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村を出てから三日目の昼頃
目の前には大きな壁がひろっがている、そう私は今冒険者登録ができる街に来ている。
各国の比較的大きい町や都市に冒険者ギルドがあってそこで冒険者登録が出来るみたい、ちなみにこの町の名前はヘンゲル領都ヘンゲル、と言うらしいこれもハイドさんから聞いた。
そんな私たちは、町に入るため3.4組が並んでいて門番に身分証明などの為並んでいる。
「俺らもやることがあるから、中に入ったらお別れだな。まぁ少しだけの旅だったがおもしろかったぞ」
「私のほうこそありがとう。いい旅だったよ、それより私身分証とか持ってないけど大丈夫?」
「そこは任せておけ、多分1人でも入れると思うが俺らといた方が早く入れると思うぞ」
「そう?ならよろしく、あとレーナも楽しかったよ」
「うん、私も色々勉強になったしまた会えたらいいね、その時はよろしくね」
「私は色々なところを見て回りたいから会えるかわからないけど、楽しみにしとくね」
一期一会そんな言葉の重みを改めてわかった気がした。
3人で話していると私たちの番になったみたいだ。
「次!」
「どうもご苦労さまです、本日の責任者の方にこれをお渡し願いたい。」
「これは、、、佐賀に伝えて参ります、少々お待ちください!」
ハイドがいつもと違った丁寧な物言いで門番に手紙の様なものを渡し受け取った門番が走って門の脇にある詰所に入って行った。
しばらくして身体のデカい男性と一緒に戻ってきた。
「私は今日の警備責任者のシド、そちらが領主様が書いた手紙を持っていた方か、通してもいいと書いてあったがこちらとしても確認したいので今しばらく待っていただきたい、それまでは少し狭いがあちらに案内させて欲しい」
敬語に慣れていない様な感じでそう言って詰所を指差し私たちを案内した。
入ったらテーブルがあり私たち3人対1の形で席に座り。
お互いに自己紹介をした後ハイドが喋り出した。
「実はこの子は俺たちの連れじゃ無いんだ、道中会って、話を聞いたら父親の使いでオオカミの皮を売りに来たみたいで一緒にここまで来たんだが、お金も身分証もなく初めて町に来たみたいで心配だから一緒に入る事になったんだ、もし問題がなければ入れてあげたいのだが?」
「全然問題ないです、基本的に犯罪者以外の出入りはこの領地では制限してない、商人とかはべつですが」
「それはよかった、それとお互いに堅苦しいのは慣れてないみたいだし気軽に話そう。」
「すまん、なら遠慮なく。冒険者をやめてから結構経つんだがなどうも敬語というのが身に付かなくてな助かる」
シドはガハハと大きく笑い2人は握手を交わしてる、、、何だろう凄く意味がわからない、、、レーナを見ると呆れた様な顔をしていた。
そんなやりとりをしていると1人の男性が入ってきてシドに耳打ちしている。
「よし、確認が取れた!今から領主様のところに俺が案内するぞ。嬢ちゃんはここまでだな、2人にお礼を言っておくんだぞ」
シドが私に言ってから外に向かった。
「私はそこまで子供じゃ無い、まぁとりあえず改めて2人ともありがとう、2人のおかげで楽しい冒険の一歩が踏み出せたよ」
私は少し恥ずかしくなりシドの後を追い外に出た
すぐにてできた2人と一緒に門を潜り街に入った
「それじゃあここでお別れだな、またルカ」
「ルカちゃん強いけど気を付けてね、可愛いんだし変な人には近づいちゃだめだよ」
「うん二人ともまたね」
そういって二人は手を振りながらシドの後に付いて行った
♢♢♢♢
私はハイドとレーナと別れた後一人で大通りをゆっくり見て周っている。
至るとこらからいい匂いがする。
この町は木造二階建ての建物が多く私が入ってきた西側のメイン通りは食べ物が多くあるようだ。
食欲をそそる肉の焼けた匂い、フルーツと思われるカラフルなジュース、地球で見たことあるような新鮮な野菜。
そんなものを見ていると自然とお腹がすいてきた気がする。
「あ、私一文無しだった,,,とりあえず冒険者ギルドで魔物売ろうかな」
まずは場所を確認しないとね
私はジュースを売っているおばちゃんに話しかける。
「すいません、冒険者ギルドの場所教えてもらってもいいですか?」
「なんだ嬢ちゃんギルドに用でもあるのかい?冒険者ギルドならこの道をまっすぐ行った左手にあるよ、大きいからすぐわかると思うよ、行くなら乱暴な輩もいるから気を付けて行ってきな」
おばちゃんは優しい顔ですぐに教えてくれた。
「ありがとうございます、用が終わったらまた来ますね」
「ありがたいねぇ、そん時はおまけするよ」
優しい人だやっぱり私の食欲センサーは伊達ではない、食べたいものリストに追加しておく。
しばらく歩いていると本格的にお腹が減ってきた、携帯食料はあるがせっかくならお店で買って食べたい、思ったよりこの町は広いようだ。
そんなことを思っていると目の前に大きい建物が見えてきた、3階建てだろうか?盾に2本の剣が交わっている看板が見える、たぶんここが冒険者ギルドで間違いなさそうだ。
建物に入ったら少しのお酒の匂いがする、中は結構広く左の壁近くに紙が貼っている掲示板が見えるクエストボードの様なものだと思う。
正面には窓口が7つほどあり受付になっていてそのうち3つに受付の人がいる。
右の方はテーブルが多数用意してあり、右壁付近のバーみたいなところで買ったお酒らしきもの飲んでる人、食べ物を食べてる人、20人ぐらいが席についている。
まずは登録だね
私は人がいない受付に向かう。
「すいません、冒険者登録したいんですけど」
「はい冒険者登録ですね、そうしましたらこちらに記入をお願いします、文字がかけなければ代筆いたします」
「大丈夫です」
そういって受付の女性は紙を渡してきた。
その紙には
名前、年齢、性別、使用武器(魔法)※Gランク以外
の欄があるそれに私は記入していく
名前は『ルカ』、年齢は15ぐらいでいいかな?
性別は女っと
使用武器は剣で(刀)
魔法はどうしようかな?一応大体の魔法はできるけど私の見ていたラノベだとめんどくさいことになっていたし氷魔法だけ書いとこっと。
「かけました」
「?えっと君は町でできる仕事をするために来たんじゃないの?」
紙を見た受付嬢は訪ねてきた
「いや別に町だけで依頼とか受けるわけじゃないですよ?」
少し話がかみ合わなくて詳しく聞いてみると、
どうやら冒険者ギルドは子供でもできるGランククエストと呼ばれるものを斡旋しているようで
私はそれをやるために登録に来たと思われたようだ。
「冒険者って怪我もするしとても危険ですよ?Gランク登録にしときませんか?」
子供扱いもそうだがはぁ少し疲れえてきた。
「,,,いや大丈夫です。早く魔物も売れたいですし」
「はぁぁ~~?ガキが何言ってんだぁ!?」
突然後ろからデカい声が聞こえて振り返ってみると
2mぐらいありそうなデカい男が、人を馬鹿にしたようなニヤニヤ顔で言ってきた。