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「てめぇ?なめてんのか?」
「,,,で?受けるの、受けないの?」
「こ、こいつ,,,ぜってぇ後悔させてやる!泣いてもやめねぇ,,,てめぇから手足が折れるまでって言ったんだからな!。おい!ギルマス聞いたか!さっさと地下の練習場行くぞ!」
ズカズカと音を立てて1人で奥に歩いて行ってる、だいぶ頭にきているみたいだ。
場所はわかっているみたいだし放っておいて私はギルマスについて行く。
私も先ほどはあんな事を言ったが今となってみたら、ギルマスに誘導されたと思わなくも無いが、
お金が手に入るイベントだ!
と思えるぐらいには怒りが収まったから適当に相手してお金を手に入れて美味しいものを食べる!
そんな事を思っているとギルマスから声をかけられた。
「嬢ちゃんあいつ腐ってもcランクだけど、勝てんのか?」
この人改めて見ると物凄く美人だ、顔と口調も相まってさらに気が強そうに見えるが、、、
「なんですか?貴女が誘っておいて、、、それとあいつ、ちゃんとは言ってないけど、私の事売るとか言ってきたけど冒険者は人を売る様なそんな仕事もするの?」
「、、、売ったりはしないが奴隷商からのクエストは一応ある、誤解がないように説明するがクエストがあるのは許可が出てる奴隷商からだけだ、それに奴隷も借金奴隷や犯罪奴隷とどれも正当だ」
「ふーん、で私を売る事は正当なの?」
まぁ答えはわかりきっているんだけど一応聞いてみる。
「なわけあるか!違法も違法そんなことしたら国と亀裂が生まれる、まぁそんなことをさせないためにもオレたちギルドマスターが目を光らせているんだがな,,,」
「であいつはどうなの?」
「,,,噂はある。ボンゴツに逆らった奴とかスラムのガキが消える、色々あるがまだ確定的な証拠がない、しまいに貴族が絡んでいるとも聞いている。だから本格的な調査も出来はしない,,,そうだお前、ボンゴツの奴にギリギリで勝ってくれ。それが出来たら金儲けの話をしよう。」
ギルマスはもう私が勝てることを疑っていない様子で私に提案してきた。
「ギルマスは私が勝てると思っているの?それと私の名前はルカ」
「ん?あぁ悪いルカな。まぁさっきの動きなら勝てるだろ、ボンゴツの奴私の声に気を向けてたが確実に見失ってたし、横に移動したのも気にした様子がなかった。完全になめてるな。ルカの刀しか見ていないなあれは」
少し笑いながら私の刀を指さしながら言ってきた
「それはそうとその刀どこで手に入れたんだ?ルカの嬢ちゃんはボンボンか何かか?」
「これは大好きな人達から貰った大切な物」
「そうかなら少しは隠すなりしといたほうがいい、似合わない図体にオレが見てもいい獲物をぶら下げていたらこんな状況も起こりやすい」
「,,,次からは気を付ける」
こんなこと何度も起きると思うと折角の冒険が台無しになるので多少は気にすることにする。
「で、オレの提案受けてくれるのか?」
「,,,いいよ、なんか子供にもちょっかいかけてるみたいで、それがほんとなら少しイラっと来るし」
前世の入院する前にいた孤児院で世話した小さい子の面影を見ながら私は言った。
そうこうしていると地下の練習場についた、そこにはニヤニヤとしたボンゴツと野次馬がいた。
「さっさとこっちにこいよガキ!」
周りに耳を傾けると、「どっちにかけるよ?」「勝負にならないだろこれ」「誰かこれ止めないの?」
など様々な声が聞こえる
「とりあえずさっきの事頼むな」
「適当に相手するよ」
私はそう言いながらボンゴツのいる中央に向かう。
決闘の審判は先ほどの受付嬢がするようだ
「すいませんルカさん,,,止められなくて」
「別に気にしないでいいよ」
「話してねぇでさっさと始めるぞ!」
「はっ、はい,,,両者、権利の主張を,,,」
「俺が求むのはこいつの剣だ」
「私はこいつの全財産」
「お互いに異論がなければ決闘内容を決め次第始めます」
「俺はない、決闘内容は殴り合いでいいんだったな!さっさと始めるぞ!」
「私も異論はない始めよう」
そういって私たちは少し離れ開始の合図を待つ。
「ではギルド決闘はじめ!」