人質
ヒロイン
「くっ! 離して!!」鎖ジャラジャラ
怪人
「ぐはははは! 貴様には主人公をおびき寄せる餌になって貰う! 時間になったら処刑されてしまうヒロインを前に、主人公はこの多数の罠溢れる狩り場にノコノコやってくるのだ!」
ヒロイン
「そんな! 主人公くん……ごめんなさい、私がドジばっかりに……」
怪人
「ぐはははは! 謝罪ならあの世でたっぷりできるぞ! ああ、今から主人公をなぶり殺すのが楽しみだ!」
ヒロイン
「うう、主人公くん。主人公くん……」
ヒロイン
「うう……」
ヒロイン
「……ねぇ、ちょっと聞きたいんだけど」
怪人
「ぐははは! なんだ? 命乞いなら聞かんぞ!?」
ヒロイン
「今何時?」
怪人
「えっ!?」
ヒロイン
「今何時? ってか処刑の時間すぎてるんじゃない?」
怪人
「いや、えっと、まだだと思うなー、あはは! ってかさほら! 時間とか関係ないじゃんぶっちゃけこの業界!」
ヒロイン
「最近さ、なんか新しい女が出てきてさ。どうにも私に対する態度が薄くなってるのよね主人公くん。もしかしてこのまま放置して乗り換えようとかそういうオチ?」
怪人
「き、気のせいだと思うなぁ! ほら、そんな機嫌悪い顔だと主人公も助ける時びっくりするって! 笑って笑って!」
ヒロイン
「笑えないっつーの。ってかこれ完全に時間すぎてんじゃん」
怪人
「ひえっ!」
ヒロイン
「この鎖外して、ちょっと行ってくるわ」
怪人
「あかんて! 暴力あかんて! 落ち着いて! 早まったらダメやて!」
ヒロイン
「うっせーな! 早くやれよ!!」激怒
怪人
「はいいいいい!!!」怯
ヒロインは怒らせたらダメだよね終わり




