Chapter1 家宝の書物との出会い
アステラ。それは五つの大陸を持つ星の名である。
その星の歴史は神代からあると言われ、数多くの歴史が紡がれてきた。人、家畜、魔族、魔獣、戦争、技術、そして魔法。紡がれてきた歴史は多くの文明を築き上げた。
五つの大陸を束ねる中心、魔法大国・アステラス国。その中央に王宮を構える王都アステラスは随一の魔法特化型の国であり、人々の生活を魔法によって潤してきた。
王宮を中心に広がる数々の魔法関連店の中でも、一際長い歴史を持つ一つの店がある。
魔法鍛冶屋 シゼラス
魔法鍛冶屋はこの一店舗だけである――…という事はなく、他の魔法鍛冶屋は多く存在するどころか、アステラス国だけでなく他の四大陸にも存在する。だが王宮近くに店を構えるシゼラスだけは、長い歴史と魔法鍛冶技術の粋が他を圧倒していた。そして長い歴史は技術だけではない。
「おう!元気でやってるか」
「ラディースじゃないか、いらっしゃい。丁度良かった…はい、直しておいたよ」
「助かる。今日から東で魔獣狩りだからな……レオンの技術だったら安心して狩りに打ち込める」
ラディースと呼ばれた一人の客が店にやってきたと思えば、レオンと呼ばれた店主が一つの剣を持ち客に渡す。きちんと打ち直された刃は鈍く光り、魔法道具を埋め込む"スロット"との接続部分が見事に修復されていた。確認し終えた客の男は代金を置きつつカウンター越しに店主と話し始める。
「東の魔獣は相変わらず暴れてるのか?」
「おう、そろそろ森の薬草が生える頃合いだから、魔獣に害獣のオンパレードだ。東のナノス支部と交代で追い払ってもしつこいぐらい来るぞ」
「大変だねぇ…、はい。これ領収書ね」
「おう。…っと、忘れるところだった、」
領収書をポケットに仕舞った客の男は思い出したと言わんばかりの顔をして、腕に着けていた魔法道具を外してカウンターに置くと、店主が手に取って確かめ始める。
「今度それを子供にやろうと思っているんだ。それ様に仕立て直してくれ」
「それだったら俺の子に渡そう、エルミス!新しい"常連"の仕立て直しだぞ!」
店主が工房内が見える特殊硝子に向かって声を掛ければ、作業台に向かって顔を伏せていた一人の少年が父親の声に反応し顔を上げる。作業を一時中断した少年は工房のドアを開けて出てきた。
ティールブルーの髪に灰白色の瞳を持つ彼の名は――エルミス。
店主の一人息子であり、鍛冶見習いという立場にありながらも、"常連"を持つ立派な鍛冶師でもある。エルミスは父の"常連"であるラディースに軽く頭を下げて挨拶をすれば、父の手から魔法道具であるブレスレットを受け取り自身の魔力を使って魔法道具をスキャニングし始める。
「すげー使い込まれてる…。ラディースさん、これどうするんだ?」
「子供用にと思ってな。今度王都魔法学校に入学するんだ、その褒美ってやつだ」
「カルシのやつ、魔法学校の試験を合格したのか…!アイツ才能の塊だから当然か…じゃあ一応打ち直ししておくけど、細かい調整は本人が来た時にしてもいいか?」
「おう、頼んだぞエルミス」
"任せとけって"――そう言いながらエルミスは再び工房へと消えていく。
使い込まれた魔法道具は持ち主の"魔力量・魔法属性・癖"に応じて常に調整、打ち直してきている。子供に渡すという事は、新たな持ち主に応じて魔法道具を打ち直すということだ。
上質な素材を使い、使い込まれ受け継がれる魔法道具は魔力と馴染みが良く、下手に新しいものを買うより打ち直す方が良い。
