16.二人の協力
連続投稿週間3日目!
作者は少し用事がありますので、予約になっております。
テンプレートのような前書き後書きになりますがご了承くださいm(_ _)m
兄様と私はハイツに案内されながらお母様のお部屋に向かった。
昨日、ハイツから「王妃様はとりあえず今は安定しているので」と言われたがやはり私たちは心配で、二人で一緒に手をつないでいた。
そして長く寒い静かな廊下を歩き終わり、今大きく華やかなドアの前にいる。
いつもは明るく見える大きく華やかなドアは、とても威圧があり前に立っているだけでも息が苦しくなるような空気をまとっていた。息をする声、外の風の音、普段はよく聞いていないような細かい音たちが今の私にはとても大きな音に聞こえる。
これはゲームじゃなく、ちゃんとした現実だっていうことを知らしめてくる。
緊張感が漂う中ハイツがドアに手をかけ開けた。
目の前に広がるのは散乱した部屋と、ベットの上で寝ているお母様、お母様を見守って心配そうにしているメイドが椅子に座っていた。
私たちが呆然としていたら、ハイツが説明をしてくれた。
「レンド様、第一王子様。王妃様は昨夜精神を崩してしまわれ、少々乱心なされました。
今は落ち着いていらっしゃいますので大丈夫だと思われます。」
ハイツは『少々』と言っていたが、部屋に散らかったドレスやネックレス。窓から取れかかっているカーテン。倒れている椅子や机、ソファ。それらを見ているだけで『少々』ではないことがわかる。
きっとハイツは、私たちとメイドさんに気を使ってそのように言い換えたのだろう。
ただ、その言いかえが私にはとてもつらく感じる。良心がわかるのはもっとつらい。
「そっか。わかったありがとうハイツ。」
私はできるだけ笑顔を作り、兄様一緒にお母様の部屋から出た。お母様の部屋にいるだけでかなりつらく感じる。
お母様の部屋からかなり離れているテラスに来た。
ふぅ~と、兄様と私の二人で深呼吸をした。空気が新鮮でおいしく感じる。
しばらく紅茶を飲みながら沈黙が続いていたが私から話を出した。
「兄様!私たちが沈んでいてもしょうがないです!私たちは明るくいましょう?」
私が言うと兄様はちょっと複雑な顔をしてから優しく笑顔みせ「そうだな」といった。
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