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えらい事にちょっと格好つけて見ました。

いっぱい読んでくれてありがとうございます。

 無防備な女魔法使いのスカートをマジックハンドでめくり上げようとしている、はたから見るとただの変態な俺。

 鼻から流れる赤い液体がポタポタと床溢れ落ちる・・・その行為を応援する様に目を閉じ腕を組んでうなずき続ける女武道家・・・もはや俺の理性は吹っ飛び自分の力ではどうこう出来ない状態であった。


 「ハァハァ」


 俺のこの行為で俺の取り巻く環境がどう変化するのか?

 俺の冒険はここから始まるのであろうか?

 俺はこの女魔法使いスカートをめくり何を得るのであろうか?

 何やら犯罪の匂いがするが今の俺にそんな事を考える思考も無く、ただ黒い部分の俺が体を支配して・・・俺は欲望のままに・・・


 さぁ~行こうまだ見ぬ世界へ・・・


 答えはこの先にある・・・


 と意を決してスカートをめくろうとしたその瞬間。



 「ガン!!!」


 アイーダの酒場の入り口が乱暴に開けられ響き渡るその衝撃音。

 その音にビックリして姿勢が崩れ、倒れこむ女魔法使い。それを見て崩れ落ちる俺。


 アイーダの酒場にいる全員が入り口の方に目をやる。


 そこには身長ぐらい2mの筋肉モリモリの見るからに戦士の大男を筆頭に、180cmのひょろっとした蛇の様な戦士の男、残り2人はフードを被っていてあまりよく分からないが恐らく魔法使いの類であろう。


 フードを被っている2人は入り口のすぐ近くの座席に着席する。戦士の2人は各テーブルに座っている見習い冒険者を見渡す。


 「おお上玉いるじゃねぇか、へへへへ」


 と言葉を発して奥で5人で飲んでいる冒険者の元に足を進める。目的のテーブルに到着すると女狩人の背後の左右に立つ。それと同時に女狩人を残してそのテーブルから離れる4人の冒険者。

 

 「ようお嬢さんパーティーを探してないかい?へへへへ」

 

 戦士の大男は女狩人の肩に手を置く。


 「ひぃ、いえもうパーティーは組んでありますので・・・」


 明らかに怯えている女狩人。


 「ほう~何処のどいつだそのメンバーは?」


 アイーダの酒場全体に聞こえる声で言い放つ大男・・・しばらく経つが誰からの返事も帰ってこない。


 「あれれれれ、返事がないな?へへへへ」


 女狩人の顔に大男は顔を近づけて言葉を発する。


 震えている女狩人。


 「悪い子だなぁ~お仕置きするか?へへへへ」


 他の見習い冒険者は自分に火の粉が降りかからない様に目を背けている・・・


 ≪そうこれは新人イビリというもので、ランク上であろう者がもはや用も無い筈の自分達のLVに見合わない場所に来て、自分より下のランクの者に色々と嫌がらせをするという卑劣な行為だ。≫


 「ふぅ~」


 冷静さを取り戻し俺は一呼吸置いてマジックハンドを懐にしまい、大男の所に向かおうと3歩程足を進めた時・・・


 「オイ、やめろよ、彼女嫌がっているだろ!!」


 その声はアイーダの酒場全体に響き渡る。俺は声がした方に目をやる・・・そこには今正に職業に就いたばかりであろう戦士の青年が立っていた。


 ダンだ!!


 ダンは足早に女狩人の元に足を進める。


 「恥ずかしく無いのか!!こんな事をして」


 そして女狩人の元に着くと女狩人の手を取って


 「行こう、相手にする事なんてないよ」


 と女狩人を手で引っ張って立たせると、そのまま出口へと女狩人の手を引っ張って足を進める。


 入り口は出口と兼用になっており後1m程の所で出口なのだが2人の冒険者に道を塞がれる、そう先ほど大男と一緒にアイーダの酒場に入ってきた魔法使いと思われる2人だ。


 「へへへへ悪いな兄ちゃん」


 魔法使いと思われる2人の一人が言葉を発する。


 「オウオウオウ、よくもコケにしてくれたな!!」


 と後ろから2人の戦士がゆっくりやってくる。


 囲まれるダンと女狩人


 ダンと女狩人を威圧する様に大男は両手で指をポキポキ鳴らし、蛇の様な男はナイフの気持ち悪く舐めていた。ダンは女狩人の前に立ち両手を広げ女狩人を守っている。ダンの足はカタカタ震えており如何にダンが無理しているかを物語っている様だった。


 「さぁ~この落し前どうつけてくれるんだ?」


 蛇の様な男はナイフをダンの頬に軽く当てながら言葉を発する。


 その時・・・


 「ちょっとあんた達なにやってるの!!バカじゃないの?このうじ虫」


 取り囲む男達を罵倒する声がした・・・


 「あ~~ん」


 青筋を立て声がする方に振り向く大男と蛇の様な男。


 そこには身長140cmのフルプレートの戦士を盾にして後からコッソリ男たちに罵声を浴びせる女魔法使いがいた。


 「ちょ、ちょっと、み、ミリアちゃ~ん」

 「一遍死んでみる?このミジンコ!!」

 「や、やめてよぉ~」


 身長140cmの戦士は必死で逃げようとしているが、魔法使いの少女に体を鷲掴みにされ身動きが取れず盾にされている様だ!!ってか魔法使いの腕力に負ける戦士って・・・・とも思ったがそんな事をツッ込んでいる状況ではない。


 大男と蛇の様な男は威嚇しながらダルクと呼ばれる戦士とミリアと呼ばれる魔法使いの元に足を進める。


 「へぇ~随分と言ってくれるじゃねぇか・・・」


 首を振りポキポキ鳴らしながら2人に近づく大男


 ≪勿論だが・・・≫


 「へへへ中々可愛い顔してるねぇ~」


 ナイフを高速で回転させながら2人に近づく蛇の様な男 


 ≪2人に近づくという事は・・・≫


 大男と蛇の様な男の前に影が現れる。


 「なんだてめぇ~奇怪な格好しやがってぇ~」


 ≪俺の前を通るという事で・・・≫


 「死にてぇ~のか?このヤロー」

 

 ≪勿論俺は・・・≫


 「あ~~ん何とか言ったらどうなんだ?」


 ≪卑劣な2人の戦士の前に立ち塞がった!!!≫


 「喧嘩したいんだろ?!いいぜ買うぜその喧嘩!!」


 俺は余裕の笑みを浮かべ大男と蛇の様な男の前に立ちはだかるとそう言葉を発した。勿論鼻からは赤い水が流れ続けていた。

もう一話回更新するかも?です。

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