持ち主の能力に応じて"打ち直し"するため、客一人に対して鍛冶師が頻繁に変わってしまっては、一から癖を把握して打ち直す手間が掛かる。だからこそ鍛冶師には魔法道具を打ち直しにくる客一人一人を"常連"として顧客を持ち、贔屓の店になってもらうのだ。今回でエルミスは二人目の"常連"が出来た。
では最初の一人というと、それは"伝統"によって決まっている。『王宮付近に鍛冶屋があり、王宮の人間も使うから』というものに深い理由があり、アステラスでその理由を知らない者はほとんどと言って良いほど居ない。
賑わう人波を抜け、店のカウンターに一人の男と青年が立つ。金のレースが施された上質な素材の黒いロングコートを身に纏った男は、一見そこらを歩く貴族の出で立ちと変わりない。後ろに立つ青年は群青色の制服を纏っており、先ほどラディースが話していた"王都魔法学校"の生徒だと一目で判断できる。
貴族や魔法学校の生徒が王宮付近を歩く姿というのは特別珍しい事ではない。貴族も物を買い、魔法学校の生徒は登下校をする。だがこの二人は一見貴族と生徒の風貌ではあるが、明らかに纏う"オーラ"が違うのだ。隣へとやってきた二人に、ラディースは軽く自身の胸に手を当て頭を下げながら挨拶を一つ、
「これは国王、王子。おはようございます」
「うむ。ラディース、ぬしのギルド班は東に行くのであったな。励むがよい!」
「はっ!では私はこれで…」
激励を飛ばした貴族風の男こそ王都アステラスの"国王"である。国王である男もまた、店主の"常連"の一人なのだ。
「リンギルじゃないか。なにか持ってきたのかい?」
「いや、この前打ち直してもらった鎧は変わりなく使えておる。今回は息子の付き添いついでに見回りだ」
「おいおい、見回りといいつつ本命は出店のベリーパイだろう。髭についているぞ」
「げげ!レオン、妻だけには言わないでくれ…!」
「またダイエットしろって怒られているんだな…」
金色の髭に赤いソースが付いているのを店主が指摘すると、国王が慌てて短剣を鞘から抜き、鏡のように磨かれた刃で顔を確認すれば、上質なレースが施してあるハンカチで髭を拭いつつ妻の脅威を伝えると、店主は気の強い王妃に叱られている国王を想像してため息を一つ零した。
こうして国王と店主が気さくに話すのは"常連"だからという括りだけではない。
「王子、エルミスなら奥だよ」
「分かりました」
くい、と親指でドアを指した店主に"王子"と呼ばれた青年がカウンターの中へと入りドアへと向かうと、慣れた手つきでドアノックを二回。奥から"おう、入れよー"と返事が掛かる。長い金髪を括った一束を揺らしながらドアを開けると、丁度魔法道具を置いたエルミスが振り向いた。
「やぁ、エルミス。今日も相変わらず勉強熱心で何より。どうかな?今度一緒に食事でも、」
「リーコス…それをちゃんと女の前で言えたら完璧だぞ。んで?またぶっ壊す手前なんだろ、早く出せよ魔法剣」
「純粋に幼馴染を誘う言葉なんだけどね」
エルミスが呆れた視線を向ければ、"リーコス"と呼ばれた王子は腰に据え付けていた剣をエルミスに渡すと、近くに置いてあった椅子へと座った。
"幼馴染"
この関係は決してエルミスとリーコスだけではなく、店主と国王も、その先代にも達する。"一番最初の常連"として、幼いころから生涯を終えるまで、王家と魔法道具鍛冶屋シゼラスは王家を"常連"として扱ってきたのだ。
一見特に変化のない"魔法剣"と呼ばれた魔法道具をエルミスが目視で確認した後、目を閉じて魔法剣に魔力を送る。青白く光り始めた魔法剣から光が放出し、魔力で作られた輪が剣先か柄頭まで下っていく。
