1.優陽の終わり
お久しぶりです。
一身上の都合によりしばらく投稿できていませんでしたが、また投稿を再開させていただきます!
7作までは一週間連続投稿を20時にしますので、是非見てやってください。
通常投稿では水曜日の20時とさせていただきます!
それでは今作もよろしくお願いします!
『次のニュースです。~県~市で南戸 優陽さん(15)の女子高校生がひき逃げにより死亡しました。犯人はまだ捜索中とのことです。~』
私は死んだ。
・・・実感ないな。
そんなことを思いながら私は、目を開けた。
目の前には白い空間が映し出された。少し、ウロチョロしていると微小な光が一か所に集まった。
その光景を見ていると、背の高い男性のような姿になった。
形を生成された後、男性が頭を下げて謝ってきた。
「申し訳ございませんでした!!」
私は勢いのある男性の声で少し驚いた。
「な、なん?!えっ・・・?!てか、誰?!あの・・・頭を上げてください!!」
私が慌てて言うと、男性は頭を上げた。
「・・・とりあえず、席に着きましょう。」
男性が指を鳴らしたら椅子が出てきた。
そこに私と男性は座り、話をつづけた。
「まことに申し訳ございませんでした。まず、私の名はヒリン・カムディと申します。気軽に、ヒリンとお呼びください。実は、優陽様をひき逃げしてしまったものは、私の部下なのです。私たちが彼に休暇を上げたのですが、まさか、下界に降りて人の運命を変えてしまうとは・・・」
ヒリンさんはとても悲しんでいるような目で話していた。
ヒリンさんが休暇を上げなければ、私は死んでいなかった。きっと、ヒリンさんはそのことに悲しんでいるのだろう。
けど、私はもう起こってしまったことだからしょうがないと思う。
なので、私はこれからどうなるのか聞くことにした。
「ヒリンさん。私は、これからどうなるんでしょうか?この空間にいることになるのでしょうか?」
「通常は、そうなるのですが優陽様は死ぬ運命ではなかった者。そして、部下が運命を変えてしまった方。ということで、特例で優陽様が行きたい世界に向かうことになりました。準備をするために優陽様のことを勝手に調べさせていただいたのですが、ファンタジー世界などにあこがれていますよね?」
ヒリンさんが私に聞いてきたので私は、もしかしてと思いワクワクしながら首を縦に振った。すると、ヒリンさんはちょっと微笑み、続けた。
「ならば、ファンタジー世界にご招待いたします。そして、私の部下がここからは案内するのでよろしくお願いします。」
ヒリンさんの部下。その人はきっと私を轢いた人だろう。
最初は、悲しんでいたが私はいつの間にか落ち着いていたし、轢いた人を許そうとも思っている。
すると、ヒリンさんと同じように微小な光の粒が集まってきた。
小学生くらいの男の子が出てきた。
大人だと思っていたので、驚きながら見ていたら男の子が話し始めた。
「優陽様、本当にすみませんでした。僕、久しぶりの長期休暇でテンションあがっていて・・・。」
幻覚でしょぼんとしている犬の尻尾と耳が見えそうになるくらい可愛い。
「もう起こってしまったし、いいよ。」
「僕はレイっていうよ!ランクではAなんだ!低いけどちゃんと招待するからね!」
「ご、ごめん。ランクって何?」
「ああ、それはね神様にも上下関係があるんだけど、Aの上がS。Sの上がSS。って感じでランクが決められてるんだ!ちなみにヒリン様は僕たちの尊敬する上司で、SSランクなんだ!」
「そうだったんだ!」
「そう。それに比べて僕はランクが低いけど・・・」
「私からしたらすごいよ!それに、ファンタジー世界に行かせてくれんでしょ?」
少年は私の言葉に明るくなってから話始めた。
「はい!ファンタジー世界にご招待します!優陽様は、乙女ゲーム『魔法世界のお姫様』というのが好きですよね?その世界と似た世界があるので、そこに招待します!」
『魔法世界のお姫様』というのは、異世界に召喚された聖女が様々な攻略対象の好感度を上げ、幸せになるというゲーム。
そこに行くことができるといううれしさで私は、とても興奮した。そして、少年の手を握りありがとう!といった。
少年自体が、ぱぁ~と明るくなりじゃあさっそく!と言って指を鳴らすと私の周りが光った。私は、まぶしくて目を閉じた。そして、光が収まった後に目を開けるとそこはもう知らない天井だった。
どうでしたか?
もし誤字脱字がある場合、コメントをしていただけると嬉しいです。
また、感想や改元点などもあったら是非書いてください!
そして、これからもたくさん投稿していく予定なのでよろしくお願いします!!
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