えらい事にこの後レイラとアルマにボコボコにされました。
アルマが無事予選を勝ち俺とアルマはFブロック代表として本選へと駒を進める事になる、ん?あっそうそうアルマは誰も死亡させる事無くの追記をしておこう。
仮に死亡させたとしても俺の神位魔法で1時間以内なら蘇らす事も出来るので、左程気に留める事も無い事だが・・・やはり父親気分の俺としては、アルマにそういう事はして欲しくない訳で・・・まぁ〜そういう所はレイラにうるさく言われているアルマだから余り心配する必要性も無いのかなと思う今日この頃である。
そんなこんなで俺とアルマは残りの試合を観戦し本選出場の表彰を受け粗品を受け取ったのだが・・・何故か記念は【木彫りの熊】【木刀】【何処わからない街の旗】であった・・・
いつの間にか日も沈みかけており、粗品を手に持ち闘技場の外にある本選トーナメント表の前に居る。そのトーナメント表を見アルマが声を掛けてくる。
「なぁ〜ルーお兄ぃ〜、本選で最初に当たるの、ルーお兄ぃ〜の知り合いだろ?」
「・・・ああ、そうだ・・・」
「やり難くないか?」
「ふっ、いいかアルマこういう時は、手を抜く方が相手を侮辱する行為になるんだ、大切な事だから覚えておくといい」
「・・・ああ、分かった・・・」
そう俺とアルマが当たる最初のペアはEブロック参加者であり、アリス、サティ、ダン、女狩人の誰か2人になる。
本選トーナメントは2つに別れAとB・CとDの内勝ち残った者がシード枠の前回優勝者と準決勝で戦い、俺とアルマが決勝で迎えうつ事になる。俺とアルマの方はE(勇者御一行枠)とGHの勝ち残り、準決勝で前回準優勝者がシードで控えているが・・・まぁ~楽勝であろう。
俺とアルマにマトモに勝負出来るのはアリスぐらいだろうと俺は踏んでいたのだが・・・まさか・・・あんな事に成るとは今の俺はまだ知らなかったのである・・・
トーナメント表を眺めている俺とアルマに声を掛けくる人物がいる。
「ルーさん!」
声がする方に振り返ると、そこにはダンと女狩人が居た。ダンは笑顔で俺に手を振り、女狩人は丁寧に頭を下げていた。
俺とアルマは足を進めダンの元迄来るとダンが嬉しそうに話し掛けてくる。
「ルーさん勝ったんですね!」
「ああ、アルマのお陰でな!!」
と俺は恥ずかしそうにしているアルマの背中を押し一歩前に出す。
「な、なにすんだよ!〜ルーお兄ぃ〜!!」
と恥ずかしいそうに怒るアルマ
「あははははは」
と笑い誤魔化す俺、アルマをおちょくるのは程々にして俺は気になる事をそのまま言葉にする
「ダンところでアリスとサティは?」
「えっと・・・勇者になると色々有るみたいで・・・」
と言葉を濁すダン・・・なるほど・・・恐らく教会関係者の接待を受けているのであろうと俺はそれを消化する。
「ところで2人はこの後空いているのか?」
「ええ、俺達は特にする事が無くて、この後宿でも探してそこでゆっくりしようかと思っています。」
「なぁ〜良かったらウチで泊まらないか?」
「ルーさんの所でですか?」
「ああ、大した事は出来ないが飯は美味いのは保証するよ」
と俺はニッコリ微笑む、そんな俺のおもてなしに遠慮して返答に困ってる2人に・・・
「さっさと行こうぜ!お2人さん!俺腹減ったよ!」
とアルマが催促するのである。
それを聞いた2人は・・・
「じゃ〜御言葉に甘えます」
とレイラと子供達が待つ街の外のテントに足を進めるのであった。
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テントに着くや否や子供達に囲い込まれるダンと女狩人、素直な子供達は率直に質問する。
「ね〜ね〜お兄ちゃんとお姉ちゃん、恋人同士なの?」
「もうチュウしたの〜?」
「お兄ちゃんは、お姉ちゃんの何処が好きなの?やっぱりオッパイ?」
それに困り苦笑いしているダンであったが、女狩人の方は満更でも無い様に、ただ赤面した顔を見られない様に顔を伏せているだけであった。
それに見兼ねてアルマが・・・
「コゥラアァァーーー!!ガキどもーー!!!」
と子供達を追い回す。
勿論子供達は笑顔で逃げ、アルマはカンカンに怒っている。そんな時・・・
「コラーー!!喧嘩しないの!!」
とレイラが飛び出して来たのである。
そしてアルマと子供達を正座させ、お説教タイムが始まるのである。