その神秘的な"スキャニング"魔法を、リーコスは何度見ても美しいものだと再確認するのだ。
魔法道具の状態を確かめる"スキャニング"魔法は、決して誰でも出来るものではない。物や道具を作って直す鍛冶屋、あるいは生活においての水、火、風などの魔法道具を扱うライフライン整備屋ぐらいだ。貴重な魔法であるからこそこの世界では重宝する。
やがてスキャニングの輪が弾けると同時に、魔法剣が今まで使用した攻撃、魔術、そして受けた力等を表す魔法文字と共に剣身が分解され宙に浮く。
「やっぱり成長期だな。お前の扱う力の負荷に魔法剣が耐えきれてない…おまけに、剣を振るいながら魔法を使用する時に、剣身内部に埋め込んである詠唱短縮魔法陣にひびが少しずつ入ってる。マナの路も穴が開いてたり潰れたりして…相変わらず鍛冶屋泣かせだぜ」
すい、と指で魔法文字の情報を動かしながら剣身内部に刻まれた詠唱短縮魔法陣を眺めたエルミスががっくりと肩を落とす。
「一年を見越して作ったつもりだったが、半年でだめになったか…十六歳の成長期、侮ってたぜ」
「以前作ったただの片手剣は三か月でだめになっただろう?それに比べたら進歩じゃないか。エルミスの技術はそれだけ上がっているという事さ」
本半年、王子生誕祭の日に十六歳になったリーコスへ献上という形で新しく魔法剣を作ったエルミスは、これから成長期でますます力を付けるだろうという事を見越して剣身に耐久力を付与しようと、特別な鉱物を商人に頼んで第二大陸から取り寄せてもらったのはまだ記憶に新しい。
結果的にリーコスの言う通り、以前作った物よりも格段に耐久性は増したが、結果的に打ち直しせねばならない。
「とりあえず、…手貸せ」
「そこはお手をどうぞ、と言えないかな?」
「お前マドモアゼルになりたいタイプか?」
「からかっただけだよ。そんな真に受けた顔をしないでくれ」
うわぁ、という言葉が至極似合うエルミスの表情に思わず肩を揺らして笑ったリーコスは、椅子から立ち上がって指示通り片手を差し出すと、その手に合わせる様にエルミスの手が重なる。
「 同調 開始 」
エルミスの言葉と共に二人の身体が青白く輝く。
「 魔力纏いし者 力を付けし者 火の揺らめき 燦燦たる光の使者 」
言葉一つ零れる度、リーコスを表す情報がエルミスの方へと流れていくのを感じ取る。魔力、筋力、魔術技術力、全てスキャニング魔法によって把握される感覚は未だリーコスにとって慣れないものだった。きゅ、と握られたエルミスの手を軽く握り返しながらスキャニング魔法の練度に少しでも加勢する。
「 汝 我と同調せし者 互い 一つになりし者也 」
溢れる青白い光の情報は一気に弾ける。連なる魔法文字は円を描いて頭上から真下まで降り注ぎ、スキャニング魔法の完了を証明する。先ほどの魔法剣のスキャニングと違ってリーコスの身体が分解するといったホラーは勿論起こる事はない。代わりにスキャニングした情報はそのままエルミスの脳内へと渡った。
「魔力量と同等の魔法技術がもうしっかり備わってる…流石は魔法学校主席リーコス様ってな」
「フフ、どうも」
「とりあえずこのまま筋力量に応じて耐久力と、重量も少しだけ上げておくか…スロットは二つ、それでいいか?」
「任せておくよ。俺はエルミスの作った魔法道具を使いこなせる男になるだけさ」
エルミスはパチンと指を鳴らして分解したまま宙に浮いている魔法剣を元に戻しつつ、リーコスの言葉を受け流す。本来は使い手に合わせて道具を作るのが魔法鍛冶師だが、王子はたとえ出来が悪くても文句を言うどころか、
