世界を変えれるだけの力を持つ俺の今後はどうなってしまうのだろうか?
インティア王からオーブ集めを依頼されたルーは、その理由をインティア王に尋ねる。インティア国王が言うには、オーブを使用すれば魔界との門を閉じる事が出来るとの事なのだが・・・
それはインティア王の滅亡をも意味する事であった・・・
魔界の門が閉じれば必ずアンダラス帝国かグルダニア王国の、侵略を受けるのは必須である。その意味を確かめる様にルーはインティア王に言葉を掛けると・・・
「いいですかルー殿・・・王国は人々を纏める器なのです。器は替えが直ぐにききますが・・・中身はそうはいきません。中身が無い器は意味をなさないですし、器の無い中身は四散します・・・より立派な器になるなら私はそれはとても素晴らしい事だと思います」
ルーはその言葉に心を打たれたのである。しかしルーが思う今まで見てきた一番素晴らしい器はこの王であるとルーは確信したのだ・・・
そこで力を貸すから王を続けてくれないか?とインティア王に懇願するルーであるが・・・
「国を守れない王が何故王と呼べるのでしょうか?」
と断られ・・・それなら俺が王に成ると、ルーが魔界の門を閉じる代わりに、王位を譲る約束をするのであった。
魔界の門を閉じる?とルーは考えるぺスタークは魔界の神、魔神である。そこで試しにぺスタークに質問するルー。
「なぁ~ぺスターク魔界の門お前閉じれないのか?」
「出来るに決まっておるじゃろ!!!」
と簡単に事が運び魔界の門の扉は閉じられ、ルーはインティア王国の王となるのであった!!!
そして戴冠式の日に、カンタラを王都としたルーが皆の前に姿を現わせ、奴隷制度を廃止を宣言する・・・
王国の人々はその容姿と「あれ魔人ブー」だよな?と余りの唐突な出来事に声を出さない。そしてルーが王様になると聞いたレイラが、皆から遅れルーの戴冠式に足を進めてやってくる。
沈黙の続く人々をかき分けて、ルーの姿を目で捉えるレイラはその嬉しさから・・・
「まぁ~~~王様になったのね!ルー様!!!」
と沈黙の中一人歓喜するのであった・・・
それを聞いた人々は・・・
「なぁ~今魔王って言わなかったか?」
「ああ、言った言った魔王だってよ!」
「魔人ブーだからな魔王でいいんじゃねぇか?!」
とボソボソ声が徐々に人々に行き渡り・・・
「ああ、そうだ!!俺達の王様は魔王様だ!!!」
「魔王様ばんざーい!!」
「俺達の魔王様だーーー!!!」
と何故かルーは魔王と呼ばれる様になったのである。
奴隷解放と魔族の地位を人間と平等としたインティア王国には、様々な知性ある者が集まった。又それに嫌悪して去る人々も居たが、それよりも遥かに多くの人々が集まるのである。
デーモン族が作る武器・防具には魔力が宿り、エルフが作るアイテムは本来のアイテム使用に追加効果を与え、リザードの力は容易に思い物を運搬して、ワービストの歌声が人々に活力を与え、人間の知恵がそれらを更に強化したのである。其々の種がその特徴を活かしより生きる者達の生活が充実して行くのであった。
そして・・・
魔王誕生の声は各地に広まって行くのである・・・
人々は戦をやめて魔王の動向に目を向ける。王族は王宮に立て篭もり、貴族も又同じく自分達の屋敷に立て籠もる。身分か低い者達も、自分の家に立て籠もるものの生きる為、直ぐに本来あるべく姿に戻り仕事を始める。
王族・貴族が徘徊しないその世界は身分の低い人々にとってはとても住み易い世界となり、やがて魔王に感謝を送る者達も徐々に増えていった。
勿論であるが・・・
それは・・・
あの3人の耳にも・・・
入る事となる。
・
・
・
・
とある酒場。
「なぁ〜聞いたか?」
「ああ、魔王の話だろ?!」
「何でもすげー奇怪な格好してるそうじゃ〜ねぇか!」
《奇怪な格好?!!!》
その言葉が耳に入り席を立つ女魔法使い。その魔法使いの女の顔色を伺う様に、同席していた女戦士に言葉を掛ける。
「ミ、ミリアちゃんどうしたの?」
女魔法使いはその言葉を無視して魔王の話をする冒険者の元に足を進める。
「名前なんて言ったかな?」
「ブーじゃなかったか?」
冒険者の会話に言葉を挟む女魔法使い。
「ルーじゃない?」
その女魔法使いの言葉を聞いた冒険者が・・・
「そうそう!ルーだ!間違いない!!!」
と断言した瞬間・・・
「ちょっと詳しく聞きたいんだけど!」
と冒険者2人の肩に腕を回し不気味に笑う女魔法使い。そんな態度を取る女魔法使いに睨み付け、振り返る2人冒険者。
しかし・・・
女魔法使いの顔を見て蒼白になる2人の冒険者。
そして言葉が漏れる・・・
「は、破壊・・・魔女・・・」
目を細くして2人冒険者に睨み付ける。女魔法使い。
「知ってる事全部吐きなさい!じゃないと、どうなるか分かってるわね!!!」
・
・
・
・
ルーがインティア国王になってから、半年程時間が経ったある日の事、いつもの様にペスタークに色々と遊ばれているルーの元に、アルマが慌ててやってくる。
「ルーお兄ぃ!軍隊だ!攻めて来たぜ!!!」
「どこの軍隊か分かるか?」
「ああ、城門のオッチャンがインダスタル王国って言ってたぜ!」
「インダスタル王国?!!」
インティア王国から遥か離れた王国であった!
