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やってみるとは手合わせするってことだろうか?
そんなのもちろんやるに決まってる!
「やるに決まってるじゃないですか!」
それを聞いたギルマスはすでに槍を持っている。
真っ黒い見るからに禍々し槍だ。
「これがオレの相棒『魔叢レイヴン』だ。ルカはどんな武器を使うんだ?」
私は相棒を使うに決まっている!
そう言って私は謎空間(多分魂?の中)からシエルを出した。
「これが私の相棒『慈愛鏤』だよ!」
、、、あれ?ギルマスが口を開けて固まってる。
あっ、戻った。
「おいおいおい。冗談はよしてくれよ、、、それ治水の聖剣か?」
『、、、って言ってるけどそうなの?』
私はシエルに確認してみる。
『まぁ昔はそんな風に呼ばれていたね』
『本当に聖剣だったんだ!』
半分冗談で聖剣シエルって名付けたけど、本当に聖剣だったんだ、驚いた。
「昔はそう呼ばれてたって言ってます。」
「、、、もしかして、意思の疎通が出来るのか?」
「まぁ、はい」
「す、すすんげぇー!、でもどうしてルカが持っているんだ?」
「えっと、ボンゴツが持ってましたよ?」
「?昔見たような?もしかしてあのキモい模様のかった大剣か?文献と全然違うからわからなかった。」
っあシエルが光った。『なんなのこの人失礼な』『まぁまぁ』
「ちょっとギルマス!言葉には気をつけてくださいね、怒ってますよ!」
「あぁ悪い悪い、じゃあ早速やるか!」
「ですね、でもちょっと待ってくださいね」
そう言って私は子供達を壁際まで下がらせて私たちを中心に大きな結界を張る。
「こりゃぁまた、、、アルカナリリーの弟子でもやってんのかってぐらいの結界だな、、、」
「?え、おばあちゃんのこと知ってるの?」
「、、、今のは聞かなかったことにしよう、、、オレ頭使わねぇのに頭痛が痛くなってきたぜ、、、」
ちょっとおばあちゃんの事聞きたかったけどギルマスおかしくなっちゃったから辞めとこ、、、
「イレギュラーには手を尽くせって教えられててな、、、先手必勝ぉ!」
わ!この人大人気な!突然始めてきた!
ものすごい速さの突きだ。それも何連も何連も、それを私は剣先、剣の腹で逸らしたまに体で躱わす。
流石Aランク凄い強い!
左から切り上げが来る、剣先を槍先に合わせて掬い上げるよう滑らせ上に逸らす。
そのまま剣の腹に腕を置きタックルをする。
ギルマスは吹っ飛んでいったけど、上手く受けたみたいでダメージにはなってないみたいだ。
「こんなにやれるとは思わなかったぜ、やるなルカ!」
「ギルマスも大人気ないですよcランクなりたての冒険者に奇襲なんて」
「まぁそういうなよ、実際捌けてたんだしルカは普通にA相当あるだろ。流石エルフと言ったところか?本当はいくつなんだ?」
ん?あれ?バレてる?、、、まぁお父さんも絶対って言ってたわけじゃないし、実力ある人にはバレるのかな。まぁギルマス悪い人じゃなさそうだしいいかな?
「どうしてバレたんですか?」
「そりゃ肌の色は違えど同胞の魔力を間違うはずないだろ、けどまずバレないから安心しろ、オレもさっき剣を交えた時に気がついたぐらいだ、それにしても魔道具か?とんでもないもん持ってるな?」
「そういう事ですか、この姿はお父さんから貰った魔道具で私のために作ってくれたんですよ」
「そんなもん作るってとんでもねぇ親父だな、けど今の時代エルフなんて珍しくもなんともないぞ?オレたちは見慣れたからそう思わないが人族から見たら美女美男揃いだから危ないってのはあるかもしれんが。」
「、、、実は私ハーフなんですよ、お父さんが混種の扱いはひどいって」
「あぁ、そういうことか確かに今もひどい場所もあるかもな、、、詮索して悪かったな、あと聖王国には近づかない方がいいかもな、それがバレることはないと思うがあそこは今でも差別が酷いらしいからな。まぁ何か困った事があれば助けてやるから言えよな。、、、じゃあ続きと行きますか!」
「ありがとうございます、じゃあ今度は私から!」
やっぱりギルマスはいい人そうだ、お礼に今度はこっちから仕掛けることにする。
まずは剣を横薙ぎに水刃を飛ばしていく。
シエルは水との相性がとってもいいようで私の水魔法が強化されてるように感じる。
強化された魔法に更に私の光魔法で水の光の屈折をなくし限りなく視認できなくして攻撃した。
さっき奇襲してきたしこのぐらいはいいと思う。
何した?空振りか?みたいな顔をしているギルマスにすぐに攻撃が届く。
当たる直前何かを感じたのか咄嗟に槍を縦にしてなんとか防いだみたいだ。
「!なんだ今の!あっぶねぇ!」
驚いたみたいだ、私はどうだ!とような感じでニヤリと笑ってみせる。
「こんにゃろぉ!」
見たことある魔法かはわからないけど、楽しくなってきたのか、言葉は汚いがニヤリとしながら私に向かってきた。
「随分と面白い魔法も使えるみたいだな!」
至近距離で打ち合いながら喋ってきた。
「どうも、ありがとうござい っます!」
シエルを切り上げ後退させる。
「面白くなってきたな!とっておき見せてやる、怪我するなよ?」
そう言ってギルマスが大きくバク転し更に退がり槍をクルクルと回し始めた。
「我が葬るは、血に堕ちし魔。我が従えるは、闇に染まりし死の連鎖。」
なんかヤバそうな、詠唱してる、しかもなんか槍から黒いこぶし大とバスケットボールぐらいの球が無数に出てきてる。
しかもいつのまにか辺りに深紅の花が咲いている。
ヤバそうだからアーマー代わりに水魔法を纏っておく。
っあ!黒い球が蝶と鴉の形になった!
「叢がるは、彼岸に酔いし憐れな蝶。、、、喰らえ!レイヴン!『叢蝶鳥葬』!、、、あっ、ここ訓練場だったヤベっ」
いつの間にか花に集まる蝶、それを確認した時には既に周りが爆発していった。
一瞬見えたのは鴉が蝶に特攻していく所、それからは防御に専念した。
一応私たちを囲ってる結界を強化するのと自分自身にも張っておく。
数秒間、爆音が鳴り止まなかった。
私は既に結界際まで後退していて、土煙が晴れ先程いた場所を見てみると訓練場の地面に無数の穴が出来ていた。
「ちょ、、、やりすぎじゃないでか?」
ギルマス危なすぎでしょ、そこまでヒートアップしてたわけじゃないのに、、、
「悪い悪い、ルカ怪我してないしいいかとなって思って魔力込めたら、昨日誰かがケンカでもしてたのか血が出てたみたいでな、もしかしたらボンゴツのやろうのもあったかもな、はは」
こんな感じで一切悪びれてない、終いには笑っている。
はぁ全く、、、
「まぁ楽しかったからいいじゃねぇか、ってなんでこんな人集まってんだ?」
、、、それはこんなに集まるでしょ、あんだけでかい爆音させていたら、数人はギルマスが訓練場行くのが珍しかったのか気になって見ていたし。
「とりあえず知らん顔しとくか?」
無理に決まっている、、、
「そんなの無理にきまっ」
「ゴぉらぁ゛〜ギルドマズダ〜゛!なにやっでるんですがぁ〜!」
ギルマスに無理だろって言おうとしたら、とんでもない怒声に遮られた。