それを目を点にして見ている俺とダンと女狩人・・・
そして女狩人が・・・
「ふふふふ」
と笑い出し・・・それにつられる様に俺とダンも・・・
「あはははははは」
と笑う・・・その笑い声に気が付いたレイラがこちらを振り返り、俺とダンと女狩人の存在に気がつくと、顔が真っ赤になりその場から逃げて行くのである。
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「ルー様、お客様が居るなら直ぐおっしゃって下さい!」
と何故かレイラに怒られる俺・・・
「すまんすまん」
と軽く謝る俺
「ところで2人さまは?」
とレイラが名前を訪ねてくるので、それに俺が答える。
「こっちがダンで、こちらの女性が・・・・」
《ししししししし、しまった!!名前知らなかったとテンパる俺》
俺はテンパり大地に頭を打ち付けていると・・・
「ふふふふふ、私の名前はロビンです」
と笑顔で俺の失態をフォローしてくれる。
その後戦場の様な食事風景を目の当たりにして呆然とする2人、子供達が寝に行った後に俺達は会話するのである。
「ご馳走様でした、本当に美味しかったです」
とダンと女狩人のロビンはホッコリしている。
「ところで何でサティが一緒にいるんだ?」
と俺は疑問をぶつけるのである。
「ルーさんと別れた後俺達アイーダの酒場で働く事になって、暫くして、教会から有能な冒険者を紹介してくれと依頼がありまして、サティさんにその白刃が立ったんですけど・・・」
そう言葉を発したダンはロビンの方を見て2人はお互いを見合い苦笑いする。
「何故か俺とロビンが、残りのメンバーにサティさんから名指しで指名されたんですよ」
と言うのである。俺は更に疑問をぶつける。
「サティは冒険者だったのか?」
「ええ、サティさんかなり有名だったらしいです、確か・・・【血塗られのサティ】って呼ばれてましたよ」
「・・・・」
「何で俺達サティさんから選ばれたのか全然分からなくて・・・正直荷が重いです」
遠い目をする俺・・・【血塗られのサティ】俺は聞いた事がある通り名であった・・・
【血塗られのサティ】闇社会で暗躍する組織のトップに君臨する通り名で、その名前は俺が寝床にして居た魔界の街まで聞き及んだ程の名前である。確か・・・10年前程から話題になり、その時で若干10そこらの少女であったと記憶に残る・・・
その性格は強者と見るや否や斬りかかり手が付けられない存在で、返り血が固まる前に違う返り血を浴び、乾く事がない返り血を見て付けられた2つ名である。そう思うとサティがアイーダの酒場で俺にした仕打ちが納得出来る、恐らくサティは俺を怒らせ何とか大義名分で俺と決闘を挑みたかったのであろう・・・
あの時サティか言った「優しいんですね」は俺の実力を踏まえて言葉にしたのであろうと俺は今解釈する。そして俺はもう1つ疑問が浮かび更に質問する。
「アリスと2人にして大丈夫なのか?」
ダンとロビンはまた顔を見合い苦笑いする。
《お前らマジデキテルだろーと心で問いかける俺》
「確かにサティさんはちょっと癖ありますが・・・アリス様を止められるのサティさんしか居なくて・・・」
「???アリスを止める???」
「ええ、アリス様実力は確かなんですが・・・やはりまだ子供で些細な事で自分を見失うんです、そんな時サティさんがアリス様を止めてくれるんです」
「???力尽くで???」
「ええ、そうですけど?どうかしましたか?」
マジかぁ〜と俺は若干引くのである・・・アリスのステータスは【運】以外MAXであり、それを力尽くで押さえ込むと言う事は、つまり・・・サティの能力・技能はそれよりも上という事である。
俺はとんでもない人物に恐らくチートと成り得るスキルを与えたのだなと、若干引くのである。
「なぁ〜ルーお兄ぃ〜!俺達つまんないんだけど!!!」
とアルマが話に割って入る。
「あ〜スマンスマン、ついな!」
そうだ折角懐かしいダンに会ったんだ!こんな話はやめて俺は皆んなで楽しもうと、話題を変えるのである。
「なぁ〜ダン・ロビンところで・・・2人は付き合っているのか?やっぱり決め手はオッパイか?」
と俺は笑顔で直球に2人に質問するのである。
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