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世界樹のツトメ  作者: ワロえ氏
娘の旅立ち
7/49

 家に近ずいていくと カンコロンコロンと

 薪割りの心地いい音が聞こえてくる。

 さらに近づくとあの子も気が付いたみたいだ。


「!? シンラさん!お久しぶりです!来てくれたんですね」

「久しぶりララ、少しおおきくなったか?」

 目の前にいる17歳くらいの女の子はララだ。

 水色より少し濃い、青く長い髪に紺色の瞳を持つ綺麗な少女だ。


「シンラさん約束していたのに全然来てくれないから私怒ってるんですからね!」

「ごめんごめん、少し長かったかもしれないけどちゃんと会いに来たから許してくれ」

 怒っていると言って頬ふくらましているがキラキラとした青い瞳は怒りとは程遠い優しい形をしていた。


「もぅ…何年たったと思っているんですか、800年ですよ、800年!」

「何年たったかは知らないがごめんて」

 俺はララに勢いに負け手をひらひらさせて平謝り状態だ。


「き、今日はなララに会いに来たのももちろんだがリリーに頼みたいことがあってな今家にいるか?」

 あくまでララをメインとしつつバレない様にリリーの所在を聞く。


「お母さんっですか? お母さんなら相も変わらず家で魔法の研究をしていますよ」

「そうか ならお邪魔しようかな、今大丈夫か?」

「はい!大丈夫です、私は薪割りしていただけなのでおもてなしさせていただきます!」

 ララはそう言って俺を家に案内してくれる。


「リリー!いるかー!」

 俺はララが開けようとした玄関に割り込み勢いよく開け、少し大きな声でリリーを呼ぶ。

 返事がないと思ったらリビングの先の部屋にテーブルとにらめっこしているリリーの姿が見えた。

 この家にはドアが無いのかと改めて思い、リリーなら「ドアなんて面倒で非効率だ」と言いそうだと思う。

 そんなに研究第一かって思うほど集中している、そんな奴にはこれだ。

 久しぶりに会う友人に


「おーーい!ここにリリーっていう年増がいるって本当か!」

「,,,誰が年増だー!」

 一拍あり鬼の形相でこちらを向きながらリリーが言い放った、おまけに相当な量の魔力も放出している。


 俺と目が合い2,3秒


「なんだお前か」

「なんだとはなんだ!久しぶりに会ったなのにそれか?」

 俺が言い終わる前にテーブルに戻る、リリーが座りながら俺に声をかける。


「今更何の用だ、お前は私の研究が終わるまであの島に引き籠っていろ」

「そんなこと言うなって」

 昔と姿が変わらない 黒く腰まで伸ばしたきれいな髪に黒い瞳、男の子に好かれそうなお姉さん風な顔を表情を変えずぶっきらぼうに俺に言ってきた。

 あのすごい目立つ魔女帽子は流石に家の中では被っていないようだ、テーブル後ろの壁にかけているが見える。


 ぶっきらぼうなリリーだが、俺は知っているルカがリリーを尊敬し好いている事を、また人間嫌いなリリーがルカの事を孫のような優しい目で見ていることを。

 俺はそんなことを思いながらニヤニヤしながらルカが冒険に出てシン爺さんのところに行こおと思ったまでの。

 顛末を伝えた


「はぁ~まず第一になんで私に酒を頼む?この家に酒があると思うか?」

「だって俺酒持っていそうな奴なんて知らないし、人間の知り合いなんてリリーしかいないし」

「,,,頭が痛くなる,,,はぁ、第二お前ルカに嫌われるぞ」

 静かに言い放った言葉に俺はとっさに反論してしまった。

「そ、そんなことない!,,,ご、ごめんララ 怖くないぞ~」

 ビクっと一瞬体を揺らしたララに顔を引きつらせながら少し魔力を放出してしまったことを謝る。


「フフっ大丈夫ですよ、私ももう子供じゃないですし、少しびっくりしただけです」

 そういってララは俺に気遣ってくれた、久しぶりに知り合いに会い精神が戻されたのかもしれない少し若返った気分だ。

 嫌われると自分でわっかっているのを人に指摘されたときにこんなにも感情的になれるんだとやっぱり何年たっても俺の魂は人間なんだと改めて思った。


「そ、それでシン爺に持ってく酒ありそうか?」

「,,,ない」

 リリーはめんどくさそうにそう言い放ち俺はあきらめかけたときララが助け舟を出してくれた。


「お母さん、アルベルトさんの所ならお酒いっぱいあるんじゃないんですか?

 シンラさんがせっかくきてくださったのに,,,」

「,,,はぁ面倒だ,,, わかったわかった坊やの所に行ってみるよ、言い出したんだからララが用意しろよ」

「はい!わかりました!」

 助け舟を出してくれたララの懇願の瞳に負けたのかめん面倒臭がりながらリリーが渋々提案に乗った。

 それを見て仲良くやっているんだと思いほほえましく思った。



「ララは何歳になったんだ?」

「1000歳ぐらいじゃないか?」

「それじゃあリリーは2000歳ぐらいか?」

「そんないってない!まだ1000年とちょっとだわ!」

 そんな他愛もない話をしていると玄関から準備が終わったララが声をかけてくる。


「準備終わりましたので出発しましょう」

「わかった」

「そういえば向かう場所ってどこなの?」

 簡潔に返事をしたリリーに俺は聞いてみた。


「お前が引き籠った後にできた王国だ,,,安心しろ血は繋がっているがそこの王はバカではない」

「まぁ今更国どうこう気にしていないからいいんだけど、たぶんルカが最初に行く国だしね少しは気になるかも」

 ルカと転移した転移門と記憶のなかの地理を照らし合わせながらそう答えた。

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