22.目的は?
今回はかなり短いです。
楽しんでいってください!
「す、すみません!」
私が急いで頭を下げ、相手の方に謝罪をすると相手から言葉が返ってきた。
「頭をあげて?セレルーナ様、けがはないですか?」
目の前に優しく心配の声をかけているのは私の未来の旦那様のレンド様と、横に凛と立っている専属執事のハイツさんだった。
「あっ、申し訳ございません!」
私はレンド様が先ほど『頭をあげて?』と許してくださったのにもう一度謝罪をしてしまった。
ゆっくり顔を上げると、「謝らなくて大丈夫だよ」と優しく声をかけてくださった。
私がほっとすると、ハイツさんが話をかけてくださった。
「失礼します、セレルーナ=エスピリト様。ここで話すのは失礼かと思われますが、お時間大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「今度、レンド様がカンダ村に向かうのですが、その際セレルーナ=エスピスト様もつれていくという話が出ています。どうでしょうか?」
「はい!大丈夫ですので、よろしくお願いします。」
レンド様との約束ができた!やったー!
私が心の内で喜んでいると、レンド様とハイツさんは一礼して歩き始めた。
私はハイツさんがフルネームで呼んでいることに引っ掛かっていたので、慌ててハイツさんを呼び止めようとした。
「あの!ハイツさん、私のことはセレルーナで大丈夫です。そちらのほうが嬉しいです。」
私が言い終わると、ハイツさんがにこっと笑い私の後に続けて言ってきた。
「了解しました、セレルーナ様。それと、セレルーナ様は私の主人の未来の奥様ですので、私のようなものに“さん”付けも敬語もしては、淑女の鏡としていけませんので必要ありません。」
私はこくりと頷き、「わかりましたわ!」といい本来の目的であったレンド様に注意することも忘れ、その場を去った。
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