121.好きな物
連続投稿週間6日目!!
私の諸事情により、24日の投稿分をこちらに移させていただきました。
明日も25日の分を投稿させていただきます。
それでは本編へどうぞ!!
目を開ける。
すると、いつも通り目の前は壁で埋め尽くされていた。この光景を迎えるのも何度目だろうか?
1年生の秋も終わり、再び長期休みが近づいてきている頃。
私は兄様に気を使い、寝ているときだけは壁を作ってもらうことにした。
最初は慣れなかったが、一・二週間もあれば慣れてしまった。
そして、今日も学校へ行く。
あれから私は寮ではなく、家から通うことになった。
今まで以上に命を狙われる立場となったため、同室のウィルにも被害が及ばないように。とのことだ。
私としては少し寂しいが、過保護な兄様と一緒に学校に行けるため、その間のおしゃべりがとっても楽しく感じている。
「兄様!昨日はウィルと一緒に昼飯を食べたのですが、ウィルが大量に野菜を取っていたんですよ~!あまりにも野菜ばっかりで、お肉も食べたら?って話したのですが、脂身が苦手らしくて・・・。兄様は何か苦手な物はありますか?」
「野菜を食べないのはよく聞くが、お肉を食べないのは珍しいな!けどまぁ、俺も脂身はあまり好まないな・・・。出されたら食べるけどな!あ~・・・俺は苦いもんは好まないな・・・。甘すぎも嫌だがな・・・」
「へぇ~!兄様、脂身好きじゃなかったのですね!!私は・・・キノコ類は苦手ですね・・・。あの匂いと、触感があまり・・・。」
「ほぉ!そうだったのか!!じゃあ、逆に好きな物はあるか?」
「甘いもの!!私、スコーンとかクッキーとか、チョコとか好きです!!兄様は?」
「そうか!じゃあ今度美味しいお菓子を買ってこよう!!俺は・・・ドライフルーツとか好きだな!手軽に食べられるし、程よい甘さがちょうどいい!それにどこかに遠征に行くときも、保存食料として持っていけるしな!!」
「ドライフルーツも良いですよね!私、パインガメのドライフルーツが好きです!」
「パインガメか・・・!」
わたしたちはずっと好きな物について話し合い、いつの間にか学校に着いた。今日は特別早く感じたから、楽しい時間となったのだろう。そう思いながら、学校に入っていった。
ちなみに「パインガメ」とは亀の形をした魔物なのだが、背中の甲羅からパインアップルの緑の部分が生えている生き物だ。それを捌くとパインアップルの味がするのだ。初めて見たときは衝撃が隠せなかったが、今では好んで食べるほど、大好物だ!
・・・食べたくなってしまったお腹を押さえながら、クラスへ向かった。
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