I know her
「はぁ...だる...」
泣き止んだ僕は制服を脱ぐ
正直今は何もする気になれない
寝ようかそれともあいつが好きだと言っていたゲームをするか...
寝ようとしても大して眠くないし、あの撃ち合うゲームをする気力もない
今は午後3時という丁度いい時間だからなのか心地よい太陽の日差しが入ってくる
「うぅん...何をしよう」
ピピピ
着信音がなった
「数多?悪いけど買い出し行ってきてくれない?」
「え?あ、いいよ」
お母さんに買うように言われたものをメモする
普段なら買い出しになど行きたくないが生憎今は外に出て気分を晴れさせることが出来るかもしれない、自分自らは外に行く力は無かったが他人に後押しされたら意外と簡単に外に出れるもんだな
買い出しもできて気分転換にもなる一石二鳥じゃないか!!
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「じゃ、よろしくねー」
「はーい」
ピ
ベッドから起き上がる
階段をおりる
「エコバッグと財布、メモとあとスマホか、多分これで充分だな 」
靴を履く
「行ってきまーす」
誰もいない家に向かって言う
普段なら弟が居るが何故か今日に限って居ないきっと本屋にでも行っている。しかし今日居なかったのは幸いだ、声は殺したが万が一泣いてるなんて知られたら恥ずかしくて別の意味で泣きそうだ
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「良い心地だ」
太陽は暖かく、綺麗な晴れ模様、道に生えてる草木が充実感を味あわせてくる
一歩、また一歩、前進するのを楽しむ
そうしていると見えてくる「スーパー」の文字少しボロい
中に入ると空調が効いていて少し寒い
野菜をカゴにいれる
果物をカゴにいれる
魚、肉をカゴにいれる
メモに書いたものは主婦が本気で買い物をする量ではなく、無いと少し不便だが仕事終わりにわざわざ買いに行くのも面倒程度のものだった
最後に卵をカゴにいれる
卵を手に取った瞬間が1番緊張感がある
「割らないように...」
レジに向かう
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「困った...」
レジは3台あるが
1番左は今、店の人がいない
1番右は人が2人並んでいて1人が会計中だ
そして真ん中そこでレジ打ちしているのは
あいつの.........宮下の.........お母様.........
NLだと思って書いていますがその場合宮下が女子でしょうか宮下が女子だったらだいぶアレですね...(?)
数多が女子だったらちょっと男前すぎるか...重すぎるか...でも数多が男子だったら(?)女子に対して激重抱いていてちょっと怖いですね