破壊魔女(はかいまじょ)ミリア・フォレスト誕生
竜神族トムの案内で竜神が住む山へと到着したミリア・ダルク・リー。
「す、すみません僕ここで失礼します、この山の山頂が竜神様が住む場所だと言われています、ではお願いします」
とミリア・ダルク・リーの言葉の返事を聞く間もなく、足早に去っていくトムを遠い目で見送ると、竜神の山を登り始めたのである。
暫く歩き直ぐに異変に気が付いた。
「なに~この匂い!!吐きそうなんですけど!!!」
そう言葉を発したのはミリアであった。
異臭がする・・・何かが腐った匂いであった。
3人はその匂いに耐えながら山の山頂を目指し足を進める。
暫くしてその腐った匂いの原因が明らかになる。
「ドラゴン?」そうそれは横たわるドラゴンであった・・・しかし普通のドラゴンでは無かった・・・
「ねぇ~あのドラゴン!骨見えてるよ!」
ミリアが指さしたドラゴンは骨だけでは無くその臓器も晒しドロドロと腐っている様であった。その腐った横たわるドラゴンの元に駆け寄る3人。駆け寄った3人は横たわるドラゴンを周りをぐるっと1周し、その容姿を確認する。
目が飛び出て皮が解け、臓器をまき散らし、その殆どが腐り始めていた。
「てめぇ~どんだけ異臭放つんだよ!!!」
と腐っていない部分を何度も蹴りつけるミリア。
そしてピクリと腐ったドラゴンの手が動いた様に見えた・・・
「気のせい?」顎に手を添え考えるリー
その動きでダルクの背中に隠れるミリア。
「ちょっと!!冗談やめてよね!!!」
と発する言葉に反応するかの様に、腐ったドラゴンは動き出し、体をばたつかせて4つの足で体を支える。腐り垂れる皮膚、転げる目玉、噴き出す臓器に溜まった腐敗した異物。
「お、おぇ~~」
ミリアが声を発したのと同時にダルクは腐ったドラゴンに斬りかかりそれを両断する。
「ドラゴンゾンビね」
リーがそう言葉を発する。
「ドラゴンゾンビ?」
「ええ、そうよ!禁忌を犯したドラゴンよ」
その言葉を聞いてその意味を理解するミリアとダルク・・・
「慎重に行くわよ!!!」
とリー2人に声を掛ける。
その場を後にして山の山頂を目指し歩き始めたミリア・ダルク・リーは驚きに目を見開く、そこにいたのは1万は超えるであろう、ドラゴンゾンビの群れ、その中心に白い明らかに普通のドラゴンでは無いものの存在に気が付く・・・
そう竜神である・・・
至る所をドラゴンゾンビに噛まれたのだろう、羽は引き千切れ飛ぶ事もままならず、体の半分が禁忌に染まるその容姿。
「マズイわね・・・」
リーがそれの強さを図り言葉を発する。
しかし様子を伺う3人はある異変に気が付く・・・
竜神は未だ意識を保ちドラゴンゾンビと戦っているのである。
それを見たミリアが言葉を掛ける。
「リー・ダルク行くよ!」
頷く2人。
竜神の元に駆け出す3人。
ダルクはスキル【聖者の行進】を使用して直ぐに剣技エクスカリバーを使用。
リーもスキル不死鳥の化身を使用して上位魔法を自分に纏う。
それはもう圧倒的であった・・・
ダルクのエクスカリバーの一振りで1000匹は消滅。リーの惑星衝突爆発で1000匹は消滅するのである。
全てのドラゴンゾンビを消滅させるのに1分とかからなかったのだが・・・
消滅した筈のドラゴンゾンビの位置から魔法陣が発動してドラゴンゾンビが復活を遂げる・・・
「禁呪!!!」
そうリーが言葉を発した。
道は開けている。急ぎ竜神の元に足を進める3人ではあるが・・・
急にダルクが立ち止まり・・・
「ここは任せて先行って!」
とドラゴンゾンビの足止めを引き受ける。
確かにダルクの剣はドラゴンゾンビを圧倒・・・しかし多勢に無勢・・・少しづつダルクとドラゴンゾンビとの間が詰まる。
それを横目で確認したリーも立ち止まり・・・
「ミリア後は任せたわ」
とダルクに続きリーも足止めを引き受ける。
頷くミリア。
道を防ぐドラゴンゾンビをスキル【魔人斬り】で蹴散らし竜神の元に足を進めるミリア。
そして・・・
とうとう辿り着く龍神の元へ。周りのドラゴンゾンビを掃討して、息を切らし竜神に話掛けるミリア。
「ハァハァ、あんた竜神よね?、ハァハァ」
「・・・・」
「ちょっと!何とか言いなさいよ!!!」
「グルゥゥゥ・・・に、人間か?」
禁忌の毒が大分侵食している様であった。
「ちょっと!大丈夫なの?!」
「ああ・・・嫌・・・もう駄目かもな・・・」
「あっそ!ねぇ〜これ何なの?!」
「すまぬ人間よ、ワシの失態だ・・・」
「あっそ!でどうすればいいの?!」
ちょっとミリアの態度に引く竜神。
「ワシの影響下でドラゴン達が復活を遂げるのだ・・・」
「アンタ倒せばいいって事?!」
「ああ、だが・・・人の手では・・・ってオイ!!!」
ミリアは問答無用で竜神に襲い掛かる。勿論スキル【魔神斬り】を使用して!!!
