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とりあえず観戦

「打てよ~」

「チャンスだ~」

観戦していると選手に女性が多いことに気づく。隣のオッサンに声をかけて見る。

「このチームには女性が多いですね」


すると隣のオッサンは驚くべき発言をする。

「そりゃそうだろ。女のほうが身体能力は高いんだし」

なるほど、そういう世界観なのかと主人公は納得する。野球には詳しくないフリをして質問して情報を集める。すると以下のことが新たにわかった。


身体能力が高いのは女性で男性は技術派が多いこと。野球に興味がない(あくまでもフリをしていただけだが)住民はほとんどいないこと。二部リーグの選手でも神様のような扱いなこと。この街のフランチャイズは如月レイカーズという二部リーグのチームであること。


隣のオッサンは更に現在のチームの立ち位置にも説明を加える。

二部リーグは40ほどのチームがあり5のリーグに別れる。優勝した各リーグのチームは10月に昇格プレーオフを行う。そこを勝ち抜いたチームは、一部リーグの降格プレーオフに負けたチームと対戦。見事勝利すれば来シーズンから一部リーグに参加出来る。

ただし過去7年は昇格した二部リーグのチームはない。成績が低迷したとはいえ流石は一部リーグであり選手層や資金力は二部とは桁違いである。


現在二部リーグにいる如月レイカーズは、数年ぶりに一部リーグ昇格プレーオフを目指せる位置にシーズン終盤を迎えた。



試合は接戦で応援は白熱する。すると隣の女の子から声を掛けられた。ビールらしきものを飲んでいるため多少ろれつが回らない。酔っぱらいに絡まれたようだ。


「レイカーズの応援れすか?」

如月レイカーズのファンらしい。


「次はは4番れすよ~」

「今年でFAなの~」

「ホームラン38本売った選手なの~」

彼女は聞いてもないことを次々と話す。


「流出すれば、終わりれす~」

主人公はパブリックビューイングの画面に映る選手情報を見て答える。


「でも三振は多いし出塁率も悪いで。流出してもええんと違う?」

彼女は驚いた様子だ。

「えっ?」










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