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世界樹のツトメ  作者: ワロえ氏
ルカの冒険 王国編
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投稿予約出来てなかったです。

 並走するロイドさんに先の状況を伝える。


「馬車だと思うんだけど結構なスピードが出てて、多分魔物に襲われているみたいです」


 まだ少し慣れないレーダー式の探知魔法で確認してるから動きはそんなに詳細じゃないけど魔物があることはわかるから、その事を伝えた。


 走っていると馬が何頭か倒れており、その近くは血が広がっていた。


 そしてすぐに馬車が見え始めた、やっと馬車と魔物が見えた。

 馬車は一台でその周りに馬に乗った5人が確認できる。

 そして馬車の後を追ってる、あれはホーンベア2体番。だと思う。


 後ここまでくる途中の馬の死体の理由がわかった。

 ちょうど今馬車の周りを並走してる男が自分の隣にいる人が乗ってない馬の前足を切りつけ転ばせた。


 そういえば人に対して馬が多い気がする、他の男たちも自分とは別に1.2頭引き連れている。

 もしかしたら夜襲してきたやつらの馬を引き連れて、馬車を交代で引かせてたのかな?


 それよりホーンベアは転んでる馬に鋭い爪でトドメを刺してその獲物には見向きもしないですぐに逃げる馬車を追いかけに行く。


 そんなの時荷台の幕が少しだけ開いた。

 この馬車は荷台がアーチ状に幕が張っていて後ろもカーテンの様になっているので中が見えなくなっている。



 そして顔を出したのはスキンヘッドのおじさんだった。


「おい!まだ撒けねぇのか!っ?!っておい!追ってきやがったぞ!、、、アイツら失敗しやがったな!クソっこんな時に、、、」


 私は身体強化をしてるから見えるし、少し小さすぎるけどなんとか聞こえる。


「テメェが休憩中にホーンベアのガキなんて捕まえてくるからだろバカやろぉ!キレたら手がつけられないの知ってんだろ!」


 荷台の男が並走してる男に怒鳴りつけている。


 一瞬姿が見えなくなり、また顔を出してきたと思ったら片手に手脚を縛られた小熊を持っていた。

 そして「返してやるから、後ろの奴らの相手でもしとけ!」と言って馬車から放り投げた。


 投げられた小熊は血だらけになりながらもモゾモゾと動いてる。

 そんな小熊にホーンベアの番がその子を気遣って足を止めている。

 私たちの距離がどんどん近づいていく、そう持った時馬車がズズズっと凄い音を立てながら地面を抉りながら止まるのが見えた。


 それを見たホーンベアの一頭が雄叫びを上げながら馬車の方へと走り出した。


 そして馬車からは男たちが子供たちを引き摺り出してるのが見える。



「おいどうすんだよ!さっさと逃げねェと!」

「わかってる!、、、そこのでかいガキと兎のを残して行くぞ!」


 馬車に乗っていたリーダー格の男がそう指示を出していた。

 目の前には既に小熊ともう一頭のホーンベアがいて、馬から降りて対峙している状況だ。


 どうしようって思った時。馬車の方で許せない事が起きた、、、


 ザシュッ!

「、、、っっい゛!イ゛ダぁいよ゛ぉぅぇーんぇ」

「テメェみたいな混血は売られてもこんなもんだ、せめて俺たちの役に立て。上手くいけばホーンベアじゃなくて後ろの奴らに相手してもらえるかもな。行くぞお前ら!」


 リーダー格の男が4.5歳ぐらいの兎人(ミーカニン)族の子供の白く可愛い長い耳、片耳を剣で切り飛ばした。

 リアは一瞬何が起こったのかわからなかったのか一拍開いて、震える声で「大丈夫、大丈夫」と言っている。

 リアの目に怒り狂ったホーンベアが映ったのだろうか、目に涙を浮かべ、泣きじゃくる兎人の子の肩を持つ手は震えている様に見える。



 私の魔力が怒りに染まって行くのがわかる、そんな事を自覚した時には既に殺気の籠った濃密な魔力が広範囲に渡って広がっていた。


 既に私は全力の身体強化、、、『雷纏(らいてん)』を発動している。

 証拠に私の体からバリバリビリビリと濃紫の雷と白蒼の雷が体内に留めておけず外に放出されている。

 胸元の首飾りも少し光っている様な気がするが今はどうでもいい、、、


 よし、、、殺そう、、、



 と既に手に出している孤玖劉(こくりゅう)を握りしめて踏み出そうとした時にとても慈愛に満ちた優しい声が聞こえた、、、


(ルカ、、、深呼吸、深呼吸。まだ全然助けられるよ?クズはまともに相手しちゃダメだよ)


 あぁ、、、なんだか心が晴れて行く。

 私はまた怒りに任せて迷惑をかけるところだった。

 目の前のまだ救える命を後回しにして、復讐を優先させる愚かな行為、、、

 それをしなくて済んだ安堵から首飾りに手をかけ、声をかけてくれたシエルに礼を言う


(シエルありがとう、目が覚めたよ)

 返事はないがシエルが笑ってこっちを見ている気がした。


 そうだまだまだホーンベアがリアたちに着くのに10秒ぐらいある

 、それにあの子が殺されたわけじゃない、私なら治せるしちゃんと効率よくやろう。

 そう思い要件を伝えようと振り返ったらそこは、、、少し汚かった、、、


 ロイドさんはいつも通りだけど、タリアさんは額に汗を浮かべ私から距離を取っていて、その他の隊員たちは、気を失っているもの、膝をついて嘔吐してるもの、震えながら剣を構えてるもの。


 なんか私が悪者になったみたいだ、、、後で謝っておこう、、、


 とりあえず普通にしてるロイドさんに要件を伝える。


「な、なんかすいません。それとそこの2頭なるべく殺さないであげてください。」


 私はホーンベア2体を指差しながらそう伝えた。

 とうの二頭は魔力に当てられてピクリともしてないが。


 私はその二頭に近づいて小熊にヒールをして一応優しい声で「何もしないからじっとしていてね」と言い。

 リアたちの方に向く


 もう一頭のホーンベアが後数秒でリアたちに着くけど全然大丈夫、


 私は孤玖劉ではなくシエルを手にして雷纏を発動しながら一歩踏み出す。


 子供を殺されかけて相当怒り心頭だったのだろう、私の殺気にも目もくれず、ただ目の前の残党を追っていたホーンベアが今は目の前にいる。


 相当な距離だったけど今の私は音より速いと思う。


 リア達の前にたった私はすかさず、魔法を放つ


星の怒り(アトモス・フィアー)


 これはゲーム時代の上限突破魔法(リミットマジック)で、

 重力を対象又は指定範囲に掛ける魔法だ。


 それを食らった目の前のホーンベアは周りの地面を凹ませながらその場に伏した。

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