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世界を変えれるだけの力を持つ俺の今後はどうなってしまうのだろうか?  作者: 陽空
第2章インティア王国・ユートピアと呼ばれる街カンタラ
43/49

えらい事に意識を失いました。

ブックマークありがとうございます。

一人はしゃいでます。

 「ある晴れた~昼下がり~詰所へ続く道~~お馬がことこぉと、俺達乗せてゆく~」


 俺は歌を口ずさみながら、馬車の窓から見える景色を遠い目で眺めている最中である・・・


 試合はどうなったのかと言うと・・・


 俺とアルマペアとぺスタークは失格となり、アリスとサティペア対ロミオとジュリエットペアが急遽決勝をする事になったのだが、アリスとサティがそれを棄権、繰り上がりでロミオとジュリエットペアが優勝となり闘技場ペア大会は閉会を迎えたらしいのである。


 何故?今馬車の中に居るかと言うと俺も後半の方は記憶が無く、聞いた話になるのだが・・・


 まぁ~最初から順を追って頭が真っ白になった所から話をしよう。


 ・

 ・

 ・

 ・

 頭が真っ白になり、よく分からない事の様な言葉ではあったが・・・


 それは決して何の根拠も無く、発した言葉ではなかった・・・


 頬を染め合い戦った日々、ペスタークが人間界に居る事、そしてペスタークが人間の女に成った理由、それらを繋ぎ合わせる俺が考えられる答え・・・


 それが・・・


 「俺の事好き?」


 だったのだ!!


 俺とペスタークとアルマに沈黙が生まれる・・・


 「・・・・・・・」

 「・・・・・・・」

 「・・・・・・・」


 その沈黙をアルマが最初に破り・・・


 「なっ、何言ってんだよルーお兄ぃ!!」


 と頬を赤く染め言葉を発する。



 そしてペスタークは肩をガタガタと震わせて・・・


 「な、何を・・・・」


 と大変御立腹に成られたと・・・


 思ったのだが・・・



 魔剣を全て落とし、顔を真っ赤にして後ろに仰け反るペスターク。



 以外な事に・・・


 ペスタークは赤面したまま足をモタつかせ、俺の方に向いたまま少しづつ後退して行く。そして・・・


 「何を言うておるのじゃぁぁぁーーーー!!!」


 と目を瞑り、両手を握り締め、腕を八の字に作り、両足を揃え、足を爪先で立ち、斜め40度で体を前方に倒し、大きな声で言葉を発する。


 と中々な反応を見せるのである。



 それを見た俺の口元が緩む。


 俺は立ち上がり、俺の顔を見ないでモジモジしているペスタークの元に歩み寄ると、ペスタークの顔を覗き込みニッコリ笑って再度言葉を掛ける。


 「俺の事好きだろ?ペスタークちゃん!」


 それを聞いたペスタークの顔は更に真っ赤になる。


 ペスタークは俺に顔を見られない様に俯き、逃げる様に小刻みに後ろに足を進め、反対側の闘技場の壁まで行くと膝を曲げて、俯き座り込む。


 それを見た俺の口元が更に緩む。


 俺はスキップしてぺスタークの元へと足を進め、そして腰を落とし俯いているぺスタークに見える様に地面に3本の線を引く。


 そして俺はぺスタークに聞える様に声を出す。


 「俺はぺスタークの事を嫌ぁぁ~~い!」


 と3本引いた線を一つ消す。


 「俺はぺスタークの事が好きぃ~~い!」


 と2本目の線を消す。


 「俺はぺスタークの事を嫌ぁぁ~~い!」


 と最後の線を消す。


 「あれれ?俺このままだとぺスタークの事嫌いになっちゃうぞ!!」


 と白々しく大声で言葉を発する。


 すると・・・


 ぺスタークは震える指でもう1本線を書き足たす。


 俺はそれを見ると立ち上がり右手を腰に、左手を耳に添え、左耳をぺスタークに向けて言葉を発する。


 「俺はぺスタークの事が???さぁ~次何だっけぺスターク?!ん?!ん?!」

 「・・・・す・・・・き・・・・・」


 とぺスタークは非常に小さい声で言葉を発する


 俺の顔はそれはもう締まりが無い顔になり、やっときたモテ気に有頂天になる。そんな余韻にもっと浸りたい俺は再度ぺスタークに声を掛ける。


 「あれ~~聞こえないなぁ~?嫌いだったっけ?!」

 「すっ・・・・す・・・・き・・・・」


 もう至る所が真っ赤なぺスタークを他所に俺の顔はもはや勝ち組の顔になっていた!!



