116.聖女?聖者?
連続投稿週間1日目!!
本日から連続投稿週間始まります!
随分と遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。
楽しんで見てくださると嬉しいです!
本編へどうぞ!
スズネちゃんを不敬罪で捕えようとしたラインが、スズネちゃんの力のドーム型の金色の透明な壁に弾かれ、重傷を負う。
私はお世話になったラインに恩返しがしたいという思いで、私は魔力を最大限使うことを意識した。
その瞬間。私の周りは金色の光に覆われた。
その神秘さで周りが、動きをやめる。
なぜか「できる」と思った私はラインの特に損傷がひどいところを触っていく。
頭の中に構造が浮かび、それをくっつかせていく。あくまで脳内でやっていることだ。
しかし、実際にラインも治っている。そうゆう確証がある。
最後に鑑定をかけ、異常がないかを確認する。そのあと、最終的な「癒し」をかける。
ゆっくりと目をあける。すると光は徐々に落ち着いてゆき、私の脳内も落ち着いてきた。
ラインのことをじっと見る。すぐにラインは目を開き、起き上がりながら私の方を見る。
安否確認が済んだところで、私の周りの光は完全に落ち着き、それと同時に私の視界が暗転する。
次に起きたとき、耳に入ってきたのは寝たふりをしたくなるような口論だった。
「レイトの親権は私たちにある!!教会なんざに軟禁させるか?!」
「聖者様の身柄をこちらで保護させていただくという話をしているだけじゃないですか!私たちは聖者様を軟禁などさせませんし、親権はもちろん親御様の物です!しかし、何度も狙われてるとのこと!それを私たちはより安全にするお手伝いをしたいと言っているだけです!!」
「それが軟禁だといってるんだ!どうせ、教会から出さないようにして、それが安全とか言い張るんだろ?!」
「だ・か・ら!私どもは聖者様という神聖なお方を守りたいだけなんです!!」
両方が息切れを起こして、黙った時。兄様が口を出す。
「まぁまぁ。教会の方もお父様も落ち着いてください。そもそも、レンドが何も言ってないだろ?どうなんだ、レンド?」
兄様は見なくてもニヤッとしていることが分かる口調で私に問いかけてくる。
寝て過ごそうと思っていたことも、きっとお見通しだ。
私はため息をついてから、目を開ける。
「起きてたのかレンド!」
お父様は歓喜の声を上げ、笑顔を見せる。
「・・・そりぁこんなに賑やかでしたら。」
「そうだよな?レンド・・・。こんなにうるさかったら起きちゃうよな?止められなくてごめんな?」
「ラインは?」
「それがな?教会のやつらが、どうなっているのかを調べるとか言って、勝手に連れてってしまったんだ。」
兄様が優しい表情で私の頭をなでながら言う。その声は冷たいで、正直近づきたくないほど怖い。
すると、それに反発するかのように教会の人が話し始める。見たところ5人で来たらしい。
「カイン様!そちらも誤解でございます!!私どもはご本人様の同意のもと、動いております!決して神の教えに反することは行っておりません!!」
「ほう・・・。ならば、ラインに伝えろ。俺に報告せずに勝手に行くのは、どうゆうことだと。」
「カイン様!それはあまりに横暴ではないでしょうか!ライン様は従者より先に一人の人間でございます!!彼を自由にさせてください!」
「これは誰も口出しさせない。ラインと俺の問題だ。」
部屋全体が寒く感じるような声に恐怖を感じる。
そして同時に兄様の悲しい表情を見てしまった・・・。
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