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果てぬ戦場の物語  作者: たぴぴ
4/15

冒険者登録

続きます

街の検問に着いた俺はちょっとした質問などを受けていた。


「お兄さん、ここに名前と年齢を記入してこの水晶に触ってくれ」


「分かりました」


名前はアズマ、年齢は18っと...で、この水晶に触ればいいのか。


すると水晶が水色に光る。


「よし、大丈夫だな。通っていいぞ」


今ので何が分かったんだろうか?まあ大丈夫だったんならいいか。






「ここがアカシか!」


アカシには見たことがないものがとても多かった。


まずカララ村には店すらなかったのだ。


キョロキョロしない方がおかしい。


とはいえ今は金すら充分には持っていない。


金を稼ぐためにもまずは冒険者にならねば。


「とりあえず冒険者ギルドに行きたいんだが...検問で道を聞いておけば良かったな」


このままでは埒が明かないため近くにいた人に訪ねることにした。


「そこのお兄さん、ギルドまでの道を教えてもらえませんか?」


「ん?ギルドまでの道か。いいぞ、この通りを真っ直ぐ行って右側に赤い建物がある。その手前の道を曲がって少し進んだ左側にある白い建物がそうだ」


「白い建物ですね!ありがとうございます!」


「君はこれから冒険者登録をするのかい?」


「そうですね。そのつもりです」


「そうか、冒険者は危険な職業だ。ダンジョンでは気を付けてるんだよ」


「はい!ありがとうございました!」




優しい人だったな...あの人に道を訪ねて正解だった



「白い建物にギルドマーク...ここっぽいな」


教えてもらった通りに歩いていくとそれっぽい建物を見つけた俺はその建物の扉を開いて中に入った...のだが。


「ん?意外と思ってたのと違うな...」


中には同い年くらいの若い人たちが大勢いた。


冒険者ギルドというからには筋骨隆々の戦士たちがいる場所を想像していたから少し拍子抜けだ。


「新しく冒険者登録をしに来られた方ですか?それならあちらの窓口へどうぞ」


「え?あ、ありがとうございます」


入り口に突っ立ってたら窓口に案内された。


「なんで俺が新人だって分かったんですか?」


「まず見たら分かりますし、この時期は神様の祝福を与えられた人がこぞって冒険者登録をしに来るんですよ。ギルドに入ってすぐ窓口に向かわないのは新人さんくらいですし」


「なるほど...」


そんなもんなのか?


まあそこは気にしても仕方ないだろう、それよりも冒険者登録だ。



窓口はいくつもあったため列は意外と速く進みすぐに俺の番になった。


「こんばんは!冒険者ギルドへようこそ!冒険者登録をなされますか?」


「はい、お願いします」


「それでは銀貨1枚になります」


おおよその金勘定は父さんに教わって来ている。


資金には多少の余裕があるのでこれくらい痛い出費ではないのだ。


「それではこのカードに魔力に魔力を通してください。」


窓口のお姉さんに言われた通り渡された白い冒険者カードに魔力を通してみる。


すると


「俺の名前が...!?」


なんと冒険者カードに俺の名前が浮かび上がったのだ。


「これどういう原理なんですか!?」


「それに関しては説明がとても面倒なので省かせていただきますね、冒険者の説明について聞いていかれますか?」


おい、それでいいのか受付嬢。


「はい、聞きたいです」


「では説明しますね。冒険者にはランクというものがあり7段階に分けられています。ランクは下からF、E、D、C、B、A、Sとなっており冒険者カードの色も白、緑、黄、オレンジ、青、赤、黒と変化していきます。ここまででご質問は?」


「いえ、ありません」


「各地の冒険者ギルドには適正ランクと上限ランクが設定されており、各ギルドの管理するダンジョンの難易度によって変わります。ここアカシのギルドの適正ランクはF、上限ランクはEとなっています。つまりどれだけの結果を残そうとアカシでは冒険者ランクEより上に上げることはできません。ここまででご質問は?」


なるほど...大きな功績を残して一気にランクを上げるってのはできないようになってるのか


強そうな人がいない理由もこれだな。


みんな他の街に行ってるんだ。


「もし冒険者登録をした街の適正ランクがDとかだった場合はどうするんですか?」


「そのときは2通りの選択肢がございます。まずは速やかに適正ランクの低い街へ移動する。もう1つはあまりオススメできませんがそのままダンジョンへ潜るというものです。幸いどのダンジョンも上層は同じような敵が出ますので、王都のダンジョンを除いて自分のランクより適正ランクの高いダンジョンに挑むことも可能です。」


ほうほう、王都のダンジョンは駄目なのね。


まあ、あそこはまだ攻略すらされてないししょうがないか。


「ですが適正ランクの高いダンジョンには『ユニークモンスター』や下層から上層へ、上層から下層へとどういうわけか階層を移動する能力を持った『階層渡り』なども出現します。そのような魔物に遭遇してどうなろうが自己責任といった形にはなりますね。」


決めた、ランクは適正ランクのダンジョンでじっくり上げよう。それにしても


「上層から下層...?」


そんな移動方法をする魔物がいるのか?


「はい。王都のダンジョンでは上層にいるはずのスライムが下層のドラゴンの部屋にドラゴンと共に鎮座していて、戦闘開始直後ドラゴンの咆哮の圧で消し飛んだという報告も上がっています。」


どんな状況だよ。報告すんなそんなこと。スライムがかわいそうだろ。


めちゃくちゃ見てみたい光景ではあるけれども。


「説明は以上です。何かご質問はございますか?」


「武器、防具屋の場所が知りたいです。」


「向かいのお店になります。」


「向かいでしたか。」


なんかすみません


「では最後にこの水晶に冒険者カードをかざしてください。」


出たな、謎の水晶その2


水晶にカードをかざすと水晶がほんのり黄色に光る



「これで冒険者登録は終わりになります、これは応援セットの回復ポーション3本と魔力ポーション3本になります。」


応援セット?そんなものもあるのか。これはありがたいな


「ありがとうございます。」


「いえ、頑張って下さいね。」


そうだ、肝心なことを聞くのを忘れていた。


「今さら聞くのもなんですがダンジョンの入り口ってどこにあります?」


「ふふっ、ギルドを出て左、大通りの突き当たりですよ。」


笑われてしまったがしょうがない、今さら聞く俺が悪いのだ。


「ありがとうございます、じゃ行って来ますね。」


「はい、お気をつけて。」


受付嬢さんに見送られた俺はギルドを出て向かいの武器防具屋に向かう。







武器防具屋でレザーアーマーを購入した俺はダンジョンへ向かっていた。


防具も買った、ポーションも持った、魔力も万全。


準備はバッチリだ!


初めてのダンジョン攻略行ってみるか!








次からダンジョンに入ります

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