しかし・・・
衝撃を与え竜神の体が寄れるのだが・・・
全くと言っていい程ダメージが無い・・・
何度も何度も繰り返し【魔人斬り】を使用する。
しかし・・・
それは無意味であった。
「すまぬ、人の子よ・・・ワシは神・・・竜神である・・・故に・・・人の攻撃等通らぬ・・・」
【竜神】神の中でも最上位に君臨する存在、その皮膚は最大の防御力・魔法防御力を誇るのである。
「じゃーなんで!アンタ喰われてるのよ!!!」
「これは腐敗した部分、ワシを倒すのであれば、これを砕かねばならん!」
竜神は自分の胸をえぐり、人程の赤いと黒に濁った玉を取り出す。
「これは、ワシの核となる部分、これを砕かぬば、ワシは倒す事は出来ん・・・」
悔しくて歯を食いしばるミリア。
「ダルク・リーこれ砕いて!!!」
と竜神の核に指差し大声でダルクとリーに声をかける。
ダルクとリーが静かに頷く。
ダルク周りのドラゴンゾンビを蹴散らし、竜神の核に向かい言い放つ。
リーも同様にドラゴンゾンビを蹴散らし、竜神の核に向かい呟く様に言い放つ。
「剣技ぃぃーー!エクスカリバァァーーー!!!」
「惑星衝突爆発」
圧倒的なその力!!!流石の竜神の核であっても砕かれると思えたのだが・・・
期待虚しく・・・
無傷!!!
「なっ!!!」
3人は驚く!!!
それを見たリーが声を張り上げ言葉を掛ける。
「ミリア・ダルク撤退よ!!!」
それを聞いたダルクが直ぐに退路を開く!!!
駆け出すリーとダルク。
しかし・・・
ミリアは下を向き拳をプルプル震わせている・・・
「ミリア撤退よ!!!」
「ミリアちゃ〜ん!!!」
震える声でミリアが呟く・・・
「ざけんじゃ〜無いわよ!!!」
何度も呟く・・・
「ふざけるじゃないわよ!!!」
禁忌それはミリアにとって一番憎むべきもの、母がそれに蝕まれ自分が味わった苦しみ、それを放置する事等出来なかったのである。
怒りで目が据わるミリア。
そして振りかぶる魔法使いの杖を・・・
その時はミリア知らなかったのである。魔人斬りを幾度も使用し、ミリアは魔人斬りの進化系とも言える剣技を取得していた事を・・・
その名は【神斬り】・・・
剣技【神斬り】1/∞で攻撃力が∞倍となる。∞-1/∞で攻撃力が-∞倍となる。
そしてルーから授かったチートスキルその名は【天上人】の存在を・・・
スキル【天上人】天に住む人と言う意味では無い!天下人と言う言葉の更に上に行く言葉である。天下人とは人々の上に立つ存在と言う意味である。では天上人とは?そう神の上に立つ人を意味する。では、天下人とは何なのか?有名な猿に似た天下人が言った「天下人は人が決めるのではない!天【運】が決めるのだ」そうそれは奇跡と同語である。ではそれが神の上に立つ人に置き換えればどうなるだろう?そうそれは神の奇跡・・・大奇跡と呼べるのでは無いであろうか?
勿論それは1/∞を引き当てる!!!
いまだに自分の攻撃が近距離物理魔法と信じているミリアにとって名を知らないその攻撃は、自分の知っている魔法と名を変え放たれる。
「テクマクゥゥーーー!マヤコォォーーーーーン!!!」
神にとっての奇跡・・・嫌・・・大奇跡は正式な呼び方がある・・・
その名は・・・
【宇宙誕生】と神々は呼ぶ!!!
それを竜神の核目掛けて振り抜くミリア。
勿論核はいとも簡単に砕け散る・・・
その力で大地が悲鳴を挙げるかの様に大地が揺れる・・・
竜神の力を失いドラゴンゾンビ達は無に還る・・・
崩れ去る竜神がミリアに言葉を掛ける。
「人の子よ感謝する。感謝の印に我が力を与えよう。我は1万年後の歳月を経て再びこの地に舞い戻る。それ迄の間我の代わりとなり、この力を振るうがいい・・・」
そうミリアに言葉を残し竜神の体は一つの杖へと姿を変える。それは古びた杖で一見すれば、その力は図れない杖であった。
それを受け取るミリア。
ミリアの側に駆け寄るダルクとリー。
間違いなく人智を超えるその杖を食い入る様に見つめるダルクとリーを他所にミリアは・・・
「何これ?こんなジジくさいの、私要らないんだからね!!!」
と何故か怒り、罰当たりな事に杖を力一杯地面に叩きつけるのであった・・・
ミリアが力を振るう度に大地が悲鳴を挙げる光景を見て、生きるその全ての存在は身を震わせミリアをそう呼んだ。
そうこうして破壊魔女ミリアが誕生したのである。
その後ダルクが竜神の杖を罰当たりな事にピンク色に染め、可愛い人形でデコレーションを施しミリアに渡したところ・・・
「まぁ〜それなら使ってあげてもいいわよ!」
とルンルンで竜神の杖を装備するミリアであった・・・
ここまで読んで頂いてありがとございます。
世界を変えれるだけの力を持つ俺の今後はどうなってしまうのだろうか?は誠に勝手ながら後これを含め後2話で話を終わらせて頂きます。
残りを掲載後、次の小説タイトル「俺の舎弟は茨木童子」を連載する予定をしています。
もし時間がありましたらこちらの小説の方もどうぞ一読頂ければ作者感激です。
ブックマーク頂いた皆さん、又これを読んで頂いた皆さん、本当にありがとうございます。




