12.ハイツの授業
・・・変わった人だ。
レイド様、か。とても興味を惹かれる。感情を教えてくれた。とっても大切な人。ああ、俺はこのお方のために頑張ろう。そう思える。
俺は、無意識に笑みをこぼし執事長であるジェントさんに会いに行った。
ジェントさんはとても優しそうなお顔の白髪のお爺さんだ。
俺はその裏に殺意を隠しているのではないかと慎重に近づき、一礼した。
すると、ジェントさんもにこっとし礼をしてくれた。
「話はメイドを通し聞いております、ハイツさん。レンド様の執事兼護衛になるためにここに来たのですよね。そうですね、まずは基礎をどこまでできているかをお聞きしましょう。」
俺は、一通りの執事の基礎をジェイドさんにお見せした。
ジェイトさんは俺が一回一回できるごとに嬉しそうに笑ってくれた。
「よくできています!私が教えることがあるのかどうかが不安なくらい完璧です!これなら、2日ほどで執事になることができると思います!」
「ありがとうございます。」
俺はとても心がドキドキとした。
すぐに俺はレンド様に仕えることができる!!
そんな気持ちでとても心が躍っていた。初めてだ、こんな気持ち。
とってもワクワクする!
いつもの慎重さがなくなってテンションが上がっているようだ。
ジェイトさんはにこにこしながら話しかけた。
「じゃあ、今日はここまでにしましょうね。明日も教えることは少ないだろうけど、よろしくお願いします。あっ!言い忘れていましたが、王族の執事は“俺”ではダメなのです。“私”というように心がけましょう。」
「はい、了解いたしました。よろしくお願いします。」
俺、いや私はジェイトさんに礼をして、部屋を出てレンド様のほうへと向かった。
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