 そんなやり取りを見ていたアルマは遠い目をして・・・


 「アホか」


 と小さく呟くのである・・・


 

 ダメだ!!嬉しすぎる俺はもう止まらなかった!!


 「ぺスターク!もっと声貼らないと聞こえないぞ!もっと腹から声出して!せぇ~の!」

 「・・・・す・・・・き・・・・」

 「う~ん!!やっぱり聞こえないな!!・・・やばいなぁ~俺嫌いなのかな???ん?!ん?!」


 と目を見開き、完全に緩みきった口元の顔をぺスタークに近づけて俺は言葉を発すると・・・


 ぺスタークは急に立ち上がり・・・


 拳を握り締めて・・・・


 その拳を俺の緩みきった顔の顎にクリンヒットさせて・・・・


 「好きだと!言っておるじゃろうがぁぁぁーーーーー!!!」

 

 と目を瞑り叫ぶのであった!



 完全に油断しきっていた俺は、その拳をモロに受け天高く舞い上がる。


 薄れ行く視界の中、アルマがペスタークの取った行動に賛同するかの様に、ペスタークに拍手を送っていた様に見えたのは、俺の気のせいであろうか?


 そう・・・


 俺は女心を全く理解していなかったのである・・・



 もちろんペスタークの人間を遥かに凌駕した右フックは俺の脳を大きく揺らし、俺は意識を失う。俺が意識を失うと言う事は、時間を止めている神位魔法もその効果を失い時間が再び動き出す・・・


 ・

 ・

 ・

 ・

 意識を失った俺はその後の事を全く分からず、ここから先はアルマから聞いた話になる。


 地上に落下した俺は白目を向き、舌が伸びきり口からはみ出し、それはもう酷い有様であったとの事だが・・・


 ペスタークは俺の元に駆け寄ると・・・


 「お前様!お前様!」


 と俺の肩を揺らし心配していたらしい。


 反応が無い俺にペスタークはテンパリ・・・


 回復魔法を使えばいいものの、ペスタークは我を忘れて・・・


 何を思ったのか・・・


 ペスタークはヨダレを垂らし・・・


 顔を赤く染め・・・


 俺の唇を奪ったのである!



 勿論時間は動き始めているので、観客はその光景を見る訳だが、余りにも長い口づけと、時より聞こえる卑猥な音に・・・


 男の観客達は・・・


 「お、俺のペスタークちゃんが・・・!チキショウーー!!」


 と声を揃えて嘆き・・・



 子供連れの観客は・・・


 父親が子供の耳を塞ぎ、母親が目を塞ぎ・・・



 女の観客は・・・


 警備兵にそれを伝えるのである。



 勿論俺とペスタークは公然わいせつ罪で連行されるのであった。


 ぺスタークは連行に対して反抗したものの、口の上手い闘技場運営人の人が・・・


 「この鎖は運命の鎖と言いまして、繋がれた者同士は永遠に共に過ごせると言う、伝承があります」

 「ふむ!なるほどの!それはいいの~それはいい!しかし、何故ワシ等がお前らに付いて行かねばならんのじゃ!」

 「はい、御二人はもう将来を決められた二人とお見受けします」

 「ふ、ふむ、そう見えるか?」

 「はい、それはそれはもうお似合いです」

 「そ、そうかのぉ~そんな正直に言われると照れるのじゃ」

 「ただ!やはり一緒になる前に一度その身を綺麗にして、そして皆に祝福されて一緒になるのが末永く幸せになる秘訣に御座います。」

 「なるほどの!うむ、分かった!」


 とぺスタークは納得したそうです・・・



 そして俺とぺスタークは今この馬車にぺスタークと鎖で繋がれ、警備兵の詰め所に、取り調べを受けるため連行されているのであった・・・

ここまで読んで頂いてありがとうございます。

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