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転移してきたんじゃないかと思うほどの速度
迫ってくるロイドさんの左手に防御も回避も間に合わないと悟った私は、少しでも時間を稼ぐようにほぼ倒れ込むような形で後ろを向きながらシエルを背負い投げするように持ち全身を使い迫る拳を跳ね上げる。
うひょー、、、うまく行ってよかった、ミスっていたら背中越しに直撃だもん、久しぶり冷や汗かいたかも。
ロイドさんは変な形でガッツポーズしてて顔は少し驚いた顔をしている。
今はまだ攻防の刹那、腕跳ね上がられてるままは隙なんじゃない?
ここは初見殺しのお返しをしなくちゃ。
拳を跳ね上げた時前腕に刃先が当たったのだろうパックリと開いた傷口が血が出る暇もな閉じる驚異的な回復力に少し楽しくなりそんなことを思ってしまった。
お父さんがくれた指輪の効果で力を抑えてる、いや分離している2種類の力をほんの少し自分の器に戻す。
それを身体強化に回すと氣と若干似たような強化になる、これは多分お父さんと私にしか出来ない強化方法。
視界に映る髪先が少し色が抜けたような気がする。
やっぱり元の状態は心地がいい、おっとこれ以上戻すと耳が長くなりそうだから止めておこう。
既にロイドさんは真っ黒な特大剣を構えている。
まずは一発正面から!
『いくよ!シエル!』
『いいよ、硬いだけの剣には負けないもの』
私は敢えてロイドさんの間合いで止まるように高速移動し思いっきり斜め下から上に切り上げる。
物凄い脳筋思考の、相棒と自分の力を信じて馬鹿みたいに武器同士を打ち合う剣士なら一回はやった事があるシュチュエーション。
それがわかっていたのか私が移動した時には既にニヤリと口を歪め剣を斬り落としている。
「せいゃー!」
「オリ゛ャァ!」
訓練場鳴り響いたのはバゴン!と言う重く固い物が空から地面に落ちなような音
足元の地面は凹んでいる、左足はくるぶし程、右足は脛あたりまで足の位置が下がっている。
とんでもない衝撃と共に打ち合った相手はと言うとちょうど後ろに2、3歩の距離、飛ばされ着地するところだ。
しかも今度は体だけじゃなく剣に氣を巡らせてる感じがする、んじゃ私は雷でも纏っておくかとシエルに魔力を流す。
「、、、ストップー!」
ん?
「ストップ!やめろやめろ!」
おっとこれは領主様か。
まだ全然お互いに動いてないと思うけどって言うよりもっと戦ってみたい。
「いやー俺が悪かった、少し過小評価してた。まさかここまでやるとは、、、ロイドもいいな?流石にこれ以上やられると困る、万が一ここに修理が必要になったらとんでもない額になるからな」
「まぁそうだな、俺ももう少しやりたかったが思った以上につえぇから、壁はともかく床と扉は無くなるかもなハハハっ!」
ロイドさんが物凄く機嫌が良さそうに笑って、領主様はなんか呆れたような感じ?でため息吐いてる。
そんな感じで話していると隊員達が中に入ってきた。
そこにはタリアさんの姿も見える。
「屋敷まで凄い音聞こえましたよ、聞いたらルカちゃんとロイド隊長が戦ってるって聞いて。例の依頼前なんですから気をつけてくださいねロイド隊長」
と言いつつもそこまで心配はしてなさそうかな?
「お疲れ様です。タリアさん、来た時いなかったですけどどっか行ってたんですか?」
「まぁその話は後でね。旦那様今の報告もございますのでそろそろ宜しいでしょうか?」
「そうだな、じゃあ部屋に戻るか。」
とまぁ全く動き足りないけどしょうがないか。なにか話もありそうだし大人しく着いていきますか、、、
「あっ、そうだロイドさん。シエルが「あの剣中々固いわね、今度触らせてって」」
「ん?別にいいんだがどうやって?」
「あれ?言ってなかったっけ?シエル人化出来るって。」
「、、、聞いてねぇな、、、てか姿を現し導くって本当だったんだな」
「?まぁ今すぐじゃないから、お願いします。先行きますね」
そう言って先にいるタリアさんのとこに向かう。