『達人は剣を選ばないと言うだろう?ならば俺もその達人になねばならない。いつかエルミスが最高の物を作った時に、道具に見合う技術でなくてはいけないからね』
――と、以前本当に出来の悪かった剣を作ってしまい、珍しく落ち込んでしまったエルミスに言ったのだ。
エルミスはこの時ほど悔しさと、王子の懐の広さを知った時だった。決して"まだ十三の子供だから"という理由で慰めたのではない。互いに将来を見越し、いつか最高の魔法道具を作ると確信している言葉だと感じたのだ。だからこそ、エルミスはその言葉を聞いてからより一層魔法道具の製作と打ち直しの技術に力を入れている。
「明後日の魔法学校卒業式典までに打ち直し出来るかい?」
「おう、出来るぜ。明後日の朝に来いよ」
「任せた。卒業式典は勿論見に来るだろうから、良い席を用意しておくよ」
「……強制っぽいが、見に行く」
魔法学校卒業、もうそんな時期かとエルミスは考えつつ元の形状に戻った魔法剣を作業台に置く。その隣に置いてあったブレスレットを再び手に取り"魔法炉"と呼ばれる鍛冶屋専用の道具に放り込めば、ブレスレットは忽ち細部の装飾まで分解し魔法炉の中で浮かぶ。
鍛冶師専用道具"魔法炉"は、作り上げた道具から物質を足し引きし、マナを浸透させる為の物だ。多くのマナが炉の中にあり、鍛冶師の魔力と結び付けて道具の接着・組み立てから、分解・溶解までを全てこの魔法炉で行う。分解されたブレスレットの状態を改めて目視と魔法炉に溶けた魔力情報を読み取って確認したエルミスは、五つ備わっている"スロット"を三つに減らそうと考え始める。
「"ストッカー"一つに"スイッチストッカー"二つ、ってところか。逆でも十分応用が利く」
"ストッカー"とは、マナが詰め込まれた細長い棒状の魔法道具だ。
魔力量は成長と共に増えていくが、一定まで成長すればストップする。簡単に言えば人間の身長の様なもので、最終的に自身が備わる魔力量は決まっているのだ。多いものもいればもちろん少ない者もいる。
そのため"ストッカー"と呼ばれているマナが詰め込まれた道具を用いて"自身の魔力に変換して持ち得ている魔力と上乗せ"し、一定の魔力が無いと発動しない中級、上級魔法を使うことが可能となる。ストッカーを使うことなく中級、あるいは上級魔法を扱うことが出来る者もいれば、ストッカーの手助けが必要な者もいる為、ほぼ必須の道具と言える。ただし詰め込まれているマナが無くなると器となっている筒が弾けて消えるので消耗品扱いである。
そして"スイッチストッカー"とは、属性切り替えを一時的に可能にするための魔法陣が埋め込まれている、ストッカーとよく似た細長い棒状の魔法道具だ。
属性は火、水、風、土――…そして一般の者は身に着けていない光、闇の六属性。そしてその属性に当てはまる事のない"無"属性がある。魔力量とはまた違い、属性は生まれたころから決まっている為、安易に他の属性を身に着ける事は出来ない。
その代わり"スイッチストッカー"内部に刻まれている魔法陣に魔力を送る事によって、一時的ではあるが自身の持ち得ていない"無"以外の属性の魔法を扱うことが可能となる。ただし三回ほど使用すると魔法陣にヒビが入り、最終的に割れて消えてしまうため、普通のストッカー同様消耗品である。
"ストッカー"と"スイッチストッカー"を入れる為の"スロット"の数は魔法道具を扱う者と鍛冶屋の匙加減で決まるが、初心者は基本"三つ"と決まっている。多くスロットを付ければいいという訳ではなく、消耗品として扱うストッカーを使い切って一本、二本と消えてしまった際、"再び装填"する事に慣れなければならない。スロットからストッカーを抜く手間よりも入れる手間の方が楽な為、道具を使い慣れてから再びスロットを増やして魔法技術を上げれば良いのだ。
