82.城下町-花屋-
学生の皆様は夏休みが近づいてきていますね。
今年は夏祭りや花火大会を行うと聞いたので行ってきます。
皆様も感染症対策を万全に楽しく過ごしましょう!
では本編へどうぞ!
学校が終わり放課後となった。
ウィルは帰りのショートホームルームが終わると同時に私の手を取って学校を出た。
楽しみながら街の方へ駆けていく。
ハイツやイズがついてきているのかを確認すると
余裕で着いてきていた。
脇腹が痛くなってきたころ。やっと城下町に着いた。
「フゥ〜。着いたね!早速だけど、花屋に向かおう!」
「そうだね!綺麗で大きなバラがあったらいいな!」
私たちはとりあえず街中にある花屋を一通り見ることになった。
若者受けでおしゃれなお店。おばあちゃんがやっているような、老舗のお店。メルヘンなカワイイ花を扱っているお店。
そして私たちはぴったりなお店を見つけた。
そこはレストランの狭間にある裏通りをちらっと覗いたら見える所にある。
名前は〈フェイク〉。・・・〈嘘〉と書いてあるが、前にドライフラワーのことをフェイクフラワーと呼ぶと聞いた。
見た感じ若い人がやっている花屋だ。
私たちは花の手入れをしている店員さんに話をかけた。
「すみません」と声をかけると、「はい?」と優しいトーンで答えてくれた。
感じのいいお店だなと思いながらその人に近づいてゆく。
「ここは花屋で合っていますか?」
「そうなんですが、ここはドライフラワーの専用の花を主に取り扱っています。その・・・別に専用のじゃなくてもいいんですが。」
「ドライフラワーとは都合がいいじゃねぇか!」
「バラの花を一本ください。」
イズとハイツは次々と事を進めてゆく。
「急いでるの?」と聞くと、ハイツが答えてくれた。
「レンド様が買う以上、王室の名を使うことになります。表通りで買うとその店に一点集中してしまう可能性があります。なので、このような裏にある花屋だったら目立たないので都合がいいんですよ。」
「そっか。一点に集中しちゃったらほかのお店がつぶれる可能性があるもんね。」
私はハイツの説明を聞いて、ふむふむと納得した。
話を聞いている間に店員さんがバラの花を一本持ってきてくれた。
バラはかなりはっきりしていて、私は驚いた。
日本で見たバラもきれいだったが、こっちのバラは茎も花びら一枚いちまいもでかい。これをドライフラワーにしたら日本で見たのと同じくらいになるだろう。
私は受け取りワクワクしながら急いで寮へと帰った。
結局店員さんの話は全く聞かなかったが、文句なんてないし、むしろ感謝しかない。
寮に着いたあと、私は今朝ウィルに教えてもらったドライフラワーの作り方で魔法を丁寧に使った。
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