108.イズの調子が・・・
最近急に寒くなりましたね・・・。
コートやマフラーが欲しくてしょうがありません。
皆様も体調にはお気をつけてください!
それでは本編へどうぞ!!
1週間前お茶会を開催し、ゲームの攻略対象に注意をした。
ちゃんと注意していてくれるようで攻略対象同士が喧嘩するなどの問題は起きなかった。私もちゃんとスズネちゃんを引きつけることをしていた。
しかし、一つ問題があった。
何故か攻略対象全員が休み時間を私と一緒にいるのだ。兄様は私を心配してくれているんだろうなって思うし、ラインは兄様に着いてきているのはわかる。
けど、何故リックやジェイドまで着いてきてるんだ?!
別に私は負担だと思ってないし、実は楽しい。けど、イズの負担が重すぎるのだ。普段魔法は使わないイズが、複数人に何回も魔法を掛けなおしている。それはかなりイズの負担になっているように感じる。
今も普段と変わらない様子だが、元々色白な顔が今日は青白くなっている。さすがに見逃すことはできなくて一生の忠心を使い、ハイツに言った。一生の忠心とは主人と騎士が感覚を共有できるもので、主人からは一方的に遮断することができるが、騎士からは遮断することができないというものだ。
「ごめん。ちょっとイズを休ませて。先生には私が言っとくから。」
そのようにボソッとピアスに向かって話す。するとすぐにハイツが私たちの目の前に出てきた。皆は困惑していたが、ハイツは颯爽とイズを抱え寮の方へ戻っていった。
そのあとすぐにハイツから報告が来た。
「イズは寝かせました。護衛のためレンド様の元へ向かいます。」
私は安心してから皆の方を見た。
それぞれが「イズさんが誘拐された!」「人質を取られた!」などの阿鼻叫喚を発していた。
私は皆を落ち着くように促して、説明をしようとする。ちょうどちょっと綺麗な物置部屋を見つけ、そこに入った。
「イズさんを探しに行かなくていいんですか?!」
ジェイドは人一倍焦っており、慌ただしく動き回っていた。
「イズはハイツに回収してもらいました。そしてその件なんですが、イズは過労で倒れる寸前でした。理由は皆さんが私に近づくからです!何でそんなについてくるんですか?!やめてください!!」
「えっ・・・と。俺はレンドが心配で・・・。」
「私はカイン様の付き人としてです。」
「僕も君が心配で・・・。」
「ん~?君は面白そうだから~!」
兄様、ライン、ジェイド、リックの順番で話した。心配してくれているのはありがたいけど・・・。ん?なんか面白いから釣った奴がいたな・・・?とりあえずそれは置いといて話を進めた。
「イズは魔法に慣れていません。普段は暗器で挑むことが多いので。それなのに、こんな短期間で魔力を使うことになって・・・。それに!」
「・・・すまなかった。」
兄様をはじめとし、それぞれが謝った。ハイツは音もなく私の後ろに来た。
話をつづける。
「とりあえずこれからは私に必要以上に近づかないで!!」
私がそう言い放った瞬間、兄様の身体が石のように固まってしまったがしょうがないだろう。これ以上イズの負担を増やしたほうが私二取っては重大なことだ。
私は皆を物置場において、そこを後にした。
読んでくださりありがとうございます!
下にある、☆☆☆☆☆を塗っていただけるとありがたいです!
また、感想、ブックマークもよろしくお願いします!
Twitterやっています!
⇒@Mirai_Kae0612