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私が意識を手放した時に見るのは、いつもこの夢です。

私は一羽のカナリア。

風切り羽は綺麗に切り揃えられ、外敵に襲われぬよう、鳥籠に守られています。


私が鳴く度に、周囲からは歓声が上がりました。

気を良くした私が更に声を響かせると、その歓声はどっと盛り上がります。


とても楽しい雰囲気に包まれた世界。

しかし、私は気が付きます。


歓声の中に含まれる嘲笑と憐憫の声に。

そう、これは夢なんかじゃない。

これは……。


---------------


ぐわっと目を覚ますと、私は周囲を見回しました。

そこは散らかった一室で、私はぺらぺらの布団に横たわっていました。


そうだ、私は海辺までやってきて。

記憶を振り返っていると、外から声が掛けられました。

「目が覚めたか」

そう口にしながら近付いてくると、男はそっとカップを差し出します。


そこには、あの温かなスープが注がれていました。

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