120.過保護
連続投稿週間5日目!!
もうクリスマスも年末も近いですね……
多くの学生さんは冬休みに入った方が多いのではないでしょうか?
ぜひ、見ていってください!!
では本編へどうぞ!
「それでは良い人生を!」
その言葉と同時にまた視界が真っ白になる。
今度は目を開けても何も見えなかった。ただ手を引かれている感覚があっただけだった。
気が付いた時にはもう既に王宮にいるようだった。
私はゆっくりと体を起こし、辺りを見渡すと、明らかにもともとなかったような頑丈なものがたくさんあった。
それはベットさいどをぐるっと囲むようにおいてあり、隙間らしきところが無かった。
私は監禁でもされているのか?と困惑して、その壁を触るとゆっくりと動いた。
「うおっ」情けない声を出してから、壁から離れた。
その後すぐ、兄様の声が聞こえる。
「レンド!!起きたか!」
「兄様?えっと、この壁?はなんでしょうか?」
「ああ、これは俺の魔法で作った壁だ。レンドが無防備になっている時はこれで囲んでやる。元の属性は土だが、金属よりも固いから安心しろよ!」
「えっ?でも、イズもハイツもいますし、これは大丈夫では……?」
「何言ってるんだ!!お前はどれだけ自分が大切な存在なのかわかってるのか?!」
「大切にしてくれてるのはわかるよ!けど、なんかこんなに護られるのは私の力を信じてくれてない感じがして……」
私は途中で兄様の不安な顔が目に入った。そして、喋るのをやめ、「もういいよ」と愛想笑いした後、部屋から出ていってもらった。
……さっき私の力を信じてないの?!とか言ったけど、確かに信じられないよね。だって、こんなに小さい体で度々倒れているような人だもん。
…兄様、ちょっと悲しそうだったな。言いすぎたのかな?けど、あんなに過保護だと迷惑だしな……。
確かに兄様の壁は結構便利だと思うけど、ハイツとイズを信頼してないって言っているようで、少し嫌なんだよな。
でも、あの壁があれば2人は夜に休める。
「……何が正解なんだろう。」
私はベットにうつ伏せになり、顔を枕に埋めた。
そして、私は何をすればいいのだろうと悩む。もし、あの時兄様を突き返さなければ?兄様の行動を受け入れていたら?
私は余計に分からなくなった頭をぐちゃぐちゃとする。
たぶんあの様子だったら、兄様にどうして欲しいか言えば、なんでもやってくれるだろう。
過保護が過ぎるよ……
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