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世界を変えれるだけの力を持つ俺の今後はどうなってしまうのだろうか?  作者: 陽空
第2章インティア王国・ユートピアと呼ばれる街カンタラ
35/49

えらい事に悪役になりました。

筆が進みもう1個upします。

 「あははははは」


 俺達、アルマ、ダン、ロビンは軽い軽食を済ませ、今闘技場の近くのカフェで紅茶を嗜み談笑を繰り広げている最中である。


 試合は?そうそうあの後アリスがキレてそれをサティが止めている最中と言っておこう。闘技場を破壊しまくるアリス・・・危険と判断した闘技場運営側が観客の一時避難勧告を出して俺達は今ここにいる。

 結果は?あの後対戦者の2人は腹痛を訴えアリス、サティペアのTKO勝利となった。


 ふと窓から見える闘技場に目をやると神々しく光る光りが闘技場の吹き抜けている天井から見える。「あ〜まだやってるんだ」と俺はそれを遠い目で眺めるのである。


 闘技場を追い出されて1時間程したら・・・


 「非難勧告を解除します、選手・観客の皆様どうぞ闘技場にお集まり下さい」


 と闘技場運営側が大声で言葉を掛けていた。


 それを聞いた俺達は闘技場に向かい、選手控え室に向かう。勿論対戦者となるダンとロビンは別の控え室になる訳で、俺達は別れ道まで一緒に足を進め、俺とダンはガッチリ握手をして其々の控え室に体を向け、振り返らず足を進めるのである。


 人々の歓声が聞こえる・・・恐らくCグループとDグループの戦いが始まったのであろうと思ったのだが・・・闘技場運営側の人が焦って俺達に声をかける。


 「ルーさんとアルマさんですか?」

 「・・・ああ、そうだか・・・どうかしたのか?」

 「ええ・・・それがCグループとDグループの代表者が腹痛を訴えまして・・・」

 「・・・・」

 「すぐ行けますか?」

 「ああ、問題ない」


 俺は遠い目をしてアリスとサティの人間離れした戦いを見て「逃げたな」とそれを理解する。


 そして俺とアルマは闘技場運営者の案内されるまま、足を進めるのである。


 先にコールされたのはダンとロビンであった・・・


 そして・・・


 『今大会のダークホースとなるのか!!


魔人ルゥゥゥーーーー!!!

アンドォォォーーー!!!

アルマァァァーーー!!!』


 「うおおオォォォーーー!!!!!」


 と大歓声を受けて俺とアルマは闘技場に足を進めるのであった。


 中央の黒服の男の元まで足を進めると、黒服の男は大会規則の反則事項を俺達に伝える。

 俺とダンはそんな言葉は一切耳に入ってこず、ただお互いを見合い自然と口元が緩むのである。


 俺達は開始位置まで下がり、それを確認した黒服の男は足早に闘技場の外に姿を消す・・・



 そして・・・


 「ゴォォォォォーーーーン」


 と開始のドラムが鳴らされる!!!


 俺は最強武器であるウクレレでは無く、マジックハンドを取り出して構える・・・

 今や商売道具のウクレレは壊す事が出来ない為に、今回はマジックハンドで戦う事にしたからである。

 

 そして俺は気合を表す為、マジックハンドのトリガーを2回クイクイと引くのである・・・


 すると・・・


 何故か・・・


 「キャァァーーー!!!」


 と観客席の女性陣から悲鳴が聞こえるのである・・・

 しかしそれとは反対に男性陣からは歓声が上がる・・・


 「え???」


 俺は意味が分らず・・・もう一度トリガーを引く・・・


 すると・・・


 「キャァァーーー!!!」


 と観客席の女性陣から悲鳴が聞こえるのである・・・

 しかしそれとは反対に男性陣からは歓声が上がる・・・


 う~んよく分からないが何やら良くない予感がするのは俺の気のせいなのであろうか?

 そんな俺に頬を赤く染めたアルマが俺の服を引っ張り・・・


 「ロビンは俺がやるからな!!」


 と何故か怒っていた!!

 意味が分らない俺はロビンの方を見ると・・・ロビンが震えているので・・・とりあえず・・・


 「う、うん・・・」


 と返答してダンの方に体を向けて構える。

 

 すると・・・


 男性陣から凄いバッシングを受ける俺・・・中には何故か泣きながら「頼むよ~とっつあん」と何かをお願いしてくるのだが・・・俺にはそれが理解出来なかった・・・



 まぁ~よく分からんがマジックハンドにスキル【気刀】を使用してダンと対峙する。


 ダンは勢いよく突進、俺もダンに合わせて同じ勢いで突進する。

 ダンは上段で構え足を踏み込む、俺もダンとほぼ同時に上段に構えて足を踏む込む、そして互いが同じタイミング・同じスピードでそれぞれの武器を振りぬく・・・先に届いたのは俺のマジックハンドである。

