治水の聖剣4
それから3日が経った。
今の水位は台座に刺さった私の真ん中あたりまで来ている。
よし!やりますか!
そして私は保有魔力がとても多くなった魔力を使って台座のの魔法陣を模してそれを広げていく。
もの凄く遠くまで行ってると思うけど魔力が消える感じがしない、やっぱり水に浸かって私の魔力、台座の魔法陣、水との親和性
、上手く合わさって魔法陣の境界が曖昧になったのかも。
そんな事よりも魔力に限界が来そうだからそろそろ広げるのをやめる。すぐに地面に落として魔法陣を定着させる。
成功したかな?と思った瞬間エメラルド色の凄い光が夜空へと上がり同時に雲が晴れた、いままで水紋を作っていた豪雨が止み水面に空が映し出される。
キラキラと星が咲き、最後に月明かりが水面に夜空を完成させる。中心にいる私は夜空に包まれている、この幻想的な光景を超えるのは無いだろうと思いながら愉悦に浸る。
朝になり魔力が結構な速度で回復していくのに驚きながら一向に捌けない水を見ながら次に何をしようか考えてる。
とりあえずまた溢れそうな魔力をどうにかしたいな何となく勿体無い感じするし。
ん〜と、今私の周りの池の水を魔力の入れ物にする感じ?まぁ今はまだ捌けない水があるから溢れてるみたいな状態だけど。
とりあえずやってみるかな。
私は池の上にある水をグルグルと回転させながら地面を掘っていく。
土は適当に辺りにバラバラ撒いておく。
、、、結構掘ったと思うんだけどそんなに水引いてないな、それじゃあ少し池広くするかな?
それから色々工夫したらなんとか水位が下がった。
別にわざわざこんな事やらなくても水が捌けるのを待てば良いんだけど、動物たちがいなくてほんの少しだけ寂しく思ったからなんとなくね。
それに動物たちが水遊び、、、まぁするかわからないけど浅瀬を作った。
以前よりかだいぶ広くなった池を見ながら動物達がどんな感じで過ごすか少し楽しみになりながら待つ事にする。
それから数十日経った時、池に余剰分の魔力が溜まっていくのを見て成功した事に嬉しく思い、やっと探検できると思い鳥になり探検しようとした時動物の気配がして、やっと動物達が戻ってきたかな?
ちょっと様子見に行こうかな、第一号のお客さんはどの動物だろ?やっぱりこの場所を気に入ってるように見えた鹿達かな?
、、、こ、これって、、、人ってやつ?
なんとなくそう思った、当たり前だけど初めて見た。
30人ぐらいかな?ほとんど剣を持ってるけど、持ってない人が数人
周りと色が違う白銀の鎧を着ている騎士に守られるようにいる男とその周りにいる数人。
、、、白黒の服に身を包んだ女に抱かれている子供?が息が荒い、女が少し歩くたびに何か垂らしている、慎重にほんの数滴垂らすようにわざわざ足を止めて。
女が悔しい顔をして前を歩く男性に話しかけた。
「殿下、、、もう、、、ありません」
殿下と言われた男は女以上に悲痛な表情で振り向き女に歩み寄る。
「シャルティーナ、、、すまぬ、、、」
ん〜別に助けても良さそうかな?
そう思った私は姿を出す事にするまぁ小鳥のままだけど。それに初めての人間関わってみたいし。それより人語ってわかるんだ。まぁ小さいことは気にしなくていいか?
パタパタと人達の前に滞空する
「!っ抜剣!」
殿下の隣にいた白銀の鎧の人が声を上げる。同時に他の騎士たちも剣を抜いた。
「A!殿下行きます!」
声を張った騎士が殿下を連れて行くように後ろに下がって行って、他の騎士たちは何か覚悟を決めたような顔で前に出てくる。
なんでこんな小鳥の見た目でそんな警戒するんだろう?、、、あ、魔力かな?
ってそんな事思っている場合じゃない!ほんとに死んじゃいそうだよ!あの子。
まずは向かってくる人達、いや面倒だから剣持ってる人全員動きを止めよ。
騎士たちに不可視の水を纏わせる、瞬間全員が体が何かに押し潰されたかのように地面に伏せる。
これは掘った池の1番下に行った時に思いついた魔法、下まで潜ったら物凄い重かったから試しに水を圧縮して色々試してたんだよね。
まぁ全力でやったら簡単に潰れちゃうから加減してるけど。
私はパタパタと子供の方へと飛んでいく
「で、殿下!お、おにげお、」
凄いこの人、他の人は指一本動かせていないのに、膝と手を突いて起き上がろうとしている。
殿下は片手を子供の前に横に上げて固まっていて、抱いてる女は青い顔で手に力が入ってるのが分かる。
無視して子供のお腹にチョコンと降りる。
近くで見てみたら首の辺りが紫色になっていて苦しそうだ、危なそうだったけど全然間に合いそうだから安心した。
早速私はその子に魔力を治れと思いながら身体に巡らせて行く。
少し光った後首元の変色も無くなっていき、息も安定している。
人って息しないとダメなんて不便だなと思ったのは秘密。
子供を抱いてる女は口をあわあわとして涙を流している。
「で、殿下、、、姫様が温かいです、、、」
女は子供に命の温もりが戻った事に更に涙を流し、殿下は子供の頬をペタペタと触って今にも泣きそうな顔をしている。
あ、忘れてた。騎士たちの魔法を解いた途端、白銀の騎士凄い速さでこっちにきた。
「殿下、ご無事ですか。」
そう言いつつ敵意は感じないけど警戒されてるのがわかる、剣を握る手は無駄に力が入っておらず何かあればすぐさま対応できるようにしている。
警戒とけるかな?どうしたら、、、鳥状態だと喋れないし
んん〜、、、直接頭の中に考えてる事を送る、、、
『あ、あー、聞こえる?』
お?成功かな?みんな口をあんぐり開けて固まっている。
「ね、念話、、、せ聖獣様、、、」
殿下がそう言うと一斉に片膝をつき頭を下げた。
聖獣?何それ、いやなんとなくは分かるけど
私見たことないし、まず魔物でも動物でも無いし。
『と、とりあえず私は聖獣じゃ無いと思うしその子もいるし私がいるところに案内するよ』
「よ、よろしいのですか?せ、精霊様?の住処に案内していただけるのは大変光栄なのですが、我々人間が聖域に入っても?」
『聖域?よくわからないけど、別に良いよ付いてきて』
そう言って帰ろうとすると、白銀の騎士に止められた。
「精霊様!お待ちをまずは謝罪を!、先ほどは剣を向け大変なご無礼を働いたこと平に御容赦頂きたく、つきましてはこの責全て隊の長である私にありますので、殿下並びに部下達の命は、大変教習ではありますが私の命にて御心を鎮めていただきたく存じます。」
地面に置いてある剣に額を付けてそう言ってきた。
なんか、この人めんどくさい?
『別にいいよ、気にしないでそれより早く行くよ』
後ろで「ですが!」と聞こえたけど無視だね。
それよりも新しくなった家?じゃないけど池のお客さん第一号は自分でも驚きの人だったね。




