智将
続きます
「どうする?ガンさんから情報は貰ってんだろ?」
「ああ、貰ってるぞ。一応攻略法も考えてある。」
「なら挑むか、3層4層をほとんど消耗せずに来たんだ。コンディションとしては上々だろ?」
「そうだな、ならボスに関する情報を共有しておくか。」
「いいね、俺はどう動けばいい?」
「先にボスの説明からしておくぞ。ボスはオーク、武器は片手で持てる斧らしい。」
「へえ、オークがボスなのか。」
「おいシヴ、それくらいの情報はさすがに自分でも調べるべきじゃないのか?」
「んなことねーよ、冒険者は成り行きまかせがほとんどだ。ダンジョンなら対策ができても魔境じゃそれは通用しねえ。」
そりゃ死人も出るわ。
「魔境に行くときはもっと戦闘経験を積んでおかないとな。」
「魔境は深さ関係なく強い魔物が出ることもあるからなー、生き残るのは運が良いやつだって言うやつもいるし。」
「その魔境に挑むためにもここで躓いてられんぞ。」
「ああ、やってやろう。作戦を聞かせてくれ。」
「ブオオオオオオ!!」
「行くぞシヴ!長期戦はリスクが高い!作戦通りに素早く倒すぞ!」
「おう!最初のヘイトは頼んだぜ!」
「任せろ!」
ボス部屋に入り、2メートル近くあるオークと対面した。
最初は俺がヘイトを稼ぎオークを翻弄する。
本当ならシヴに壁役を頼みたいのだがパワーが心もとないためオークの攻撃を防ぎきれるか怪しいのだ。
「ブオ!ブオオ!」
「めんどくさい振り方をすんな!」
このオーク本当にめんどくさいな。
大振りせず、軽く斧を振った後バックステップ挟みやがる。
「アズマ!オークってこんなに賢く動くもんなのか!?」
「ボスとはそんなもんだろ!振り方が軽くても俺たちを倒すには十分な威力だ!食らったらただじゃすまねえぞ!」
俺たちが狙っているのはオークが斧を大振りする瞬間。
これじゃ作戦に移れない上に長期戦になってしまう。
そうなる前に...
「シヴ!俺が仕掛ける!作戦通りにオークの正面をキープだ!」
「了解!気を付けろよ!!」
スタミナがあるうちに俺から仕掛ける!
「ブオオ!」
こいつの斧を躱して...
トンッ
後ろに軽く跳んだ今!!
「ブオ!?」
「おらぁ!!」
思いっ切り跳び一気に距離を詰め籠手でオークの腹を殴りつける。
「ブオオオオオオ!!」
「よし!」
オークを怒らせることに成功した俺は1度下がり、もう1度オークを翻弄する。
「ブオオオ!!」
「振りが雑になってきたな...シヴ!もうすぐだ!」
「了解だ!すぐ動けるように準備してあるぜ!!」
「なら俺が誘発するから合図をしたら頼む!!」
「おっけー!やってやるよ!今回まだいいとこないからな!」
シヴの準備はできてるから後は俺がオークの大振りを誘発するだけだな。
なら俺が少しだけ隙を見せて誘い込むか...!
「ブオオ!」
オークの連撃を避けて...
「ブオ!」
足元への切り払い!これでいこう!
「ちっ!!」
焦った様子で後ろへ大きく跳ぶ。そうするとオークは...
「ブオオオオオオオオオ!!」
そう来るよな!!!
ここぞとばかりに力を溜め1撃で確実に倒しに来た!
だからそこを、
「シヴ!今だ!!!」
「おっしゃあああ!!!」
背後から水流を生み出し盾を構えたシヴがオークの斧に突撃する。
「ブオオ!?」
どれだけ力を溜めても振り始めを抑えられれば力を発揮できない。
そして
「やれ!アズマ!!」
「ブオッ!?」
シヴに気を取られるオークには大きな隙ができる。
「食らえええええ!!!!」
「ブオオオオオオ!?!?」
籠手から巨大なとげを生み出し心臓を確実に貫く。
「ブオ...オ...ォ」
その1撃でオークは倒れ粒子となって消えていく。
やった...あのオークを2人で...
「やったなアズマ!!!作戦通りにいったじゃねーか!!」
「ああ、やったな...」
「ん?どうした?どっかやられたのか?」
「いやそれは大丈夫だ、なんと言うかまだ実感が湧いてこないというか。」
「なんだそんなことかよ!?そこ見てみろ!オークの魔石だって落ちてる!俺たちでやったんだ!早くギルドに帰って方向しようぜ!」
「ああ...そうしようか!」
そうして俺たちは帰路についたのだった。
ボス戦上手に書けたかな?
楽しんでもらえたかな?




