105.情報共有
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それでは本編へどうぞ!!
授業が終わり、放課後になった。私はHRを終わらせた瞬間に屋上に行った。
緑が沢山の屋上を奥へと進んでゆく。
「おっ!居た!!」
「あっ!弟くんじゃ~ん!!・・・何かわかったの?」
「うん。あれからジェイド先輩の様子は・・・?」
「なんともないよ。あいつも近づいていない!」
「よかった。えっと・・・解決法を見つけたので・・・」
私が腰を落とせる場所がないか辺りを見渡していると、リックがチョイチョイと私を手招きする。
そこの先にはちょうど人から見えない感じの椅子と机があった。
私たちは一緒に座って、向かいあった。
「解決法はスズネちゃんに触れないこと。」
「・・・どういう関係があるのかを教えてくれない?」
「スズネちゃんは特定の人物をスキルで洗脳のようなことができる。その条件が、肌にふれた人。ということだから、触れなければ大丈夫。」
「なるほどね・・・。その感じだと、君自身がそれに掛かった?どんな感じだった?」
「・・・それは私が私じゃなくなって、体が思うように動かせなくなった。意識はあるから、誰を傷つけてしまっているかが分かるし、感覚もわかる。そのあとは力が抜けて倒れた。特定の人を恨み、憎しむ。私は一回発散すればその人への恨みとかはなくなった。」
「そう・・・もしかしたら、スズネちゃんが触る時間で継続時間は変わるのかな?」
「それは・・・?」
「ジェイは約5時間あの状態だった。その矛先はオレだった。弟くんしか暴走しないと思っていたら、オレにも来ちゃったからちょっとショック・・・。」
リックのその表情は笑っているように見えるが、その言葉に嘘は無さそうだ。
確かに仲いい弟に急に態度を変えられると、いやだろうな。私も兄様に急に冷たくされたら・・・。
私は頭を振り、思考をリセットした。
「スズネちゃんが特に気にかけている人を呼んで、お茶会という名の注意喚起を行いませんか?」
「それはいいね!スズネちゃんは危険だ。他に被害が行かないよう対策しよう。」
「じゃあ、一週間後の放課後開催で、ここの机を広げ、椅子も増やすってことで。私主催のお茶会にして、それらへんの準備は私がしますよ。」
「うん!オレお茶会なんてやったことないから助かるよ!オレは何しようか?」
「今から言う人をしばらく見ていてくれませんか?一週間だけでいいので。」
「複数人なら少し隙を作ることになるけど大丈夫?」
「はい。できる限りでいいです。」
「わかった!!今、メモ出すね!!」
私はリックにいろんな人の名前を挙げた。それはイズと私以外の攻略対象の名前だった。
イズは私と一緒にいるし、スズネちゃんから身を守れる。私もイズに守ってもらえる。だから、その中には入れなかった。
リックは攻略対象の方を。私はスズネちゃんのほうを監視するということで話し合いは終わった。
「はぁ~。それにしても、弟くんが年下だって信じられないよ。王族は幼少期からどんな教育をされてきたの?」
「えっ?どんな教育・・・。自分から勉強する感じ?別に勉強しなくてもいいけど、そのあと後悔するかしないかは私次第っていう話をする先生だったかな・・・?」
「弟くんの努力の賜物ってことか・・・。よっしゃ!オレも頑張ろ!!」
リックはおもむろに立ち上がり、胸をドンッと叩いた。
とてもすっきりしている表情で自信にあふれている。
私も自分に喝をいれ、「頑張ろ~!!」と大声を放った。
しばらく笑いあってから解散した。
そして寮に戻り、ハイツに事情を説明すると快く許してくれた。
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