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私は今宿屋の少女、リアに勧められたお店に来ている。名前は白尾亭。
入ってみると夕飯時だからか人が沢山いて各々がお酒だったり食事をしている。
「いらっしゃいませ〜。1人ですか? じゃああの席にお願いします。」
私が「はい」と答えると2人用の丸いテーブルを指さして、座るよう促した。
テーブルに着いた私はカウンター席の上の壁にぶら下がっている木札のメニューを見る。
【リンゴジュース】だったり【テバノカラタレ】など色々あるし、果物とか文字もカタカナで日本とあんまり変わんない感じがする。
お父さんの所とパパとママの所にも本があって文字は知ってたけどあっちは漢字もあったような気がする?
お腹も空いてきたしとりあえず気になったの頼んでみようかな。
「すいませーん」
「,,,今行きますね~」
呼んで、来た人はさっきと違う人で兎人の人だった。
レーナとは違い茶髪の髪に白い耳がある、もしかしたらお店の名前もこの人からとったのかな?
それより注文しなくちゃね。
「オレンジジュースと特製野菜スープと鶏グリルください」
「はい、わかりました。それじゃあジュースから持ってきますね」
「お願いします」
すぐに飲み物が来てそれを飲みながら料理を待つことにする。
カウンター席前の厨房を見てるとさっきの人が料理を作っている男性と話してるのが見える、もしかしたら夫婦でこの店をやっているのかもしれない。
それにしても結構人がいてびっくりしていて、この店を勧めてくれたリアには感謝だね、おいしい店には人が集まるし間違いないと思う。このジュースもとってもおいしいし。
10分ぐらいかな?そのぐらいに料理が来た。
「お待たせしました。スープと鶏のグリルです。このソースをかけて食べてくださいね」
「わかりました」
テーブルの料理を見ながら「いただきます」と言い食事を始めた。
。。。
結果的にここの料理は絶品だった、ほかの店の物も食べようかなと思っていたけどこの店のいろんな料理も試したくなった。この町にいる間はこの店に通うかもしれないかな?
残すことなくきれいになったお皿を見ながら残った飲み物を飲んで食休みをしていると、近くの席から小さな会話が聞こえてきた。
「ところで次の奴みつけたか?」「あぁ、ボンゴツさんもなんか痛い出費したって言ってたし、ギルドにも目をつけられてるみたいだからそろそろ別の町に行くって言ってたぞ」
「どこのやつ,,,ひとまず店出るか。おぉい!会計!」
乱暴に従業員を呼びお金を払い席を立った二人を目で追いながら私も会計をする。
「ごちそうさまです、おいしかったです。また来ますね!」
「美味しかったのでしたら良かったです。旦那も喜んでくれます!ありがとうございました!」
そう会話をしてすぐにさっきの男たちを追いかける。
話からして何か怪しいんだよね、ボンゴツの名前も出てたし,,,
私は魔法を使って尾行している。魔力を遮断する膜と光を反射する膜を体に密着するように作り出して、完璧じゃないけど普通の人なら姿が見えないぐらいには凄い魔法。維持するのはとっても難しくて作るのに凄い苦労した。
お父さんがいなかったらできてないと思う。
ちなみに魔法の名前は『見えないカモ』もちろんお父さんがつけた。
10分ぐらい歩いたかな?
二人組が暗い路地裏に入って行って一つのドアの前に行きノックしている。
「おい、俺だ開けてくれ」「ハビーか、朝まで飲んでくるもんだと思ってたぜ。今開ける。」
ここが奴らの家かアジトかな?まぁまだ犯罪したわけじゃないけど。
流石にここまでかな、今のところ悪さしてるわけじゃないし
と思って宿に帰ろうとすると、なんとなく覚えてる魔力がある近くに感じられる。
反応がある屋根に登って近くに行き確信に変わった
「タリアさん、なんでこんなところにいるんですか?」
「っ!? っだ,,, ってルカちゃん?」
なんでタリアさんがこの町にいるんだろう?
しかも黒い服に顔を隠しているのか、布で口元を隠してる。
「どうしてルカちゃんがこんなところに?ってどうして私ってわかったの?」
「そ、それは,,,なんとなくかな?,,,それより私のセリフだよ!村にいたんじゃないの?しかもそんな恰好で、」
「ひ、秘密よ,,,それより場所変えましょうか」
「そうですね」
そういってタリアさんを私が泊っている部屋に案内した。
服もいつ着替えたのかわからないけど普通の村人の服に変わっている。
「で、なんであそこにいたの?」
「わ、私から?まぁいいけど」
先手を取られた私はあそこに行くまでの顛末を話した。
「,,,それで、タリアさんはどうして?」
「,,,はぁ、私も似たような感じよ。詳しくは話せないけど,,,それより危ないからあいつらにかかわったらだめよ。」
「でもあいつら怪しかったし,,,」
「でもよ。あとついでに私のことも秘密にしてちょうだいね。あいつらの事は私に任せて。」
「,,,わかりました。」
「それじゃあ私は帰るね、それじゃあ気を付けてね」
そうしてタリアさんは帰っていった。凄い気になるけど、話してくれなさそうだし忘れることにする。
次の日の朝私は宿の店主、リアのお母さんの声で起きた。
「だから!そんなわけないじゃないですか!」
「わかったから落ち着いてくれ。こっちでも探してみるから。」
「,,,お願いします。」
下に降りてみるとリアのお母さんが軽装備を来た町の警備らしき人と話してるのが見えてきた。
「どうかしたんですか?」
「そ、それが今朝からリアの姿が見えなくて,,,」
「遊びに行ったとかじゃなくてですか?」
「警備隊の人にも言ったけど、あの子朝は宿の事があるから遊びに行くにしてもいつも午後からだからおかしくて,,,何か悪いことが起きそうで,,,」
「,,,じゃあ私も探すの手伝いますね」
「い、いいの?ルカちゃん冒険者っていてたし別にすることがあるんじゃ?」
「今はこの町に来たばっかだからまだやる予定なかったんで全然大丈夫です」
「それじゃあお願いします」
そういってリアのお母さんは頭を下げてきた。
部屋に戻り身支度を済ませて宿を出る、まずは探知魔法で町を歩き周ってみることにする。
ついでにタリアさんがいたら聞きたいことがあるからついでに探してみる。




