21
町を出てすぐに馬を走らせて今は歩く程度の速度になった、それからしばらくしてタリアさんに話しかけられた。
「さすがにだけど、ここからは宿の子の居場所はわからないわよね?」
「さすがに無理ですよ,,,」
そういいながら私は探知魔法の範囲を1Mぐらいの幅で細長くして前方方向にだけ伸ばしてみる。
物凄い遠くまで探れるような気がする、たぶん5kmぐらい先まで届いてるかも。
もしかしてこれを自分の周りを高速回転させたら結構効率いいんじゃないかな?
試しにやってみる,,,
これは結構いいかも、映画とかで見たことある飛行機のレーダみたいに遠くまで見えてる感じがする、でも戦ってるときとかは不便かも。
レーダみたいにやってるからどうしても常時把握がしずらい、まぁ使い分ければいいか。
そんな感じで探知魔法を試しているとタリアさんが魔力に気が付いて話しかけてきた。
「もしかして今魔法使った?」
確信はないみたいだけど違和感があったのかな?まぁ隠す必要はないしいうけど。
それに前にいるロイド隊長は確実に気が付いてる、ちらっと私に視線を向けすぐに前を向いたけど。
「そうです。でもやっぱり私が探れる範囲にはいないみたい」
「そうなのねやっぱり少しばかり急いだほうがいいかも,,,」
そういってタリアさんは隊長のそばに行き私の魔法の説明をして少し急いだほうがいいということを伝えた。
少し駆け足になった馬の上で私は聞くはずだったことを思い出して聞いてみる。
「そういえばなんでタリアさんがその?人さらい?を追っているんですか?」
「詳しくは言えないのとこれは秘密だよ?」
と前置きをして話してくれた。
「今のこの国って三つの派閥があるんだけど、その一つがリハイム様,,,ヘンゲル辺境伯、ここの領主様さっきあった人ね。でその派閥の奴が尻尾はつかんでないんだけど、ここの領地で悪さしてるみたいでねそれを探ってたの。で今そいつらが攫った子供たちをおそらくだけどフレデル連邦国に連れてこうとしてるからそれを阻止しようとしてるの」
やっぱり権力者は面倒くさいみたいだ。
それより子供を攫うのは許せない,,,もし前世の、少しだけど世話をした子がと思うと怒りがわいてくる。
「それでどうしてこっちの方向に行くってわかったんですか?」
「それは色々あるから言えないかな?」
「うーん、まぁリアが無事ならいいや」
そうこうしていると日が沈んできて町を出ての1日目が終わった。
見張りは今回女性の私たち2人はやらなくていいことになった、なんでも隊長が私を気遣ってくれたみたいだ。
そんな夜に問題は起きた。
トントントン。
私は敵の気配(探知魔法、昨日改造したレーダーの方)があって目が覚めてタリアさんを起こそうと肩をたたく。
「,,,ん?ルカちゃんどうしたの?」
「多分山賊的なのが攻めてくる。」
「ッつ!?,,,ほ、ほんと?」
「場所はまだ遠いけど多分来る,,,」
「,,,ちなみにどのぐらいの位置にどのぐらい?」
「大体,,,1,3km先に20人ぐらい」
「,,,わかったわ隊長に伝えてくる」
そういってタリアさんは脇に置いてあった武器を持って外に出たので私もそれに付いて行く。
「ロイドさん起きてますか?」
「ああ,,,なにかあったか?」
多分だけどこの人、近づいた時から起きてると思う。それだけでなかなか強い人だとわかる。
ゲームだと野営の時とかはマジックアイテムとか魔法を使って時間をつぶしててわからなったけどリアルは違うからこそわかることもある。
実際にゲームの時にチャットのタレコミで夜襲があると聞いてダミーをおいて3時間待機したことなんていくつもある。
何よりなんだろう?ゲーマーの勘かな?とにかくこの隊長は凄い強そうってことだけはわかる。見た目は40代ぐらいの西洋風だからかちょい悪な感じに見える普通のオジサンなんだけど。
そんな隊長はタリアさんの説明を聞き私を見ながら少しの沈黙の後口を開いた。
「,,,わかった,,,それでルカ、敵の規模と距離は確かなのか?」
いとまずは話を聞くようだ。
「確かだけどまだ遠いよ?」
,,,なんとなくだけど私は男の人にはため口になっちゃうのかな?
失言だったかなって思っていると、そんなことを気にした様子もなく、隊長が言葉を発した。
「,,,タリア、隊を起こして夜襲に備えろ。作戦は,,,」
隊長に説明をした後タリアさんと一緒に指示された場所についてる。
隊長曰くそんだけ敵がいるなら指示役がいるだろうと言って私たちにその捕獲を命じてきた。
私は特に異論はなかったけどタリアさんが私が居るからと凄くごねてた。「1人ならともかく、ルカちゃんもいるんですよ?」といったように。
私と隊長が大丈夫と言ってなんとか抑えたけど、「私に任せて隠れてて」と言う始末、まぁ私はいいんだけど。
そんなこんなで始まった夜襲カウンター作戦。
やることはいたって簡単、野営地に攻めてきた敵を、夜中に起こされながら士気を崩すことなく起きてきた隊員が扇状に広がって隠れていて。
中央の合図で一気にたたく、それから遅れて私たちが指示役を捕まえに行く。と言う作戦だ。
敵の数もものすごく多くはないのでうまくいくと私は思っている。
作戦の段取りを思い返していると野営地側で声が聞こえた。「て!、敵襲!」
始まったみたいだ。
それを聞いて私たちはお互いに頷き合いタイミングを見計らう。




