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初配信から全力で行きます。  作者: ゆっきー
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FOR(Fantasy Of Reality)

 俺の名前は柳雪、平凡な学生・・・とは言えない。俺は刀が好きで物心ついたときからずっと木刀を握っていた。そして我流の剣術を身につけ毎日を学業と剣術に費やす日々が続いていた。

・・・

 「お兄ちゃん、このゲーム知ってる?」

そう声をかけてきたのは妹の柳玲香(やなぎれいか)、としは俺の1つ下で文武両道の天才として知られている。そんな妹が見せてきたスマホの画面にはゲームのソフトが写っていた。

 「ファンタジー・オブ・リアリティ?」

 「そうそう。最新技術により完成したフルダイブのVRMMORPGゲームで結構な値段がするんだけど、お父さんとお母さんにおねだりしたら二人分買ってくれるんだって!」

うちの家系は結構な金持ちだ。柳家というだけで周りからは敬われ、そして柳家というだけで恨みを買うこともある。

 「そんなに凄いのか?」

 「五感を完全再現したゲームらしくて、めっちゃ綺麗らしいよ!やってみようよ!」

 「うーん、そのゲームには刀は存在するのか?」

 「フフフ・・・お兄ちゃんならそう言うと思って調べといたよ…あるらしいよ!しかも自作で作れるらしい!」

 「自作…だと!?」

 「驚いたでしょ!で、ここまで聞いてもやらないのかなー?」

玲香は煽るように俺に聞いてくる。

 「わかった。やるよ。で、いつ届くんだ?」

 「それが…もう届いてるんだよね。」

 「は?」

俺が驚いていると玲香は今まで閉じられていたリビングの扉を開ける。そこにはかなりのデカさのポットが二つ置いてあった。

 「いやー、ここしか置く場所がなくって…自分の部屋に持っていくのはきついし。」

 「そうかい…で、いつやるんだ?」

 「ごはん食べたらだよ!あ、あと、私したいことがあるんだよね。」

・・・

 そして時間は過ぎていき、俺たちはログインをした。いろいろ質問されたがあったがそこまで難しくないものばかりだった。身長体重誕生日血液型名前その他いろいろ、そしてキャラメイクを終え、俺はその世界に降り立った。すると俺のそばに近づいてくる人間が1人…

 「おにいちゃーん。まってたよー。」

玲香だ。玲香は先にキャラメイクまで終わらせていたようですぐに来ていた。その手には杖のようなものが握られている。

 「最初の職業選択で魔法使いを選んだのか?」

 「そうだよー。ファンタジーでは魔法がつきものでしょ!で、お兄ちゃんはやっぱり剣士なんだね。」

 「まあ、一番やりやすいし、普通に好きだからな。で、やりたいことってのはなんなんだ?」

 「それはね…配信だよ!」

 「配信?」

 「うん。このゲームには配信機能があっていろんな人たちと関われるんだよ。」

 「なるほど…で、それをしてみたいと…」

 「そのとおり!やってもいい?」

 「俺は構わないぞ。」

俺がそう言うと玲香は何かをポチポチ押していく。

 「あ、そういえば私はここではゼロにしてるから、そう呼んでね。お兄ちゃんは?」

 「スノーだ。まあお兄ちゃん呼びでいいよ。」

 「うん。わかった。それじゃあ始めるね。」

ゼロがそういうと白い球体が現れた。

 「これは?」

 「これは配信カメラだよ。自動で追従してくれる優れもの!」

 「ふーん。」

 「っと、もう人が来てるよ。こんばんはー、あ、お兄ちゃんにも見れるようにするね。」

すると俺の目の前にも同じコメント欄が現れた。

 『こんばんはー』

 『初見』

 『初心者来たぁ。』

 『お兄ちゃん呼びってマジでいるんだ』

 『兄妹?』

多種多様なコメントが流れていく。

 「で、ここからどうする?」

 「うーん、調べたところ始まりの街に行くのがベターらしいよ。」

 「そうか。じゃあそこに向かうのか?」

 「いや…どうせ始まりの街に行っても冒険者ギルドに登録する程度しかやることないっぽいし、それなら別の街でもできるらしいから…まずはホープタウンをめざそう!」

 『いきなりホープタウン目指すのか?』

 『二つぐらい街飛ばしてないか?』

 『初心者にありがちなミス:余裕だと思って挑戦してやられる。』

 「なんかコメント欄ではやめとけみたいなの多いが?」

 「まあ、なんとかなるでしょ!れっつごー!」

そして俺たちはホープタウンを目指していった。

・・・

 「あんまりモンスターはいないな。」

 「始まりの森周辺は初心者の人が多いからモンスターはほとんど狩りつくされてるらしいよ。」

 「なるほどな。」

俺たちがそんなことを話していると草むらがカサカサと揺れる。

 『お、モンスターか?』

 『この周辺ってゴブリンの湧きポジなかったっけ?』

 『ゴブリンなら複数体いるかもだから気を付けて!』

 『確か始まりの森周辺でもマジシャン・ゴブリンとかアーチャー・ゴブリンとかも湧くはず』

その瞬間、草むらからゴブリン4匹が仕掛けてくる。三匹はこん棒しか持っていないがもう一匹が弓を構えている。

 『これはやられたか?』

 『初心者なのに油断するから…』

 「「はあ…」」

俺と玲香はほぼ同時にため息をつく。そして俺は即座に抜刀の構えに入る。玲香も杖を構える。

 「《抜刀》:一閃」

 「《第一階級魔法》ファイヤーボール」

瞬間こん棒を持ったゴブリンは上下真っ二つになり、弓を持ったゴブリンは焼け死んだ。

 『は?』

 『これで初心者ってマジ?』

 『普通初心者ならゴブリンでも手こずるはず。』

 『そもそも始めたてで魔法使える時点でおかしい。魔法は感覚を掴むのが難しいって聞いたんだけど』

そんなコメント欄を横目に再び歩き始める。

 「拍子抜けだな。」

 「もうちょっと期待してたんだけどね。」

 「てか、もう魔法を覚えていることに驚いたんだが。」

 「まあ、なんとなくね!感覚はチュートリアルでつかんだし。」

当たり前だがこのゲームにもチュートリアルは存在する。だがそのチュートリアルは結構補正が入っており、調べたところによると全くためにならないチュートリアルとして知られている。そんなチュートリアルで感覚を掴むのはゼロが天才だからとしか言いようがないだろう。

・・・

とある掲示板

 『なんか化け物初心者配信があってるらしいぞ。』

 『知ってる。始めたばかりで魔法撃ったって聞いた。』

 『嘘だろ。サブ垢とかじゃないの?』

 『サブ垢ならどんだけ金持ちなんだよ。』

 『魔法使いの子も凄かったけど剣士の子もえぐかった。』

 『一瞬でゴブリン三匹をレベル3で真っ二つは化け物。』

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