83.長期休暇の始まり
前回とても多くの方に来ていただきました!ありがとうございます!
今週はもう夏休みの学生さんも多いでしょう。
それはレンド達もです!
今回も楽しんでいってください!
本編へどうぞ!
ドライフラワーを作り続けて一週間。
私たちはいよいよ帰る日になった。
ただし、ウィルだけは私たちと一緒には帰ることはできないから、しばらく会えなくなるだろう。
ウィルのおかげで、ドライフラワーもきれいに出来上がり、防水や衝撃に耐えるように魔法を付与したおかげで壊れることはなかなかないだろう。
終業式も終わり、荷造りも終わった。ドライフラワーだけは私が手に持ち、馬車に乗り込む。
兄様もあとから馬車に乗り込み、私の隣に座り、勢いよく口を開いた。
「さぁ!帰ろう!」
ガタンゴトンと馬車に乗っていると、眠くなってくる。
しばらく経ち完全に寝てしまったころイズが肩を揺さぶってきた。
「・・・きろ!起きろ!」
「ん・・・?着いた?」
私はイズの声でゆっくりと起きた。
馬車で寝てしまったからか体が硬い。私は固い体を伸ばし、馬車から降りた。
馬車から降りるとハイツがイズを叩いていた。
「レンド様に敬語を使え!」
「いいじゃねぇかよ?だって当の本人がなんも言ってねぇしよ~。」
二人の会話を聞いて、仲いいな~と思っていたが、急に私に振られてしまったので少しめんどくさいな~と思い、二人を置いてさっさと家に帰ることにした。
私はこういう会話を見ているのは微笑ましく思うが、巻き込まれるのはめんどくさい。
まぁ、大体そうだと思うけどね・・・。
二人は私が歩き始めたのと同時に一緒に後ろを歩いていた。
じゃれていてもしっかり仕事していて偉いな。口には出すつもりはないけどね。
すたすたと歩いていく。メイドさんや大臣らとすれ違い、一人一人会釈をしていく。
王の部屋に着くころには人気も少なくなり、気を緩くさせた。
「おい、気を緩めすぎだ。」
兄様に注意されてしまった。「ごめんなさい。」といい、私は背筋を伸ばしドアに手を伸ばした。
しかし、ノックもしていないうちにお父様の専属執事がドアを開けた。
「こんにちは、お父様。ただいま帰りました。」
「こんにちは。」
兄様と私が深く礼をするとお父様がこちらに近づいてくる。
二人の頭に手を置き、無言で撫でてきた。
困惑し、お父様の顔を見ると顔を真っ赤にしていた。
どうすればいいのだろうか?どうもできずにその場に固まっていると、後ろからお母様の声が聞こえた。
「あなた?それじゃあ、子供たちが困惑してしまいます。ちゃんと声をかけてあげてください。」
「・・・あ、あぁ。お帰り。」
なるほど、お父様はツンデレだったのか。私は笑顔で顔を上げ「はい!ただいま!」と答えた。
そこからは私たちは家族だけで談笑した。
楽しいと時間を忘れるというのは本当だ。10時くらいには帰ってきたはずだが、すでに3時になっている。
私がチラッと時計を見たとき、お母様は私に話かけてきた。
「そのドライフラワーはどうしたの?」
「えっ?」と言って手を見る。私は席を勢いよく立ち上がり、「あっ!!!」と声を出した。
「これはルナにあげるために作ったものです!」
「おや、それなら今からでもルナ嬢に渡してきなさい。手紙がもらえないと悲しんでいたしな。」
「ありがとうございます!お父様!」
私は急いでお父様の部屋を出て、ルナの部屋へ向かった。
人の目も気にせずに魔法で加速して行った。
私はドキドキしながらルナの部屋の扉を叩いた。
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