103.対策
連続投稿週間7日目!!
連続投稿週間最終日です!!
次は25000PVで始めます!
それでは本編へどうぞ!!
目を覚ますと、そこは白い空間だった。
これで、この空間も3回目?かな?
私がぼーとしながら数を適当に数えていると、急に後ろから抱きしめられた。
ビクッと体を震わせる。後ろを向くと、レンドと小さいレンドが居た。
「よっ」と声を掛けてくる。私も会釈をすると、一緒に座ってくる。
「見てた。お前の奇行を。」
「…私どうしてた?」
「意識なかったのか?」
レンドが問う。私は首を横に振る。
レンドは意味がわからなくなり、は?という顔をしていた。「まぁ、とりあえず」と言い、レンドは続ける。
「お前はあいつに魅了?みたいな感じにさせられていた。正確に言うと、洗脳に近いけどな。」
「洗脳っていうスキルがあるの?」
「俺の知ってる限りでは分からない。そもそも、お前が見たやつを俺も見られる感じだからな…。かなり制限はされているぞ?」
「そうだよね。どうしよう。イズを……!!」
「……だいじょうぶ?お姉ちゃん?」
小さいレンドが私の膝の上で見てくる。そんな可愛い仕草にも感情を持てないほど、心は疲れているらしい。
はぁ〜と息を吐く。
レンドが哀れみの目を向け、言葉を放つ。
「…大丈夫。お前はよくやってるよ。ヤバイのはあいつだ。」
そう放ったレンドの目は強く怒りの目に変わっていた。
私はレンドが怒ってくれているのに感謝しながら、冷静に考え始める。
「スズネちゃんは何か特別なスキルを持っている。それが聖女の力なのか、転移者の力なのかは分からない。」
「転移者の可能性が高くないか?もしかしたら、彼女も無意識かもしれない。」
険しい顔を浮かべながら、考え続ける。
「……確かジェイドとか言う奴も同じ目にあってたよな。お前とあいつの共通点を考えよう。それが分かれば、多分対策ができるはずだ。」
「そうだね。彼女に近づいた時点では、何ともなかった。話した時にだったら、前にも起こってるはず。触れる……?」
「!!確かジェイドも彼女に触れていたな!!握手をしていたはずだ!!」
「私も彼女に手を差し伸べた!それがトリガーなのか?!」
私たちは目を輝かせ、向き合った。小さいレンドは頭にハテナを浮かべている。一斉に手をあげ、バンッ!とハイタッチをする。
綺麗に揃ったそれは空間に響き続けた。
「よし!リックにも伝えとけ!!触れてはいけないと!!」
「そうだね!!攻略対象の全員に伝えとくよ!!」
「おっ!ちょうどいい!!そろそろ時間だ!!」
「ありがと!!」そういい私は目を閉じた。
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