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ローリエと外に出た俺はここに来た時から気になっていたことを聞く。
「この近くにでかい木がないですか?」
「紅葉神樹のことでしょうか?それなら中庭にございます、それと私に敬語は不要です、ローリエとお呼びください」
「そう?,,,じゃあローリエ、その木に連れてってくれない?」
苗木の気配を感じる方に視線を向けながら、フランクに連れて行ってくれるように頼む。
「かしこまりました。本当は王族と一部の方しか入れない神聖な場所ですが陛下の許可をいただいていますのでご案内いたします。」
しばらく歩くと中庭に続く扉の前まで来た、騎士が二人警護している。
「陛下のお客様です、立ち入りの許可は陛下からいただいています。」
そういうと二人の騎士が左右に分かれ道を開けてくれ、ローリエが扉を開けて中庭へと入っていく。
扉をくぐるとそこは石畳の大きな広場のようになっていて、中央に葉を赤く染めた俺の苗木がある。
苗木と言っているが大カエデと同じような大きさだ。
これとは別にこの大陸には6つ同じような苗木がある、これらは確か3回か4回目の世界の浄化の際に俺から勝手に生まれた、だから俺は苗木と呼んでる、今も国があるかわからないが海を渡った所には個人的に置いた苗木があったなと思いながら紅葉神樹に向けて歩いて行く。
少し近づくと木を中心に半球状の結界があるのに気がつく。
巧妙に隠してあるが恐らくこれは昔リリーが張った結界だこんなデカくなかったような気がするが、中に入った時に詳細にわかったが魔力の供給はこの木から行っているみたいだ、おまけに結界ないのものに害あるものや人の侵入を拒む効果があるようだ。
はぁ。本当にあいつの才能には呆れる、命より大事なこの木を守るのはわかるが少々やり過ぎな気がする。
木だけ守るなら昔のようにもっと結界サイズを小さくして堅めるだけだからな。
まぁリリーの事だおまけだと言って有事の際に守れるようにしたのだろう、「研究の一環だ」と守りたかった人に言ってそうだ。
そんなことを思っていると近くから女性優しい声が聞こえた。
「ローラ様、人に指を指すのは行儀の悪いことですのでおやめになりましょう」
声のした方を見てみると、薄い赤色の髪を二つのお団子にまとめた4,5歳の可愛らしい女の子がいた。
「はぁい、でもこのひとのかみの毛すごいきれいだよ」
侍女だろう人に注意されたローラは手を下げそういった
「シンラ様この方は第3王女のローラ様です」
隣にいたローリエが教えてくれた、髪を誉められた俺は少しうれしい気持ちでローラに話しかける。
「君の髪も十分きれいだと思うけど。ここへは何しに来たのかな?」
「今日はね、この子にみずをあげに来たの」
そういってローラは隣の紅葉神樹を見上げた
「そうなんだね、君はこのきがすきなのかな?」
「うん!好きだよ!。お父さまとお母さまが、この木のおかげでみんな楽しく暮らせてるって」
そんなことを言われ俺はさらにうれしくなり小さい頃のルカを思い浮かべ、ついつい昔のようにこの子にもプレゼントえおしたい衝動に駆られる。
「そうかそうか、じゃあそんな君にはこれをあげるよ」
そういって俺はこの隣に立っている苗木の葉を生成し収納空間に入っている適当なひもを出し。
魔法でうまく繋げてネックレスを作りローラに手渡す
「えーきれい、ほんとにもらっていいの?」
ローラは隣の侍女とローリエをチラチラ見ながらそう答えた
「ローラ様、そちらはつける前に陛下に綺麗な物を貰ったと自慢しましょう」
「うん!そうだね。きっとお父さまも欲しくなっちゃうかもしれないけど、絶対上げないもん」
ローラはネックレスを貰ったのとアルベルトに自慢できるからなのかすごい可愛い顔で笑っている。
ローリエはネックレスを付けない様に、ローラの機嫌を損ねない様に言った。
まぁ得体も知れない奴の装飾品はつけさせないよなと、ルカの事を考え深くは考えず聞き流した、笑顔が見れただけでもこっちは満足だ。
そんなこんなで酒の準備ができたようで俺はローリエとは別のメイドに連れられた酒を回収しに行った。
♢♢♢♢
ローリエ視点
私はローリエ。とある貴族のもとで間者をやっていてその貴族が爵位を剥奪された際にその腕を買われて陛下に拾われた、国王派閥に価値のある情報を持っていて運がよかったと思っている。
今はメイド長の職に就き陛下の身の回りのお世話と情報収集をしている。
そんなある日、執務室に呼ばれ陛下に、客人に城を案内するように頼まれた。
客人は白い肌にきらきらと光る白い髪の神秘的な方だった
シンラ様と言うらしい、シンラ様が案内してほしい場所は紅葉神樹の場所だった陛下の許可は貰っているがこの国に住む人なら誰もが知っている神聖な場所だ。
私は歴史にあまり詳しくないが、建国した時からあったようだ。
中庭につきシンラ様が紅葉神樹を見ているとローラ様が現れた。
立場上甘えさせたり表立ってできないが二人きりの時は年の離れた第一、第二王女とは違い甘えてくるローラ様に対し父親の顔になり溺愛してるの私は知っている。
そんなローラ様に対しシンラ様は紅葉神樹の葉と瓜二つの葉を何もないところから出しネックレスを作りローラ様に手渡した。
陛下の客人と言え万が一があっては困ると思いローラ様とシンラ様に気を使いつつ、着用を防いだ。
シンラ様が待っていたお酒の準備ができたと部下が言いに来たのでシンラ様の案内を部下に引き継ぎ私はローラ様と陛下に会いに行く。
執務室に入った私は事の顛末を言い陛下に判断を仰いだ。
「はぁ。とりあえずアランを呼んでくれ」
陛下はそう言い目頭をつまんだ、判断は宮廷魔術師のアランが来てからのようだ。




