S O S
正義組のリーダーとミサの決闘
イレギュラーとイレギュラーの衝突
正義と正義の戦争
その結果はすぐに学園内に広まった
「いきなりリーダーが出て来たものだから緊張したが
やはり私に勝てる者など存在しなかったようだ」
ミサは新聞部の取材記者たちに、余裕の表情を見せた
それから数日後のこと
ミサたち三人が『秘密基地』でくつろいでいるところに、再び彼女はやって来た
「……失礼する」
「どうした?
決闘に不服でもあったか?
何度でも戦ってやるぞ」
「違う違う違う!
戦いはもうどうでも良い!
あ、いや……どうでも良くはないか……
しかし違うんだ!」
「おい、とりあえず落ち着け」
「……私を倒したのはお前が初めてだ……そこで頼みがある」
「何だ」
「実は……」
学園病院から抜け出して『秘密基地』を訪ねてきた平和ちゃん
それには理由があったらしい
「実は、正義組は今……私一人だけなんだ
最近、『狩り者競争』なる遊びが不良どもの間で流行っているらしくてな……
私の部下は全員ソレにやられたんだ……アイツら、きっと私を倒せるくらいの実力を持ってるのに
私だけを残して……きっと見せしめのつもりなんだ
もしも挑発に乗って私が戦えばボコボコにされて恥さらしで終わってしまう
だから頼みたいんだ……不良どもを見つけ出して……倒してくれ!
そのために……お前が強いという噂を聞きつけて……決闘を申し込んだのだ」
「断る」
「……え」
「君を助けても利益にはならない」
「そこを何とか……」
「自分で何とかしたまえ
人様の部下を人質に取って強引に決闘を申し込むなど言語道断
私の君に対する第一印象は『最悪』で、それを覆す要素はない
故に君を救う義理はない
せいぜい勝手に戦って勝手に満身創痍になっててくれ」
「そんな……」
「ツメナ、漆野、そいつを追い出してくれ」
二人が無理矢理平和ちゃんを部屋から追い出す
平和ちゃんは力なくそこに倒れ、
『救世主』は視界から消えてしまった