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武器よさらば

 タタタタタ、ジャカッ


 銃のリロードを行う、これでそろそろカートリッジが尽きることにインテリは焦りを隠せずにいた。


 黒人兵とインテリは先ほどから追跡してくるテロリストと交戦中であった。


「ファーック! もう弾がない、この町の連中ほとんどがテロリストじゃないのか!?」


「落ちつけインテリ、一度前線基地に戻ればなんとかなる」


 黒人兵がなだめてやるが、内心はそちらも焦っていた、先ほどの子供に触発されたのか、明らかに火線が多い。最悪追ってくるかもしれない。

 

 だが、そんな黒人兵とインテリ兵のもとに神々しい光をまといて、それぞれの守護天使が姿を現す。


「安心なさい、あなた方は死にはしません」


「盟約はなされました、戦争を終結させるため、各国の神が動き出しました」


 人に近い姿をしているが、それぞれ翼を生やし、ローブをまとい、自ら光を発する姿は余りに神々しい。


「ほ、本当ですか、天使様? そのような世が訪れたというのですか、世界の終わりではなく?」


 黒人兵が問いかける。信心深い黒人の兵士に天使は微笑みかける。


「し、信じられん、だ、だが、奇跡が起こっているというのは間違いない。見てくれよこれ、銃が、グレネードが……キャロットとトメトになっちまった。信じられない口径だぜ」


 インテリが手元を見ながらわなわなと震える。


「ああ、それはMIDORIなるものが持つ物が害意を持つなら無害な野菜にでも変えちゃいましょう、武器。と細かい詰めで提言したからですね」


「MIDORI……?」


「あなた方の救世主……? ですよ」


 守護天使は矢と槍でずたぼろになって三途のリバーを渡りかけている碧の姿を思い出して疑問形になりつつも教えてやる。


「あちらの異教徒たちも同様に啓示を受けているはずです。今なら大手を振って歩いていっても大丈夫でしょう」


「万が一何か投げつけられても私たちが守護しますのでご安心を」


 そういわれて隠れていた民家から表に出てみる二人…撃たれない。


 だが、何かが投げつけられてくる、野菜だ、雨のような野菜だ。


「……全く無意味なのに、何をしてるんだ、あいつらは」


 インテリが不思議そうに黒人に、天使に問いかける。


「せめてもの意思表示がしたいんでしょうね、これまでのことについての」


「私もそう思う」


 守護天使と黒人がそう答える。弾薬も豆粒になってるので、日本のSETSUBUNのようにそれを投げだし始めるものたちもいた。


「受けてやろう。それで彼らの悲しみが晴れるのなら」


 黒人兵は仁王立ちし、鬼となって野菜を受けていった。


 ──


「碧よ、とりあえずの武器の無効化はこんなところでよいか?」


 植物の神、オシリス神とキリスト教の神が頭を包帯でぐるぐる巻きにしてまだ倒れている碧に問う。


「オッケーでーす。感謝します。オシリス様」


「ミサイルも大根になることを各国のお偉方には伝えておいた」


「鍋のシーズンにはぴったりですね」

こんな発想をする奴いないだろうと思っていたら、なんと投稿の直前にグループ内で同じようなドラえもんの道具があることが発覚、武器よサラダ灯という銃を野菜にかえる道具だそうです。さすがだ、藤子F先生……

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