今まで使われていたブレスレットの使用具合は"ストッカー三本、スイッチストッカー二本"というスキャニング結果。これは決して補充をあまり行わない為の数ではなく、魔獣や害獣退治で頻繁にストッカー補充の跡がある為、逆に三つだと追いつかないのだろう。最終的に使い勝手の良いスロットの数が五つだったということだ。
そしてスロット"二つ"のリーコスに関しても、エルミスがリーコスの魔力量と魔法技術をしっかりと考慮して決めた"理想のスロット数"である。魔法技術の良さは群を抜いており、そしてそれに見合う魔力量の多さも申し分ない。その為持ち得ていない属性切り替えのためのスイッチストッカースロットを一つ、上級魔法を完璧に成功させるためのストッカースロットを一つ。
以前試作で作った魔法剣はスロットが三つだったが、リーコスも消費し消えたストッカーを充填する慣れが出来たため、新たに一つ減らしたものが現在の魔法剣だ。
「さて…これから作業の様だから、俺はそろそろ卒業式典の練習に行くよ」
「おう。……一応スペアの魔法剣持ってけ。一国の王子が丸腰なんてやべーからよ」
「有難う」
魔法炉の前から移動して立て掛けてあったスペアの魔法剣を手に取ったエルミスは、一応魔力を流してスキャニングをする。積み重ねた失敗作の中で最もマシなものではあるが、現在リーコス専用になっている魔法剣よりは少し精密性に欠ける。だが無いよりマシだと思いつつ、スロットと剣身の接続部分も不具合がないことを確認し、リーコスへと渡してそのまま工房の外へと出る。
「こんにちは国王さま」
「やぁエルミス!息子の打ち直し、よろしく頼んだぞ」
「では、またなエルミス。お邪魔しましたエルミスの御父上」
国王へと一礼したエルミスは、手を振るリーコスに手を振り返して見送る。段々と人波に消えていく二つの背中を見終えると、エルミスは軽く伸びを一つして肺に溜まる空気を入れ替える為に大きく深呼吸をひとつ。はぁー、と息を吐いてぱちんと両頬を叩き気分の切り替えをすると、カウンターでストッカーの在庫を確認し始めた父レオンがエルミスの方をちらりと見た。
「王子、背が大きくなったねぇ」
「国王さまに似てデカくなったし顔も良くなった」
「…エルミスも十六ぐらいになったらあれぐらい大きくなるかな?」
「そりゃ無理だ」
「うっ…母さんに似れば、まだチャンスはあるぞ我が息子よ」
「もう顔で母さんのDNA貰っちまったよ。背はどう足掻いてもちっせぇ父さんのDNAだ。オレは諦めてる」
「父さんは悲しい…」
がっくりと父レオンが肩を落とす。エルミスの母親は他の女性よりも背が高く顔も良い方で、父も顔は良い方だと思うが、背が平均よりも少し低い。十三歳という成長期真っ最中のエルミスだが、鍛冶師特有の打ち直しによる集中夜更かし、新たな魔法道具開発に夢中になり夜更かし、趣味に打ち込む夜更かし…とにかく夜更かしによって思春期というものに背を向けてしまっている。
だが父に似るということは決して悪い事もなく、むしろ似てよかったところと言えば"魔法技術の高さ"だろう。魔法鍛冶師特有のスキャニングから、剣身に詠唱短縮魔法陣を刻む魔法技術などは鍛冶師必須の為、受け継がれていなければそもそも魔法鍛冶師にはなれない。
落ち込む父をそのままに、ブレスレットと魔法剣の打ち直しをするために工房のドアを開けたエルミスは、そのまま明後日の魔法学校卒業式典までほぼ工房に篭りきりで打ち直しに励んだ。