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世界を変えれるだけの力を持つ俺の今後はどうなってしまうのだろうか?  作者: 陽空
第2章インティア王国・ユートピアと呼ばれる街カンタラ
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えらい事に王都?に行く事になりました。

 咳をして存在を示す女性は一言でいうとペスタークと真逆であった。決して容姿が悪いという訳ではない、むしろ美人である。髪は短髪で白く、肌は黒い、服装は何故か男性の貴族が着る様なものであったが、それがまた似合っていた。


 俺達は直ぐに飛び起きると、何もなかったかの様な素振りをする。


 勿論【運】以外のステータスMAXの俺と人間は遥かに超越したペスタークのその素振りは、あれは見間違い?!と思わせ、何事もなかったかの様に、俺達をこの場所に招いたと思われる女性が言葉を掛けてくる。


 「御足労頂き誠に感謝致します」


 そう言葉を発した女性は、頭を俺達に下げて見せたのである。


 俺とペスタークは互いの顔を見合い頭を傾げる。何故なら貴族が平民である俺達に頭を下げる事等考えられない事で、今俺達の目の前に居る人物は俺達を同等もしくはそれ以上の存在として、扱ってくれている何よりもの証拠であったからだ。

 ペスタークもその武功で幾つもの貴族を見てきたのであろう、その証拠に俺と同じ行動でそれを示した。


 そんな俺達に貴族の女性は話をしてくる。


 「貴方の闘い見せて頂きました・・・確かに・・・その・・・決勝戦はどうかと思いますが・・・」


 と頬を染め言葉を発すると、俺達も赤面して下を向く。


 「しかし!それ以外は人間を遥かに超えた戦い、私インティア王国大将軍【ティアラ・インティア】が確かに拝見させて頂きました!」


 又々意味が理解出来ない俺とペスタークはティアラと名乗った貴族の女性を見ながら頭を傾げる。


 「一年前ターマ神殿にて、マスターが現れ、次の転職を遊び人にした事は私達の調べで分かり、その方を力を貸して頂ける様にと、今日この場を用意させて頂きました。」


 ドキっとする俺・・・しかし冷静に考えると誰でも分かる事であった、何故なら冒険者が誰が好んで遊び人などふざけた職業をするものか!断言していい!今この世界で職業遊び人は俺だけだと!!!そう思うと自然に俺の目は遠くを見ていた・・・


 「どうか!貴方の力をお貸し下さい!何卒我が王に会い、王の祈願を成就させる為、どうか!どうか!お力を!!!」


 とティアラは膝を床につけ、頭も地につけ懇願してきたのである。


 それを見た俺は直ぐに・・・


 「頭を上げてください!分かりましたから!」


 と返答した。


 それを聞いたティアラは直ぐに立ち上がり、俺の手を取り笑みを浮かべ・・・


 「ありがとう」


 と言葉を発したのである。


 それを見たペスタークは俺を睨み付け、俺の溝落ちに軽くエルボーを食らわせると、プイッと俺とは逆の方に顔を向ける。


 勿論人間を遥かに凌駕したペスタークの軽いエルボーは俺の五臓六腑に大ダメージを与え、俺の顔はあっと言う間に紫色に変色し、トイレに駆け込んだのは言うまでも無い話である。


 俺の吐き気が落ち着いて、俺とぺスタークは王の居る首都へと馬車に揺られて向かう。その揺れが又俺の五臓六腑を刺激する。しかし俺は紫色を維持したままそれを何とか耐える。




 約1日の時間を要して付いた首都を吐き気に耐えながら見る俺、それはそれはのどかな村で、見える人はご老体ばかりで、簡易的な木の柵に見えるのは畑ばかりであった・・・


 俺達はその村に入り、そこに居た第一人物の元に足を進める。その人物は頭を布で覆い、着ている服は農民が着る汚れても問題が無い様なボロキレで、農具を使いせっせと畑を耕していた。


 ティアラが誘導するまま付いてきた俺とぺスタークは、その時信じられない光景を目にするのである・・・


 ティアラはその農村の人に片膝を落とし、頭を下げ言葉を発する。


 「我が王よ、マスターをお連れしました」


 その農村の格好をした王と呼ばれた人物は頭に巻く布を取ると・・・


 「ふむ、かの御仁がマスターか!」


 と言葉を発すると俺達の方に足を進めぺスタークの手を取り・・・


 「どう?ワシの嫁になってみんか?」


 と言葉を掛ける。


 俺はその衝撃で耐えていたものが緩み、王の畑で虹色を作るのであった・・・


 ・

 ・

 ・

 俺とペスタークはティアラと王が進むまま後について歩くと、ある普通の民家の中に誘導される。それは何処にでもある民家で屋根にはインティア王国の旗印が掲げてあり、俺はそれを遠い目で見つめていた・・・


 「インティア王国謁見の間です」


 と案内された場所は食卓であった。


 先程の俺の失態を青筋を作りながら笑顔で・・・


 「いい肥料になるわい!」


 と許してくれた王は、俺達をもてなす為今台所に立っている。


 「トントントン」


 と小刻みに聞こえる音が王の料理スキルの高さを物語っていた・・・


 しかし俺は思う事がある・・・


 それは王の護衛兵であろう立派な鎧を纏う兵士は、ただ四方に立ち尽くし動いているのは王ただ一人、王は料理の合間を利用して洗濯・掃除をこなしていた。そんな王は額に汗し背中は汗で白い上服に大陸図を作り、洗濯の時は・・・


 「誰だ!脇差はちゃんとしまう!」


 掃除の時は・・・


 「ちょっと御免」


 と只立ち尽くす護衛兵の足元を綺麗にしていた。


 それを見て何故か目頭が熱くなる俺・・・


 そんな俺を他所に・・・


 「ご飯できたぞー!」


 と王自ら料理を運ぶのであった。


 出来立ての料理をテーブルに運ぶ・・・しかし何故か出された料理の数は俺、ペスターク、ティアラ、王とは別に4つ用意されていた。


 それを見た護衛兵はまるで「やれやれ」と言う態度で当然の様に俺達と同じテーブルの椅子に座り、王の手料理を食すのであった。護衛兵は王の料理が「美味しい」と王の背中を思いっきり叩いては、口をモゴモゴさせ親指を天に向かい立てていた。


 背中を叩かれた王はその度に噎せ、咳き込む。


 警護兵は料理が足りないと無言で空いた皿を王の前に突き出し、その度に王は箸を休め、警護兵の為に料理をよそっていた。


 そんな王の顔は終始笑顔で俺はそれを見てついホッコリしてしまうのであった。


 食事を済ませ暫くその料理の余韻に浸ると、王は皿を重ね合わせ洗い物を始めた。それを見た警護兵は王の肩を叩き・・・おっ!!やっと動いたなと俺は思ったのだが・・・・


 「じゃあな!」


 と家を出て行くのである・・・


 洗い物の手を休め、次々と出ていく警護兵一人一人に丁寧に頭を下げる王、その王に軽く手を振り去っていく警護兵を遠い目で見る俺であった・・・


 洗い物が終わった王は、後ろにある引き出しから丸い透明な玉を持ってくると、それを俺達の前に置き単刀直入に話をする。


 「これはオーブと言われるもので、7つ集めて欲しいのだ!!!」

ここまで読んで頂いてありがとうございます。

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