95.半人の過去
9月1日にこの連載小説が一周年を迎えました!!
一周年記念で何かをやろうと思っていたら、いつの間にか一周間過ぎてしまいました・・・。
そして、総合ptがついに100に到達しました!
今回の回で文字数もついに10万文字となりました!
一気にいろんなことがやってきましたね・・・。
まだまだ、続いていくので応援よろしくお願いいたします!!
では本編へどうぞ!!
私とハイツとイズが部屋に入り、話し合った。
「さて、私たちには何が足りなかった?」
「・・・私たちには作戦がたりなかったと思います。作戦さえあれば、冷静にそれを実行しようと思っていたはず。予想外のことがあっても大丈夫だったと思います。」
「あぁ?そんなめんどくさいことしなくてよかっただろ?そもそも、たった一人のことだ。何でそんなに本気になる?」
「それは・・・。マナリアの傷を見てしまったからだ。あんなこと、されてると思うと居ても立っても居られない。」
「・・・それはお前が関わった奴だったら、全員助けたいってことか?」
「違う。関わったことのない人でも、私は助けたい。」
私が本心をまっすぐに言うと、イズはむっとしておもむろに服を脱ぎ始めた。
びっくりして、思わず目を逸らすとイズは「こっちを向け」と言って頭を掴んできた。
無理やり向けられた私の顔はイズの腹筋を目の前にしていた。
動揺して、腹筋割れてるなぁという語彙力を見失っているとハイツが話し始めた。
「・・・イズ。それは、いつのだ。」
「これがレンド様に見せたかったものだ。」
私がその話を聞いて、胸の方へ視線を向けた。
その胸には鞭で叩かれたような跡と、やけどのような跡、明らかにぐっさりと刺されている後があった。
怖くなり息をのむ。
私はゆっくりとイズの顔を見て、説明するように促した。
「あ~。俺が蛇と人間のハーフだってのは知ってんだろ?あの暗殺団が潰れたとき、俺は力尽きて蛇の姿で隠れて生きていた。
あっちの姿の方が楽だからな。だけど、人間に見つかった。食べられるのを直観で察した俺はその人間に交渉をするためにしゃべった。
そしたらあいつは喜びながら俺を捕らえた。俺はあいつの家に着いたら人間に変わって街に出ようと思っていた。
あいつが俺を連れて行ったのは猛獣が集まっているサーカス団の檻だった。
俺はそれから見せもんになった。
しゃべれと強制され、しゃべらなかったら暴力。助けてとも言っちゃだめで、そんなことを話したら暴力はより激しくされる。
・・・ある日、俺は人間の落としていったライターを使ってサーカス団を燃やしてやった。
このやけど痕はその時に逃げ遅れてなぁ。」
イズは辛そう笑った。
私はその笑顔に苦しくなりながら、「そう・・・」と話し始めた。
「ありがと。そのことを話してくれて。」
「・・・で、レンド様は俺を助けられたのか?俺はいつ助かるんだ?」
私は言葉を詰まらせ、下を向いた。
「・・・そう軽々しく、全員を助けるとかほざくな。」
イズが落ち着いた声でそう言うと、すぐ「わりぃ、ちょっと頭冷やしてくる。」と言って部屋を出て行った。
気まずくなったその部屋には、紅茶を注ぐ音が響いた。
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