 ダンの剣は振り抜く半分ぐらいの位置で先に俺のマジックハンドがダンの体に当たる。


 大分威力を抑えてはいるが棍棒で思いっきり打たれた程の威力はあり、ダンの体が後に倒れる・・・


 ダンは直ぐに立ち上がり、今度は中段に武器を構える、俺も中段に武器を構え、互いが同じタイミング・同じスピードでそれぞれの武器を振りぬく・・・又先に届いたのは俺のマジックハンドである。

 ダンの剣は振り抜く半分ぐらいの位置で先に俺のマジックハンドがダンの体に当たる。


 ダンの体は横に流れ倒れこむ・・・


 それを下段・上段・中段と何度も繰り返す俺とダン・・・


 最初の方は歓声があったものの余りにも地味な戦いぶりに熱が冷め、観客たちは座り込みそれを観戦しだす。


 何度も倒れては直ぐ起き上がり、又倒れ込むダン・・・ダメージも大分蓄積されてきており動きが少しづつ鈍くなる。やがて顔も腫れ上がり最初の清々しいダンの面影は無くなっていくのである。


 それでも止めようとしない俺とダン・・・


 ダンの口から血が流れ落ちる・・・


 至る所が傷だらけである・・・


 それでもやめない俺とダン・・・・


 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 そんな俺達を見て観客の一人が・・・


 「ねぇ~もう勝負ついてるでしょ?もうやめなよ!!」


 とダンを見かねて声を掛けるのである・・・

 勿論それは俺の耳にもダンの耳にも入ってる・・・しかし・・・やめない俺とダン・・・


 ダンの体から鈍い音がする・・・骨が何本か折れたのかもしれない・・・


 でも俺とダンはやめない!!


 「ねぇ~あんた!!さっさと決着つけなさいよ!!」

 「そうだ!そうだ!戦士の兄ちゃんいたぶってそんなに楽しいのか!!」


 と俺を悪者扱いする観客達・・・


 そんな事は無視して俺はさっきまでと同じようにダンとが上段に振りかぶれば上段で攻撃・中段なら中段・下段なら下段で攻撃を繰り返す。


 「たく!!趣味わりーぞアンタ!!」


 ともうすっかり悪者の俺、しかし・・・やめない2人


 更に繰り返される俺とダンの戦い・・・


 その度にダンの顔は土で汚れ、血反吐を吐く・・・


 顔を引きつらせその様子を見る観客達・・・


 しかしある変化に一人の観客が気が付く・・・


 「ねぇ~少しづつだけど戦士の子・・・剣があの奇怪な生き物に近づてない?」

 「・・・ああ、ほんとだ!!さっきまで半分ぐらいだったのに、今は剣が3/4ぐらい近づいている!!」

 「やれー戦士のあんちゃん!!そんな悪趣味なヤローーーに負けるな!!」

 「戦士のお兄ちゃん頑張れーーーー!!!」


 と座り込んでいた観客達が数人が再び足を立てダンの応援を始める。俺はそれを見て口元が緩む。


 そして繰り返される俺とダンの戦い・・・


 ・

 ・

 ・

 やがてダンを応援する人数がドンドン増えて行き・・・・

 ・

 ・

 ・

 そしてルーを汚い言葉で罵る人も増えて行く・・・

 ・

 ・

 ・

 全員がダンという戦士の青年を応援し・・・

 ・

 ・

 ・

 全員がルーを罵倒する。

 ・

 ・

 ・

 何度地に頭を打ち付けたのであろう?何度砂が口の中に入り込んだのだろう?何度苦痛に顔が歪んだのであろう?何度もうやめようと諦めかけたのだろう?ダンには分らなかった・・・


 ただ今目の前に対峙しているルーのマジックハンドさばきを見て己の未熟さが痛いほど身に染みる・・・

 

 それが何より苦痛で何より魅力的で何よりも楽しくてダンは立ち上がり続けていた・・・


 そして見入る・・・

 ルーの動き・・・

 体と筋肉の使い方・・・

 踏み込む角度・・・

 手首の返し・・・

 その全てに引き込まれ、そして・・・



 憧れる・・・



 その思いが・・・

 体を動かす・・・

 ルーと同じ様に動きたいと・・・

 自然と近づく・・・



 そして・・・



 とうとう・・・



 ルーのマジックハンドとダンの剣が重なりあう!!!!




 「やっっっったぁぁぁぁーーーー!!!」

 「やるじゃーーーねぇか!!!!!戦士の兄ちゃん!!!!!!」

 「うひょょぉょーーー見せるねぇぇぇぇーーーー!!!」


 手を取り合いダンの剣がルーのマジックハンドに届いた事に歓喜する観客達、中には涙を浮かべている者も少なからずいる。

 

 もはや顔は腫れ上がり誰かも分からないダンは歯を見せ、その場に崩れ落ちる。それをルーが受け止め背中をゆっくり優しく数回叩いて・・・


 「よくやったな!!ダン」


 とルーは笑顔を見せるのである。

ここまで読んで頂きありがとうござい。

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