3
「ルカ魔物がこっちに向かってるぞ」
魔物の方を指差しながらルカに伝えた
「ほんと? わかった私が倒すから見ていてね」
剣を抜き構えるルカに俺は頷き返した
「っ! いた! お父さんはやっぱり凄いね私の何倍も先のモンスターに気がつくなんて、しかもこいつレオガロンだよね?ちょっと強いけど手出さないでね!」
しばらく経った時ルカがモンスターに気がついたみたいだ大体500mぐらいか?
だいぶ成長したな、全くもって誇らしい。褒められて緩くなった頬を落としながら俺は頷いた。
レオガロンは鼻が利くからいい具合に風下にいたんだろうとんでもない遠くから来ていた、魔力を感じていたのに向かってきたのは少し知能は低いが戦闘力は相当あるルカがどう戦う楽しみだ
もちろん危なくなったら助けるがこのぐらいの魔物は簡単にとは言わないが怪我無く倒してもらいたい。
100mだろうか、森の中でも目視できる距離に灰色の毛皮にオオカミのような顔に黄色いとさかが生えているレオガロンが俺は眼中にないかのようにルカニ向かってすごい速度で走ってくる。
「先手必勝だね! アイスバレット!」
そういってルカは魔物レオガロンに手を向けて魔法を放った。
3つずつ時間差で放たれた9つの氷をレオガロンは木を使い三角飛びのように素早くよけていく。
避けられると思ったルカは接近戦に持ち込むようだ正面衝突するようにお互いにまっすぐ走っていく。
ぶつかる寸前にルカは立ってくぐれそうなでかい股の下を左前脚を切りながらスライディングしていった。
「少し浅かったかな けどまだまだ行くよ!」
ルカは飛びのけて傷を浅くしたレオガロンに剣で追撃する。
傷つけられて怒ったレオガロンは剣ごと食らおうとその大きな口を開けルナを待ち構える。
丸呑みされてしまうじゃないかと思うほど大きく開けた口の攻撃をギリギリまで引き付けて右にステップし浅く切った左前脚にもう一度攻撃を加えた。
攻撃は当たったがレオガロンは怯まず食らいつこうとしてきたのでルカは後退して様子をうかがう、相当怒っているみたいだ大きな口を引きつり上げすごい形相でうなっている。
ルカがさらに後退するのを見て走り出すレオガロンにルカはアイスバレットを連発する。
数発躱されたが一発が左後ろ脚に命中した、前脚が切られていたことも相まって左半身を支えられなくなったレオガロンは滑りながら左に倒れたその隙を逃すわけがないルカは素早く首元に近ずき剣を刺し、切るように引き抜きとどめを刺した。
「ふぅ 素早かったけどちゃんと倒せたよお父さん!」
「ちゃんと見てたぞ それにしても強くなったなルカ!」
一緒に修行してがんばってるのを見ている俺としてはこれでもかと褒めちぎりたくなる。
「でしょ!だから心配いないでね、私もお父さんみたいに世界を冒険したいから」
「あぁわかった、だけど嫌なこととかあったらいつでも帰ってきていいんだからな」
やはり冒険の話をした俺を殴り止めたい
他愛もない話をしながら走っていると木々の間からキラキラと光る海が見えてきた。
もうここまで来てしまったようだは、はぁ子離れしないとなぁ
ルカとの暮らしを思い出しながら俺はそんなことを思ってた。
「転移門あるの辺だよね?結界といて早くいこ!」
俺はせかされてルカに見えるように結界の効果を変更した。
姿を見せたのは半径25mぐらいの丸い石の台座だこれはかつての戦争で使われていたものだ。
これのほかにこの島には4つ同じものがあるそこにも誰にも知覚できない結界を張っている。
「それじゃあお願いお父さん!」
台座の中央に行きワクワク顔のルカにお願いされた起動にはとんでもない量の魔力が必要だルカの魔力量じゃ全然足りない、俺には大したことではないが久しぶりに消費した魔力に昔の悲惨なことを思いだしため息が漏れる。
「それじゃあ飛ぶぞ」
いつでも、と顔を見ればわかるほどの表情をしながらルカがうなずいている。
それを確認して俺は転移門を起動した。




