えらい事に俺は就職してました。
2章スタートになります
ミリア、リー、ダルクと別れて1年後。
奇怪な男が胡座をかき平原で夜空を眺めている。それは満点の星空で雲一つ無く何処までも見渡せる星空であった。
一つの影がその奇怪な男に近づく。
「ルーお兄ぃー飯だぜ!!」
そう余り品がいいとは言えない言葉をかける声は少女の声であった。
「・・・ああ、すぐ行くよ」
「・・・・何見てんだ?・・・」
「・・・ああ少し星をな・・・」
「・・・そっか、あんまり遅くなんなよレイラがうっさいから~」
「・・・ああ・・・」
そう言うと一つの影は奇怪な男から50m程に設置されている無数にある大きなテントらしき中に入っていった。そのテントの大きさは約大人が20人はは入れるかと思われる大きさで、一番奥のテントはさらに巨大で大人で数千人は入れるのでは?と思われるぐらい大きかった。
「あれから1年か・・・」
と過去を思い出す様に夜空を眺めている奇怪な男こそ、11の職業を極め残す職業は【遊び人】スキル【一人ボケツッコみ】でソロ活動が出来ない冒険者【ルー】である。
ルーは暫く星空を眺めた後立ち上げり、先ほどの影の人物が入っていったテントに足を進め、中に入っていった。すると・・・
「あ~~ルー座長おちょい!」
「ルー座長~ねねあれやって!あれやって!」
「わー見たーーーい!!」
「ねねやって!やって!」
ルーはテントに入ると20人はいるであろう子供たちに取り囲まれる。子供達は笑顔でルーの元で飛び跳ねたり、ルーの足をワザと踏んだり、ルーの股間めがけて正拳突きをしたり、ルーのズボンをズラそうとしている。
一見すると普通の子供達が無邪気に遊んでいる光景の様に見えるが・・・子供達は普通では無かった。
一人は全身鱗に覆われ尻尾があり爬虫類そのもので、一人は全身毛に覆われ顔はオオカミそのもので、一人顔は人間の様だがは羽が生え頭に触覚があり手足は昆虫の様であった。
そうここに居る子供達は人間からは魔族として認識されている者ばかりである。人間が魔族と分類する種は人間以外の知的生物を指す、例外もあるがそれは今回は置いておく。人間は職業の恩恵と知恵で他の種の土地・文化・命を多数奪ってきた、そして今地上を支配しているのは人間と言っても過言ではないであろう。そんな人間に好意的な種は無く他の種は魔族に組している。中にはそんな事気にしていない種もいるのだが・・・
子供達のそんな状態に手を焼いているルーであったが、一人の人間らしき少女が両手を頭の後ろで組み椅子に座りムスっとルーのそんな状態が気に入らない顔をしている。
髪はツインテールで藍色、目も藍色で身長は140cmぐらいで可愛いらしい顔をしている。
「お、おい、アルマ助けてくれよ~」
とルーがそのツインテールの少女に声を掛ける。
その少女はプイと顔を横に向けほっぺを膨らまし目をつぶっている。どうやら拗ねているらしい。
ルーの後からテントに入ってくる人影がある。その人影が子供たちに言葉をかける。
「もうルー様をからかったらダメよ!!」
その言葉を聞いた子供達は
「はーーい、レイラねぇちゃん」
と元気よく返事をすると大きなテーブルに備え付けてある椅子に腰を下す。
レイラと呼ばれた少女も子供達と同様に普通の人間では無かった。頭には尖った獣の耳と獣の尻尾が生えていた。それ以外は人間とほぼ変わらぬ容姿をしていた。髪の色は金色に黒が混ざった様な色をしており肩までふっくらとした髪型をしていた。こちらもどちらかと言うと可愛いである。
レイラが手に持っている大きな鍋をテーブルに置くと、既に置かれていたお椀に鍋の中の食べ物を取り分けている。そんな様子をまだかまだかとヨダレを垂らし見つめている子供達。取り分けたお椀をテーブルに一つ置くと一番近い子供がそのお椀を横に渡しバケツリレーをする様に奥にお椀が運ばれていく。
そんな光景を笑顔で眺めていたルーであったが、お椀がほぼ行き渡ると空いている席に座る。
全てのお椀に食べ物を取り分けたレイラも同じく椅子に腰かける。
そして皆で手を合わせて・・・
「頂きます」
と大声で言葉を合わせて食事を開始する。
「アルマお願いね」
「へーい」
レイラそう言葉を残しすと席を立ちテントの外に足を向ける。
食事の様はそれはもう戦場であった!我先にとお椀の中の食べ物を口に放り込んでは「おかわり」と遠慮の無い子供達!!
