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13.緊張感のある兄


私はハイツについての調査を終え、家族との夕食へ向かった。

夕食の席では、お父様以外が集まっていた。


兄様が私が来たことを確認して、話をかけてきた。


「レンド、体調は大丈夫か?」


「はい、ポーションを飲まないといけませんけど、もう大丈夫です。」


「そうか、ならよかった。かわいい弟の声が聴けなかったら悲しいからな。」


兄様は私に微笑んできた。

しかし私は気になるところがあった。兄様が最近私にかまってくれているのだ。

ゲーム内なら、一切こんなことはなかった。


『今』の私が何かを間違えたのか?それとも、『ゲーム内』の僕が何か間違っていたのか。

いや、これから何か起こるのか?

・・・何かがぬけているのだろうな。

何だろう・・・まぁ、後でいいかという気持ちともやもやを持ちながらも考えるのをやめた。


横に目をやると、兄様が私を心配そうに見ている。

どうやら、私が考えていた時に何度も私の名前を呼んでくれていたらしい。

集中していたため、聞こえなかったのか。気を付けないと危ないな。


「レンド、本当に気を付けてくれ。お前は頑張りすぎなんだ。お前はまだ9歳。兄様に甘えてもいいんだぞ?」


兄様は、まだ声変わりのしていない高く優しい声色(ころいろ)で両手を広げてきた。

私は、これは甘えたほうがいいだろうという考えを持ち、トタトタと歩いていき、ぎゅっと抱きしめた。


ちらっと兄様の顔を見ると、なにかから私を守っているかのような険しい表情をしていた。

私は兄様に深くは聞かないで置いた。


そうしているうちにお父様がやってきて、夕食を済ませた。

そして就寝した・・・・


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