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果てぬ戦場の物語  作者: たぴぴ
9/15

月光

あけおめです!!

年末年始の忙しい時期を過ぎたんで更新していきますよ!

「なあアズマ、この隔離作戦が使えるんなら3層のコボルトに挑んでみるか?」


「水流で狙撃役を隔離して各個撃破できればいけるか...?そうだな行ってみるか。ただその前にいくつか聞きたいことがある。」


「おう、いいぜ!何が聞きたいんだ?」


「俺たちの周りにぐるっと1周水流を生み出してそれを維持することは出来るか?」


「水流は5秒経つと消えるからな、1周するのに5秒かからない大きさなら出来るぜ。でもそれが何の役に立つんだ?」


「もしどちらかの体勢が崩れるなどして援護が必要な場合に水流で囲ってしまえば相手は不用意に近づいて来れないだろ?その間に立て直せると思ってな。」


「なるほどこの水流にはそんな使い方も出来んのか。」


「あと聞きたいことはもう1つだ。生み出せる水源は1つだけ、5秒経って水源が消えてからじゃないと次の水源が生み出せないんだよな?なら生み出せる水流はいくつまでだ?」


「?何言ってるんだ?水源が1つなら生み出せる水流は1つだろ?」


「途中で水流を分岐させたりはできないのか...?」


「考えたことなかったわ...」


そんな気はした。


「ちょっと待ってな、やってみる。」


シヴは水流を生み出し途中で分岐するように操作する。すると、


「おお!?」


「出来たぞ!?5秒経って...分岐地点が消えても消えない!これは使えるぞ!!」


なんと水流を2つに分岐することができたのだ。


しかし水流は2つとも全く同じ動きをしている。


「シヴ!2つの水流を別々に動かせるか?」


「おっけい!は?ちょっ、待っ...むっずこれ!!」


「どうした!?何があった!?」


「これ練習しないと駄目だ!2つ連動してならいけるけど別々ってなると頭が追いつかねえ!」


「ハの字型みたいな線対象はどうだ?」


「それくらいならたぶん出来る。ただ1つのときみたいに自由自在ってのは当分無理だ。」


「そうか、俺もまだ金属を大きく作る魔力がないしこれは大きな課題だな。」


「そうだな、俺も水流の操作を練習しとくわ。これは使いこなしてえ。」


「ああ頼んだぞ。それとシヴ、今魔力の消費はどれくらいだ?」


「3、4割くらいだな、割と余裕はあるけど帰るときのことも考えて今日はもう止めとく?」


激流魔法はかなり魔力を使いそうだがそれだけ残ってるのか。


魔術師志望だっただけあって本当に魔力の量が多いんだな。


それでも4割ほど使っているのだここは無難に帰るのが正しいだろう。


「それが良さそうだな、今日は帰ろう。」


「んじゃーギルドに寄って帰りますか!」





「それではゴブリン3匹でそれぞれ銀貨3枚になります。」


「ありがとうございます。シヴ、この後はどうする?」


「んー、アズマが言ってたガンさんの雑貨屋に寄ってみたいと思ってんだよなー。商品も見てみたいし個人的にそのガンさんって人が気になる。」


「なら雑貨屋に寄って宿に帰るか。」


「おうよ」


そんな話をしながらギルドの出口に向かっていると、


「ねえ、ちょっといい?」


「「ん?」」


「私はFランクパーティー「月光」のリーダー、ツキノっていうの。ちょっと聞きたいことがあって、今いいかしら?」


突然話しかけてきたのは銀髪の女の子だった。


「俺は大丈夫だが...シヴはどうする?」


「俺もいいよ、雑貨屋なんていつでも行けるし。」


「ありがとう。早速話に入るわね。私たちはさっきまでパーティーでダンジョンに潜っていたのだけれど、そこであなたたちを見かけてね。2層にも関わらず籠手と盾の2人だけだったからみんな心配していたのよ。後をつけることもできないからずっと気がかりでね?でもいざダンジョンから帰ると私たちより前にいてしっかり換金してたから。だからこれだけ聞かせて。神様から変な祝福を与えられて気が狂ったわけではないのよね?ちゃんと攻略できる当てがあるのよね?」


なるほど、確かにダンジョンで籠手と盾の2人組が潜っていれば自殺行為だとしか思わないし心配にもなるな。


「大丈夫です、やけになったわけではないですししっかり戦えますよ。」


「それを聞いて安心したわ。」


「余計な心配かけてすみません。」


「いいえ、こちらこそ余計な気を遣って悪かったわね。あと敬語はやめて。」


女に敬語ダメじゃねえか、ガンさん。


「それとあなたたちの名前を聞いてなかったわね、教えてもらってもいいかしら?」


「俺はアズマ、武器は籠手で魔法は金属魔法だ。」


「俺はシヴってんだ、盾使いで魔法は激流魔法だよ。」


「アズマにシヴね、それにしても変わった祝福ね。うちにも1人同じような変わり種がいるけどそれと比べても珍しい...」


「ツキノさんはどんな祝福なの?」


「私は武器が魔道書で魔法は聖魔法よ。」


「聖?どんな魔法だ?」


「基本的にはバフと回復ね、攻撃魔法はないわ。」


「ほんで魔道書で魔法を強化と、完全な後衛タイプだね。」


「そうね、他のメンバーが...ってあいつらの紹介がまだだったわね。」


「「月光」だったか?」


「そうよ、あそこにいる2人組が私のパーティーメンバーね。本当はもう1人いるんだけど、自由人だからもうどこかに行っちゃったわ。あの2人は双子で髪の赤い方がアル、武器は剣で魔法は火。もう片方の髪が緑の方がミノル、武器が槍で魔法は風よ。いつもあの2人にはパーティーの両翼を担当してもらってるの。」


「双子の連携といい、武器魔法といい安定感のありそうなパーティーだな。それで変わり種っていうのは?」


実はこれが一番気になっていたりする。


「あー...最後のパーティーメンバーにリュウってのがいてね?結構大柄だけどいいやつなのよ?自由人だけど。それで武器がね、モーニングスターってやつで魔法が毒魔法なの。」


バケモンじゃねえか。ラスボスだよそれ。


「それは前衛タイプだね。」


当たり前だよ。後ろから毒やらモーニングスターが飛んでくる側の気持ちになってみろ。


「まあいいやつだから!これからダンジョンで会うかもだけどよろしくね?」


「おう、よろしく!」「ああ」


「それじゃあね」


そう言ってツキノはアルとミノルのところへ向かって行った。


しかしよ神様、ちょっと祝福の調整が雑じゃないか?


テニトといいリュウといい、いくらかバケモンが生まれてるぞ?


「俺ちょっとリュウさん気になるなー、会ったら戦ってみよーぜ!!」


「絶対やだ」









年末年始にキャラとか考えていたら何人かバケモンが生まれてしまった

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