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106. お茶会という名の注意喚起 -前半-

1年もあと少しで終わりますね。

私にとってはかなり早い1年でした。

まぁ、まだ2ヶ月くらいあるんですけどね。


関係ないお話にお付き合い頂きありがとうございます。

ということで、本編へどうぞ!


あれから一週間たった今日。

私たちは屋上の奥にいた。前回は丸く小さなテーブルと二脚の椅子しかなかったが、今回はイズトハイツに手配してもらい五脚分用意してもらった。私はイズも座ればいいのにと思ったが、必死にイズに止められたから5脚になった。

細長いテーブルではなく、丸い大き目なテーブルだ。

このほうが皆と平等に話せる。これは兄様の案だ。一番身分の高い兄様がそういってくれてよかったよ。


私が最後に全体をチェックし終わった後、リックが来た。その背中にはジェイドが身を隠しながら来た。

リックはニコニコしているが、ジェイドはオドオドしている様子だった。

私が「ようこそ!お茶会会場へ!」と言って、席に案内するとジェイドが頭を下げてきた。


「す、すまない!!君には失礼なことをしてしまった!!僕はどうなってもいいから、リクのことは許してくれ!!」


「・・・?えっと・・・どういうこと?」


「ごめんね~!ジェイがずっと処罰されると思っててさ~」


「何で?!ジェイド先輩?!大丈夫ですよ!今日はそれの原因について伝えに来たんですから!」


「えっ・・・?あっ・・・処罰は受けなくていい?」


私が「大丈夫!」と伝えている横ではリックがニヤニヤと私たちの様子を見ている。ジェイドにどんな伝え方をしたのだろうか・・・?

そんな状態の時に兄様とラインがやってくる。


「・・・レンド?何やっているんだ?それにリクも・・・。」


「おっカイン!見てるだけだよ~!」


「貴方っ!!何回も言いますが、カイン様に敬称と敬語を使いなさい!!」


「わかってるって~!ライン~!」


「それは別にいいんだが、俺の愛しい弟をいじめないでもらえてるかな・・・?」


兄様はいつも通りといった感じでリックに注意する。仲いいんだろうな・・・。そう微笑ましく思っていると、兄様は私の方に来てぎゅっと抱きしめてきた。


「今日はお茶会に誘ってくれてありがとう。わが愛しい弟よ。」


「こちらこそ、来てくださりありがとうございます!」


そう言って抱き返す。

兄様は満足したのか、名札のある席に着いてくれた。兄様が座ったのを見ると、リックとジェイドも座った。ラインは頑固として、座ろうとしない様子だったので、仕方なく椅子は空席のままそこに置いておくことにした。


青空に座り、私の方を一斉に向いている攻略対象。それは誰が見ても乙女ゲームの表紙だ。

私はここは現実だと深呼吸をして、立ったまま話し始めた。


「本日はお忙しい中、私のお茶会に来て下さりありがとうございます。楽しんで頂けると幸いです。」


そういった後、ハイツとイズは人数分のお茶とお茶菓子を持ってきた。

テーブルの上は華やかになり、みながそれぞれ砂糖を入れ、スプーンをクルクルと回り始めた。


私はとりあえず大丈夫かな?そう肩を下ろしてから、早速本題に入り始めた。


「さっそくですが、今日お呼びした理由をお話し致します。まず、高等部1年のスズネ=ヤナギはご存知ですか?」


「あぁ、入学式にぶつかってきた少女の事だろ?」


「はい、そうです。…実は彼女、聖女なのですがその中にあるスキルに問題がありまして。」


「……それは公表していないから秘密のはずだが?どうしてコイツらに話していいのか?」


兄様が少し怒った話し方で私に聞く。私はその怒りをピリッと感じる。しかし、落ち着いて兄様と目を合わせる。


「大丈夫。信頼出来る。」


私がそういうと兄様は「そうか…」と優しく微笑んでくれた。そして、「すまない。続けて。」と言われた。

なので、私はそのまま話を再開した。

読んでくださりありがとうございます!


下にある、☆☆☆☆☆を塗っていただけるとありがたいです!


また、感想、ブックマークもよろしくお願いします!


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⇒@Mirai_Kae0612

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