59.イズの初登校
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「レイ!もう、起きないと!」
ウィルの焦った声で私は目覚めた。そうだ・・・。今日はイズの初登校だ。起きなきゃ!!
私は急いで起き上がると、イズは制服に着替え終わっており私を急かしてくる。
だが、まだオレンジ色の光が窓から差し込んでくる時間だ。起こしてくれたウィルも眠そうにあくびをしている。
ハイツは急いでいたのかシャツの一番上のボタンが一個ずれている。私は珍しい恰好のハイツを見て目をぱちくりしてクスッと笑った。
とりあえず早すぎる起床にあくびをし、ゆっくりと準備をすることにした。
そして早めにいく分、校舎を探検しようということになった。
部屋を出て教室の方向じゃないほうに向かう。早すぎて静かな廊下は私たちの声が響いてしまいそうで少し緊張する。
「やばくない?めっちゃ悪いことしてるみたい!」
「あ?こんなんが"悪いこと"なのか??流石はおぼっちゃまだな」
ウィルの言葉にイズはすぐ反応した。イズの言葉には棘で埋もれており、私は何か機嫌悪いのかな?と感じた。
そんな失礼な言葉でも、ウィルは微笑んで「確かに僕は箱入りかもね」と自虐的に言った。
少し悪い雰囲気が流れる。私はこの空気が嫌で咄嗟に口を開いた。
「どうする?そろそろ教室に戻る?」
「まぁ、そうするか。つまらない物ばかりだったしな。」
イズはそういいすぐに方向を転換した。
私は少し肩の荷を下ろして、イズの後ろに着いて行った。
教室に着くと、結構な人がいた。イズは1回職員室で待っている。
探索をゆっくりとし過ぎたのか、教室に入るとすぐに先生がイズを連れて入ってきた。
イズの姿を見てなのか、スズネちゃんは見なくてもわかるようなオーラを醸し出していた。
「まぁ、このクラスも今日で終わりだけど、紹介しとくね。この人はイズさん。はい、自己紹介して?」
「…どうも!俺はロー=イズって言います!皆さんと素敵な学校生活を送りたいなと思います!よろしく!」
イズは口を閉じ、空いていた私の隣の席に来た。
あまりにも違うイズの様子に驚きすぎてか、私はイズを見たまま固まってしまった。
しかし、すぐに気を取り戻し先生の話を聴き始めた。
「えっと…。これからクラスの振り分けを廊下に貼ります。自分のクラスを確認しといてください。」
そういえば!こないだのテストでクラスが決まったんだ!ウィルと一緒だといいなぁ…。私は1人浮き上がっていると、ウィルが私の手を引き、「早く行こ!」と急かしてきた。
私はウィルと一緒に廊下に出た。
すでに私たちより早く見ていた人たちで埋まっており見えない・・・。
しかし、私がゆっくり歩いていくと自然と道ができる。・・・これってパワハラかな?いやでも私から頼んでないし・・・。大丈夫だろう。
私はそこは考えずにクラス表を見た。
とりあえず、一番頭のいいクラス。Aクラスに希望を込めてみることにした。
・・・。
沈黙が流れる。なぜか先ほどまで楽しそうなこえが聞こえていた周りは静かになってしまい、私の背中にちくちくと視線が刺さる。
「あった!」
この沈黙を突き破ったのはウィルだった。ウィルの目線の先を見ると、私とウィルそしてイズが並んで書いていた。私はみんなの目線なんか気にせずに思い切り「やったー!」と叫んでしまった。
私たちは周りから急いで逃げるように教室に入り、さっそく席に着いた。
そして、ウィルとイズに「これからもよろしく!」といい気分を高めていた。
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