「海を渡ってきたのか!ご苦労なこって!」
とルーが立ち上がろうとした時・・・
「ワシ一人で十分じゃ!」
とペスタークが名乗り出た。
「ペスターク分かってるとは思うが・・・」
「ああ、問題ないぞよ!ワシに全て任せよ」
と言うペスタークの顔は笑顔で、ルーは安心して・・・
「じゃー頼むよペスターク」
と軍隊の撃退をペスタークに託すのであった。
それを聞いたペスタークとアルマはゆっくりと王の間を出て行った。
ルーが王位に就いてからもう3度目の侵略となる。その全てを無血撃退を繰り返していた。
神位魔法【時の歯車】を使用して行う撃退法で、軍隊に壊滅的攻撃を繰り出し、時の歯車で時間をスローにする。壊滅的攻撃が兵士達に注がれた時、その痛み・苦しみ、恐怖を植え付け、時の歯車で時間を戻すと言うやり方であった。
痛み・苦しみ・恐怖に染まった兵士は直ぐ様退散。それが無血撃退方であり、今回もそれでこの場をやり過ごそうと言う事であった。
ペスタークがこの場から離れて1時間程経った・・・遅いとは思ったルーであったが、どうせ寄り道でもしているんだろうと、それを消化。
それよりも今ルーは自分が行なっている一人ジャンケンの記録を伸ばす事に夢中になっていた。
何故か左手に思い入れがあるルーは、左手の連勝記録をドンドン伸ばし、今では5638勝0敗である。その大勝に口を緩めるルーは、それはとても寂しい光景であった。
そんなルーの元に慌ててアルマがやってくる。
「ルーお兄ぃ!ペスタークの姉ちゃんが!」
「何?!」
ルーは慌てて城門へと急ぐ、やり過ぎたなペスタークと思い・・・
人を生き返らせるのには1時間以内という、条件がある為急ぎ城門へと向かうルー。
そして城門の上でペスタークの姿を捉える。
しかし・・・
ルーの予想とは違い・・・
全身に外傷は無いペスタークであったが、肩で息をしていた・・・
もうフラフラで一本の魔剣を地面に刺しそれを支えに立っている・・・
残りの5本の魔剣は飛散しており、ペスタークが明らかに押されている姿がそこにあったのだ!!!
その光景に信じられないルーは固まっている。
そして・・・
固まっているルーに更に信じられない声がする・・・
「この!スットコドッコイ!!!ふざけんじゃ〜ないわよ!この私を放っておいて何してるのよ!」
それを聞いてルー口元が緩む。
「ルーさ〜〜〜ん!!!」
更に緩む。
「ホント不快だわ!」
更に更に緩む。
ルーは城門を飛び降りると、自然に足がその声のする方に駆け出していた・・・
そして・・・
気のせいかも知れないが・・・
ルーの耳に・・・
3人の声が聞こえたのである・・・
《やっと・・・会えたね・・・ルー・・・》と・・・
ここまで読んで頂いてありがとございます。
世界を変えれるだけの力を持つ俺の今後はどうなってしまうのだろうか?は誠に勝手ながらこれを持ちまして完結とさせて頂きます。
次の小説タイトル「俺の舎弟は茨木童子」を連載する予定をしています。
ジャンルはハイファンタジーを予定しておりこの作品以上に素晴らしい作品に出来上がる予定をしています。
もし時間がありましたらこちらの小説の方もどうぞ一読頂ければ作者感激です。
ブックマーク頂いた皆さん、又これを読んで頂いた皆さん、本当にありがとうございます。
ここからは余談と成ります。
ルーの元に吟遊詩人がやってきて歌を聞いてくれとの事であった。
その吟遊詩人の名はコウ・タイコウと名乗った。
そして歌い出したカンタラとインティア王国の歌を・・・
『
そこに行けば
どんな夢も かなうというよ
誰もみな行きたがるが
遥かな世界
その国の名はカンタラ
何処かにあるユートピア
どうしたら行けるのだろう
教えてほしい
Inカンターラ・カンターラ
They say it was in インティア
カンターラ・カンターラ
愛の国カンターラ
』
御清聴ありがとうございました。




