84.プレゼント
16000PVありがとうございます!
連続投稿週間は8月13日~19日に予定しています!
是非お盆中にでも立ち寄ってください!
では本編へどうぞ!
コンコン
私はルナの部屋にドライフラワーを持って、訪れた。
「はい?」ルナが答えた。
恐る恐るドアを開けると、ルナが驚いた表情で目の前に居た。
「あー、えっと・・・。」私がルナのまっすぐな目を逸らしながら、言葉を詰まらせる。
ルナも驚いているようで、目を丸くしてこちらを見ていた。
私は意を決して言った。
「手紙のことごめん!お詫びと言ったらなんだけど、プレゼント持ってきたよ!」
下を向いたままルナにプレゼントを差し出す。
ルナはドライフラワーをまじまじと見つめているようだった。
そして、ゆっくりと私を見たかと思うと私の手からドライフラワーを取り、笑顔で大声をだした。
「ありがとうございます。嬉しいですわ!」
その太陽のように眩しい笑顔を見て、ほっとした気持ちになると同時に、またドキドキしてきた。
・・・いや、このドキドキはルナを悲しませてしまったかもしれないという不安のせいだ。
謎の言い訳に顔を赤くした。急いでルナの方を見る。うれしそうに持ってくれているようだ。
私は「そっか、良かった!」と言いながら、部屋を見渡す。
すると、部屋の端に花瓶がある事に気がついた。
「あのさ、それって何の花?」
「これはですね・・・・マーガレットですわ。」
「マーガレット?いいね・・・ルナのように可憐だ・・・。」
私が慣れないキザな言葉を垂らしながら、ルナの顔を見た。
ルナも照れていて、顔を私のあげたドライフラワーで隠していた。
「・・・レ、レイ様も知っていると思いますが、マーガレットは花言葉が『恋占い』と言って、恋の願い事を叶えてくれるんですわよ。」
「うん。いい花言葉だよね。」
「でも、なかなか咲かないらしいですわ・・・。ほんと、咲いてくれたのは奇跡ですわ!」
「そうなんだ。じゃあ、きっとルナのお願い事聞いて、叶えてくれるよ!」
「そうですわね。叶うといいのですが・・・。」
「うん。絶対叶うよ。」
「・・・はい。ありがとうございますわ!」
それから少しだけ話をした後、ルナの部屋を出た。
――翌朝、朝食を食べ終わり、いつも通り自室に戻ると、机の上になぜかマーガレットがあった。
どうしてだろう?とそれを眺めていると、後ろから声をかけられた。
「レイ様!今日は手紙を忘れていた罰として、一日中私と街に行かなきゃダメなのですわ!」
私はそのかわいらしい罰に了承し、着替えることにした。
今回は一応お忍びという形になるから、ちょっと裕福な商会の兄妹という設定で行く。
楽しそうだなとワクワクしながら部屋を出て、隣のルナの部屋のドアを叩く。
「入っても大丈夫?」
「はい!」という明るい声が聞こえる。
ドアをゆっくり開けると、おそろいコーデのワンピースを着ているルナがいた。
毛先が丸まった金髪はポニーテールに仕上げられていて似合っている。
私はルナの手を取って、思いっきり大声を出した。
「カワイイ!似合ってる!ちょっと大人っぽい!綺麗!・・・・!」
私が褒めちぎり続けると、ルナは顔を真っ赤にして私の口を塞いできた。
「だ、だめですわ・・・!ほかの方がいらっしゃるのよ!」
私はルナの準備をしてくれたであろうメイドさんたちの方を見た。すると全員が優しい笑顔を見せた。
私も我に返り、顔を真っ赤にした。
「と、とりあえず出発するわよ!」
ルナは私の手を引き、玄関へと向かった。
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