それをレイラから頼まれたアルマが子供達に鍋の食べ物を取り分ける。直ぐに空っぽになる鍋の中の食べ物それを見計らう様にテントの外にいたレイラがテントに鍋を持ち込む。
それを5回程繰り返し・・・子供達は食った食ったとお腹をポンポンと叩いている。
そんな様子の子供達を見て・・・
「食ったら寝ろ!!」
そう冷たい言葉を発したのはアルマであった。
「うっせぇ~よアルマ!」
「アルマのバーカ、おたんこなす!」
「へへへ、お尻ペンペン」
と舌をだし、お尻をアルマに向けて叩く子供達・・・
「テメェ~ラァ~」
と怒り狂いテーブルを中心にクルクルと子供達を追いかけ回すアルマ。
そんなアルマとは対象的に子供達は笑顔で逃げ回っている。
その光景を見てホッコリ微笑むルー。
暫くアルマと子供達のじゃれ合いが続き・・・
「さぁ~そろそろ寝なさい!」
とレイラが一言声を出す。それを聞いた子供達は・・・
「はーーい」
と素直に手を上げ一人一人俺とレイラの前に来ては「おやすなさい」と深く頭を下げ、アルマの前では「あばよ!」・「アッカンベー」・「ガッテム」と挨拶をして子供達はテントの外に出て行った。
拳を作りプルプルしているアルマを他所に・・・
「さぁ~頂きましょ」
とレイラが声を出した。
大変ご立腹な様子なアルマであったがその言葉で椅子に腰かけすっかり冷えた食べ物を口に運ぶ。
そしてルーも食べ物をレイラとアルマが開始するのを見計らうと、口に食べ物を運んだ。
ルー、アルマ、レイラは食事を取りながら会話する。
「ルー様いつも言っていますが、私達待たずとも・・・」
「いや・・・待たせてくれ」
「レイラ、ルーお兄ぃは俺達と食いてぇ~んだよ!何で分かんないかなぁ?」
「それは・・・そうですけど・・・でもやっぱり温かい内に食べて欲しいです」
「ガキどもと一緒にかぁ~?それこそ飯が不味くなるぜ!」
「アルマ!そんな事ばかり言っているから嫌われるのよ!」
「へっ別に構いやぁ~しねぇぜ!」
と暫くレイラとアルマの会話が続く・・・・
さて何から説明すればいいのであろうか?とルーは読者に向けて考え出す・・・
まずは簡単な説明からする事にしよう!とポンと手を叩き頭で語り掛ける。
ではまず初めに、今この場に居るアルマこの少女は俺が使用した「輪廻転生【神位魔法】」で人間にしたエイシェントドラゴンである。まぁ~人間とは言うものの実際には少し違う・・・
肌の弾力は人間とはほぼ変わらないのだが、やはり元はドラゴンの物質で作られた人間でありその強度は恐らくエイシェントドラゴン並みであろう。生まれたての時何度か地面に誤って落としたが・・・・傷一つ無く泣く事もなかった。まぁ~その影響かどうかは分からないが・・・頭は少し弱い・・・
成長速度も異常でまるで出会ったあの時の年齢に合わせる様にみるみる成長していき、今ではこの有様である。しかしここ数日成長が止まっており適正年齢になったのであろうと俺は解釈している。
そしてもう一人居るこのレイラという少女は【ワービースト】という種の少女である。ワービーストは職業でいう所の武道家にあたる種になり、その身体能力は人間のそれを遥かに凌駕する。
で・・・何故?こんな少女と一緒にいるのか?あの人間から魔族と分類される子供達・・・まぁ〜ハーフエルフの俺も人間からすると魔族と人間の混種という事になるのだが・・・まぁそれはいいとして・・・子供達と一緒にテントに住い一緒に居るのか?と言うとそれは今俺は訳あって雑技団をしており、その座長兼看板スターを担っている。
では何故?雑技団の座長をしているのかと言うと・・・それは一言で説明出来ない出来事が重なりという訳だが・・・それをキチンと説明するには1年間前「ラール【転移魔法】」を使用した後までさかのぼる事になる。
そう「ラール【転移魔法】」を使用した後行きついた場所は【インティア王国・カンタラ】と言う名の街であった・・・
読んで頂きありがとうございます。




