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6月やねんっ!

瞳子はとあるレギュラー外の若い選手を見ていた。清水まゆである。野球歴はたったの3年。しかし彼女の優れた身体能力は、将来の煌めく宝石のような選手であることを予感させるような原石のように思える。


「ずいぶんと上手くなりましたね。」

練習場で瞳子と主人公は眺めていた。始めの頃は下手な選手ではあった。しかし野球歴の短さから、清水まゆはどんなアドバイスでも聞く。

投げ方から走り方までキャリアが短いおかげで変な癖もなく、どんどんと技術を吸収していく。


「清水はもともとは別の競技の選手だったの。」

瞳子は説明する。清水まゆはとある競技では強豪高校に進学した。彼女はその競技では優れた選手であることを自負していた。


「でもね、彼女はその競技の選手としては背が低かったの。」

そのせいで、彼女は入部試験に落ちてしまった。優れた身体能力と高い技術力を持ち合わせてはいたが、身長という自身ではどうすることの出来ないことで彼女の人生は変わってしまった。


「それで友人に誘われて野球部に入ったと。」

それまでは野球王国には珍しいキャッチボールすらしたことのない彼女は、初めて野球に触れることになった。その高校の野球部は強豪ではなかったので入部そのものは簡単に入れた。


「そこで清水はフライを一度でキャッチしたの。」

野球部での練習。守備練習で外野を守った清水は彼女の人生で初めてのフライをキャッチした。普通は目測を誤るものだが、彼女の持つ高い空間把握能力はそれを可能とした。


優れた身体能力から生み出される俊足と強肩、それらを活用出来る高いセンス。潜在的な長打力はあるとみられ、それに確実性が増せば5ツールプレイヤーとして活躍出来るとする評価を、一部リーグのスカウトたちもしていたのである。

彼女は隠れた有望株として。



「彼女は優れた走塁センスを持っているようです。」

走る清水まゆを見ていた主人公はある指標のことを持ち出す。

「例のあれ?」


「そうですね。今、製作している走塁指標が完成すれば、その裏打ちも出来そうですね。」





「自分の求めていたデータのだいたいは手に入りました。」

主人公の求めるデータ、投手の力量を測る指標、走塁て守備の指標。

打撃については長打力と出塁率を重視したが、最近はさらに打撃の内容を精査した指標も出来上がった、


「あとは、緒方さんが選手の動きを測る機械だけですね。」


「そうなのね。楽しみにしてるわ。」

前の世界ではカメラを使って投球フォームの改善をしたり、投げたボールの回転量や変化の測定、打球の角度で長打を増やすなど測定器を使った色々なアイディアが野球に使われた。

データや測定の可能性についての話を、瞳子は微笑みながら聞いてくれた。



「なーに、イチャイチャしてんのよ!」

後ろから豊満なぼでぃが主人公に抱きついた。主人公は否定はするが、彼女はイジるのを止めない。


「何か機嫌がいいですね。」

話題を逸らそうと気がついたことを話す。すると彼女は


「うっふっふっ!」


「出来たわっ!これがあなたが以来したカメラよっ!」

投手のデータを測る装置、前の世界ではPitch f/xと呼ばれていたモノ。

この世界では共同開発者の名を採ってアリスカメラと名付けられた。


そしてもう1つ、打者や野手の動きを測るStat cast。

こちらは開発チームの名を採ってダイヤモンドカメラ。


「それにしてもこれで何が出来るの?」

うっふんとセクシーな声で質問する。


「いろいろと出来ますよ。安価でエースを補強出来るかもしれないぐらい。」


「ふふっ!まさかね。」


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