表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/32

Prologue


 その少女との出会いは、まったくの偶然であった。


 いや、運命というものが本当に存在するならば、それは必然の予定調和だったのだろうか。

 彼女との初めての出会い、その場所は学園の図書室前の廊下だった。


 彼女は問うた。初対面の彼に向かって。

 普通の出会いであれば、おそらく訊ねる者はいないであろう質問をぶつけてきた。


「トーストじゃないのですか?」と。



 彼と彼女が会話らしい会話をしたのは、図書室の中であった。

 正確には、図書室に備えられた司書室のテーブルを挟んで。


 彼と対面の椅子に腰掛けていた彼女は、ひざの上に置いていたその本をテーブルの上に置いた。

 そして最初の見開きページを開き、無表情のままでその小さな口を開いたのだ。


「この本は意味がわかりません」


 少女はそうつぶやき、かれこれ数時間は眺め続けたであろうページを撫でた。


 全ての本には、それが書かれた理由があって然るべきだ。

 だけど、もしそうであるならば。


 ――「?」の童話――


 表紙にそう記された、その本は。

 何のために、誰のために生み出されたのだろうか。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