37.私というバク
あけましておめでとうございます
今年も投稿していきますのでよろしくお願い致します。
今回短い文章ですが、ぜひ見てください!
馬車の中で冷戦が繰り広げられているため私は寝たふりをしながら、ロー=イズについて考えることにした。
攻略対象のロー=イズはゲームの中でとても頭のいい学生で剣や槍などは苦手としているが、魔法は学校で片手に収ますほどの天才。兄様のカインと幼馴染という設定だったはずなんだけど、ここの世界ではまだあってもなさそう。
こんな異常があるのか?
私という存在がこのシナリオを作り変えている?
そもそもレンドってゲームの中で殺されかけるという設定あったっけ?いや、ない。ということは、私はおかしい存在なんだ。本来いたはずのレンドをみんなから奪ってしまったということなのかな。
自分で悩み、勝手に絶望をしていた。するとそれがあまりにも哀れだったのか、ハイツが声をかけてきた。
「レンド様。大丈夫でしょうか?」
「・・・」
私は返事をせずにうつむいた。
ハイツの優しさはどちらに向けたものなのだろうか。私はわかっているはずなのに不安になってしまう。
レンドの時ハイツという専属執事のキャラの話は出てこなかった。
つまり、私が出てきたことで出会った人物だ。私自身を信じてくれている従者ということはわかっているのだけれども。どうしても見方がいないように感じてしまいいやだ。
ハイツを無視したまましばらくいると、今度は腫れ物に触るようにハイツが話しかけてきた。
「どうしましたか?」
「・・・」
ハイツの優しさが苦しくなる。
また黙っていると、今まで黙っていたイズも優しく「大丈夫か?」と聞いてきた。
・・・私がレンドじゃないって知っても多分この人たちは離れていかない。けど怖いなぁ。
私の目に雫がたまっていき、次第に私の衣服に零れ落ちた。
ハイツは私の前に膝まづき、目を合わせて言ってくれた。
「レンド様。無理に何かを離さなくても大丈夫です。ただ、私はあなたの味方ということをどうか心においてください。」
「・・・ありがとう。」
私はハイツにしがみつき馬車の中でしばらく泣いた。
イズは馬車の外には聞こえない防音膜を張ってくれて、不器用に頭を撫でてくれた。
城に着くころには泣き止んだが、目を赤く腫れさせていた。
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